秋の陽の光は、被写体をよりキレイに照らしますので、写真を撮るのが楽しくなります。
夏の暑さも通り過ぎて、写真散歩に最適な季節です。
そんな秋の代表的な撮影シーンといえば… やはり「紅葉」ですよね?
今回は『紅葉写真の撮り方の基本テクニックとコツ』をご紹介していきます!
撮影モードは?
いわゆる風景の撮影ですので…
撮影モードは『絞り優先(A/AVモード)』か『プログラムオート(Pモード)』がオススメです。
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撮影設定は?
『いちばんはじめの写真レッスン』では、一番大事な撮影設定を7つご紹介しています。
紅葉を撮るときは『普段使いのオススメのまま』で大丈夫です!
詳しくは『いちばんはじめに覚えたい!大事な7つのカメラの設定』をご覧ください。
この他にプラス、お出かけ前にぜひ覚えておきたい設定が…
『ピクチャーモード』の設定で、色の鮮やかさ(彩度)をコントロールすることができます。
大きく3つに分けると…
自然な鮮やかさに… 『スタンダード』『ナチュラル』など
より鮮やかに… 『ビビッド』など
より鮮やかさを抑える… 『フラット』『ニュートラル』など
初期設定では『スタンダード』や『ナチュラル』などが設定されている場合が多いです。
『ピクチャーモード』の設定をチェックしてみましょう!
メーカーごとに名前がちょっと違います…
ご自分のカメラの設定名が分かったら『取扱説明書』で操作をチェックしてみましょう!
カメラによっては『ピクチャーモード』を選んだ後に、さらに『彩度』や『コントラスト』が個別で微調整できる機種もあります。
ぜひ一緒に覚えておきましょう!
電子ファインダーやライブビューを使えば『効果を見ながら調整できる』ので簡単です。
分からない時は、メーカーの電話サポートに聞きましょう!
聞き方は…
「(カメラの名前)を使っていますが『ピクチャーモード』の変え方を教えてください!」
「『彩度』や『コントラスト』の個別の微調整はできますか?」
「このカメラで『紅葉』を撮るときのオススメの『ピクチャーモード』はどれですか?」
この通りです。
さて、設定の仕方が分かったら、紅葉の代表的な色『赤・黄・緑』の被写体を見つけて撮り比べてみます。
① 『スタンダード』『ナチュラル』などで一枚
(初期設定で一番自然です。)
② 『ビビッド』などで一枚
(彩度がアップします。)
③ 『フラット』『ニュートラル』などで一枚
(彩度がダウンします。)
「私は『派手派手』なのはあんまり好きじゃない…」という方(実は僕もそうなんですが…)いらっしゃると思います。
『ピクチャーモード』の設定は、ただ『派手派手』にするためだけではありません。
曇りの日や日陰だと、どうしても『撮りたい鮮やかさ』で撮れないことがあります。
目で見るより『淡く』写ってしまうこともあります…
そんな時こそ『ビビッド』に設定して、やっと ”普通” の鮮やかさに写る場合もあるんです。
『コントラスト』の微調整も、曇りの日には特に有効です!
もちろん「見た目も鮮やかだけど、より鮮やかにしたい!」という場合もOKです。
ただ『味の濃い食べ物』と同じで『鮮やか』に慣れてしまうと、なんでもかんでも『濃く鮮やか』じゃないと気が済まなくなる方もいます。
『素材の色』を大切に。
ほどほどの『味付け』が大事です(笑)
皆さんの『撮りたい鮮やかさ』に調整して撮れたら、もっと楽しく撮れますよ!
撮り終わったら『元の設定(一番自然な彩度)』に戻しておきましょう。
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『明るさ』を合わせる
どんな場合もそうですが…
写真の明るさは『露出補正』でしっかり自分好みに合わせましょう!
