ZOOMの自分の顔がブサイク…なら、カメラを3倍離して3倍ズーム!映る範囲も狭くなって一石二鳥です

私ってこんな顔だっけ?

近頃、ビデオ通話を使った オンライン〇〇が増えたせいで、「画面に映る自分の顔が なんか変で 嫌だ…」というお声を 良く耳にします。

あ
Zoom異形症と言うワードも…

社内の会議ならまだしも、社外プレゼンや面接、さらにデートやお見合いなどなど、様々な用途で使われるオンライン〇〇は、単に映ってればOK とは いかない状況になりつつあります。

普段のコミュニケーションでは、髪型やメイク、服装などの 見た目の第一印象が大事ですが、オンライン〇〇では「映る画面の第一印象」と言う技術的要素がプラスされます。

今回は そんな新しいお悩みを解決すべく…、「オンライン〇〇の 映りの第一印象をアップさせるテクニック」を 色々とご紹介していきたいと思います。

顔が歪んで映るのは、近くから・下から 撮ってるせい

ビデオ通話に参加するときは、ノートPCの内蔵カメラがお手軽ですが、実は 自撮りには向かない イマイチなポイントが2つあります。

それは、

カメラと自分が 近すぎること(4~50cm位)
下から見上げるような カメラの角度になりやすいこと

です。

この 「近くから + 下から」という撮り方をすれば、誰でも顔が歪んで映る(顔デカ・馬面)はずなので、鏡で見慣れた「自分の顔」との違いに ショックを受ける方が多いのも納得です。

この映像に違和感を感じた方も多いはず…

スマホのインカメで撮る自撮りが別人… というのも、同じ理由です。

オンライン会議は とりあえず 証明写真のような画にすればOKだと思いますが、写真屋さんでプロに撮ってもらうとき、レンズが顔の4〜50cm前まで来ることはないはずです。

つまり「Zoom 顔が違う ブサイク」を解決したければ、単純に カメラをもっと離して撮れば良いワケです。

カメラを別に用意する必要があるので、お手軽とは言い切れませんが、「自分の映りを何とかしたい」という方は、ぜひチャレンジしてみてください。

お持ちの方は 一眼カメラがおすすめですが、スマホのカメラでも大丈夫です。

一眼カメラを繋ぐ方法はこちら

スマホを繋ぐ方法はこちら

3倍離して3倍ズーム、カメラはなるべく水平に

カメラをパソコンに繋げたら、今より3倍位 離して置きます(150cm位)。

カメラを離す分、映る自分は 当然 小さくなりますので、そこは 3倍ズームアップして大きさを整えます。

そして、カメラはなるべく真っ直ぐ水平に向けましょう(少し上からでもOK)。

3倍離して3倍ズーム、カメラはなるべく真っ直ぐ水平に

たったこれだけですが、映りはこの様に 変わります。

3倍離して3倍ズーム

いつもの距離で1倍

一眼カメラ

ノートPCのカメラ

ノートPCのカメラで撮った方は、面長というか馬面というか…、やはり歪んで見えますし、僕自身も 何となく「知ってる自分の顔」じゃないように感じます。

一方、離れてズームで撮った方は「自分の知ってる顔」に近いですし、おそらく 普段 相手が見ている僕の顔もこちらの方が近いはずです。

部屋の広さなどの都合で、2倍離して2倍ズームでもOKですが、最初はグッと離してみると、今までの映りとの違いが良く分かると思います。

「カメラを離して置く」嬉しい効果は、他にも…

◎ 撮られるプレッシャー が和らぐ
◎ PC画面の細かい資料を見るとき、無意識に顔を近付けてもドアップにならない

と言った点が 挙げられます。

スマホの3倍、カメラなら?倍

「スマホはズームすると2x3x と表示されるけど、カメラだとどうすればいいの?」

一眼カメラをレンズとセットで買った方は、おそらく 標準ズームレンズをお持ちだと思いますが、このレンズが各メーカーとも 3倍位のズームなので、一番望遠側にズームアップして撮ればOKです。

42mmにズームして撮る
オリンパス|Micro4/3

 

50mmにズームして撮る
ソニー|APS-C

 

ざっくりな目安ですが…

スマホの1倍 ⇆ 広角 ⇆ カメラなら約24mm

スマホの2倍 ⇆ 標準 ⇆ カメラなら約50mm(24の2倍)

スマホの3倍 ⇆ 中望遠 ⇆ カメラなら約80mm(24の3倍)

※ 焦点距離はフルサイズ換算

〇〇mmという数字は 焦点距離といい、レンズの話をするときに必ず出てくる数字です。

今回は、証明写真やポートレートの撮影で 良く使われる「80mm(フルサイズ換算)位」で撮りたい場面なので、標準ズームレンズなら一番望遠側、スマホなら3倍というわけです。

ちなみに、1倍 = 広角 と決まっているわけではなく、スマホの1倍が たまたま広角で揃っているだけです。

3倍離して3倍ズームは、背景が狭く写るので 一石二鳥

↓は最初の動画の切り抜きですが、背景に見える黒い点は、「3倍離して3倍ズーム」で撮った時に 背景の四隅に貼ったテープです。

3倍離れて3倍ズーム

1倍のまま

背景が狭い

背景が(無駄に)広い

「1倍のまま」で撮った右側と比べると、背景の映る広さが かなり違うことが分かると思います。

これは 写真好きの方にはお馴染みの、望遠側で わざと離れて 背景を狭く撮る という 鉄板テクニックです。

広角でも望遠でも、カメラの距離を前後に変えれば、被写体は同じ大きさで撮ることができますが、その時 大きく違うのは背景の広さ・狭さです。

背景を狭く シンプルにすることで、メインの被写体である 皆さんが引き立ちますし、オンライン会議で自宅を映すときは、背景を狭く映せた方が 色々と隠せて助かるはずです。

逆に 少し広めに 背景のインテリアを見せたければ、ズームの倍率を2倍、1.5倍と落としつつ、その分 カメラを近付ければ OKです。

ここまで、オンライン〇〇の映りを整えるために、「3倍離れて3倍ズーム」をご紹介してきました。

姿形のバランスが整って
背景が狭くできて
撮られているというプレッシャーが和らいで
内蔵カメラより画質が良くて

…と、一石二鳥以上の嬉しい効果がありますので、ぜひ一度お試しください。

もし 市販されているWEBカメラに「離れて撮る」に特化した製品があったら、それなりに需要があるのでは? と思います。

さて ここからは、他にも皆さんが良く検索されている「映りの悪さ」

オンライン会議 顔が暗い・・・・
オンライン会議 顔色が悪い・・・・・

こちらの原因と対策をご紹介していきますので、お悩みの方は 併せてご参考ください。

Zoom オンライン会議 顔が暗い

オンライン会議 顔が暗い・・・・」は そのまま放置できない問題です。

ただ映っている顔が暗いだけなのに、怖そう、感じ悪そう、具合が悪そう と、相手が受けるイメージは良くありません。

逆に ただ明るめに映っているだけで、良い人そう、優しそう という印象で見られたり、会議に飽きていることもバレずに済んだりします。

明るさ違いの 同じシーン

映りの印象を大事にするなら、明るさのコントロールは必須で、わざわざ カメラを繋げるメリットは ここにもあります。

顔が暗く写る原因は、単に 部屋が暗いからではなく、カメラが決めた明るさ・・・・・・・・・・のまま撮っているからです。

これは写真を撮るときも全く同じですが、被写体の写る明るさは カメラが だいたい決めてくれますが、その明るさが気に入らなければ、必ず自分で微調整(=露出補正)しましょう。

今回のように 一眼カメラを繋げば、露出補正でしっかりと明るさを整えられますし、スマホを繋ぐ場合でも、露出補正ができるWEBカメラアプリを選べば、自分好みの明るさに合わせられます。

明るさの調整は、ビデオ通話ソフト側でもできます

映る明るさはカメラ側で整えた方が キレイですが、ビデオ通話ソフト側でも調整できる場合もあります。

例えば zoomなら、設定から「ビデオ」を選択し、「低照度に対して調整」にチェックを入れます。

あとは、画面に映る自分を見ながら、気持ち明るめに調整しましょう。

zoom オンライン会議 顔色が悪い

「画面に映る自分って、どうしてこんなに顔色が悪いの?…」

そんな声も良くお聞きします。

確かに 少し昔のノートPCの内蔵カメラは、色があまりキレイではなかったと思います。

でも、一眼カメラや スマホで撮っても顔色が悪い・・・・・」なら…、その場所の 光のせい かもしれません(演色性が悪い)