暗めに撮ると『色は濃く』なります。
明るめに撮ると『色は薄く』なります。
ミラーレス(一眼)をお使いの方は、ファインダーやモニターを覗きながら『”0.3”の差』までこだわって、露出を補正していきましょう!
一眼レフをお使いの方は、先に『ライブビュー』で明るさを合わせてから、ファインダーに戻して撮るのもオススメです。
『明るさの失敗』も合わせてご参考ください。
『色合い』もお好みに合わせる
色合いは『ホワイトバランス』の設定で変えることができます。
まずは、オススメの『オート(AWB)』のまま撮ってみて『全体の色味』をチェックしましょう!
『色味』がなんとなく気に入らなかったら…
その日の空模様と『ホワイトバランス』のプリセットを合わせてみます。
晴れだったら『晴天』に、曇りだったら『曇り』に合わせます。
さらに、積極的に『ホワイトバランス』を変えて、自分好みの色を『表現』してみるのもオススメです。
『曇り』や『日陰』のプリセットに設定すると、暖色系のフィルターを付けたような色合いになります。
秋の暖かく柔らかい雰囲気を『色で表現』してみましょう。
さらに『ホワイトバランスの微調整』をマスターしておくと…
カラーフィルターをつけるように『好きな色を付ける』こともできます。
『赤をちょっと強くしたい!』とか『ピンクを被せてみたらどうかな?』などなど、皆さんだけのオジリナルカラーで紅葉を表現してみましょう。
『ホワイトバランスの失敗』も合わせてご参考ください。
どの光で撮るか?
紅葉に限ったお話ではありませんが…
順光 オススメ度☆
被写体に、太陽が正面から当たっている状態です。
順光は、色が一番鮮やかに写ります。
青空も一緒に入れやすいです。
一番 ”無難” に写ります。
逆光 オススメ度☆☆
被写体に、太陽が後ろから当たっている状態です。
逆光は、光が溢れるような印象的な感じに写ります。
露出補正で明るさを上手にコントロールしましょう。
明るくしても、暗くしても面白いですよ!
サイド光 オススメ度☆☆☆
太陽が横から当たっている状態です。
立体感が出ます。樹木の影もキレイに出ます。
個人的には『紅葉はサイド光がオススメ』です!
木々の立体感、鮮やかさ、影などなど…とてもドラマチックに写ります。
公園に行ったら、ぜひ太陽を横に見ながら歩いてみましょう(笑)
太陽が出ていなときも…
曇りの日でも雨の日でも『紅葉』はフォトジェニックです。
薄曇りなら、まだ『光の差す方向』がありますので、順光・逆光・サイド光を選べます。
優しい光を生かして撮ってみましょう。
鮮やかさが足りないと感じたら『ピクチャーモード』や『コントラスト』で調整します。
雨が降っている最中はさすがにアレですが…
雨上がりはシャッターチャンスの宝庫です!
水たまりに浮かんだ落ち葉、雨つぶが載った葉っぱも面白く撮れます。
アンダー目に撮ってみたり…アイディア勝負です。
雨上がりは周りに人が少ないですから、都内の公園でも『風景写真』が撮りやすいですね。
落ち葉を持って帰って家で撮る
落ち葉をちょっと拝借して…ブツ撮りです。
自分のイメージを上手に組み合わせて、外では撮れない写真を作ってみましょう。
撮りに行くまえに、ステキな写真をたくさん見ておく
たくさん『キレイな写真』を見て、頭に入れてから出かけるのがオススメです。
『上手な写真をどんどん真似して撮ってみる』
これが上達のコツです。
ただ『真似する』と言っても簡単ではありません。
「どうやって撮ったんだろう?」などと考えながら撮ると、すごく勉強になりますよ!
レンズの使い方ももちろん大事です。
人が多い週末の公園や、お庭のポツンとした紅葉を撮るときは『望遠レンズ』で背景を狭く撮るのがコツです!
『レンズのキホン』もしっかりチェックしておきましょう。
頑張ってお気に入りの一枚を撮ってくださいね!