演色性(えんしょくせい)とは、ランプなど発光する道具・装置が、ある物体を照らしたときに、その物体の色の見え方に及ぼす光源性質のこと。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

聞き慣れない言葉で難しそうに聞こえますが…

ざっくり言えば、演色性の良い光(ライト)で撮ると 被写体の色・・・・・がキレイに映り、演色性が悪い光で撮ると 色はあまりキレイに映らない、と言う シンプルなお話です。

演色性が良くない光は、特に 赤 がくすんで見え(映り)ますので、肌の色に大きく影響します。

台所の蛍光灯と 写真用のLEDライトとで、トマトジュースの「赤」を撮り比べてみました。

撮影設定は 2枚とも 明るさ以外はオートのままですが、演色性の良い 写真用のライトで撮った方は、何となくクリアで 空気も澄んでいるように感じます。

クックパッドの つくれぽで「色が悪くて不味そう…」と、ホワイトバランスや 彩度を弄ったり、カメラを買い替えたりとお悩みだった方が、演色性の良い照明に替えたら すんなり解決というのも、意外に良くあるお話です。

「顔色が悪いのは 光のせいかも?」と思ったら…

自然光で撮ってみる
違う部屋の照明で撮ってみる
演色性の良い照明に替えて撮ってみる

と、今の照明で撮らない というのが 手取り早い解決法です。

光源の演色性は 平均演色評価数(Ra)で比べることができ、演色性の良い光の代表として 太陽光(Ra100)が比較の対象に使われます。

ちなみに、写真撮影には Ra95〜100位の 高演色なライトが使われます。

プロの撮る写真がキレイなのは、良い機材や 磨かれた腕もそうですが、まずは キレイな色で写る光 を使っていることが 前提にあります。

一方、生活用のライトは、演色性よりも明るさや省エネが重視される傾向で、Raは 60〜80位と低めなものが多いですが、中には Ra90を超えるシーリングライトもあります。

電球のタイプもあります。

照明器具専業メーカー
R15クラス|オーデリック株式会社

色をキレイに照らせる光 で撮れば、スマホでパチっと撮っても凄くキレイで、それこそ本当に映え・・ます。

映りの第一印象を決める、一番大事な 光の向き

光の話のついでに…、最後は 光の向きについてです。

せっかくカメラを繋いで「離れてズーム」しても…

これだと 普通というか、あんまり… ですよね。

自然光でも 部屋の照明でも、光の向きを少し意識するだけで、映りの印象は大きく変わります。

キレイに映りたかったら キレイな光で
かっこよく映りたかったら かっこいい光で
おしゃれに映りたかったら おしゃれな光で

でも、普通の光で撮れば、映りも普通になってしまいます。

3秒で決まる と言われる 映りの第一印象をさらにアップさせるために、光を上手に使いましょう。

自然光で撮るなら

自然光は¥0で使えるありがたい光です。

肌色もキレイに自然に映るので、自然光で撮れる環境が揃っていたら とてもラッキーです。

ただ、顔に直接 日が当たると、濃く強い影が出てしまうので、なるべく日陰の場所がおすすめです。

オンライン会議は 証明写真風の映りにするのが一般的なので、まずは 自分に光が前側から当たるように 配置を考えましょう。

窓を真正面にして座れば、光の向きは 順光になります(=正面からの光)

順光は「はっきり・クッキリ・鮮やか」という印象で映ります。

一番 無難ではありますが、運転免許証の写真のように、少しのっぺりと平面的な感じになりがちです。

そこで おすすめなのが、同じ前側でも「斜め前から」の光です。

窓から左右どちらかに少しずれて座ると、光の向きは 斜光になります(= 斜め前からの光)

斜光で撮ると、順光の「はっきり・クッキリ」に「自然な立体感」がプラスされます。

顔が立体的に 少しシャープに映るので、特に男性の方に おすすめです。

今度は 窓を背にして座ると、光の向きは 逆光になります(= 後ろからの光)

ただ、窓を自分の真後ろにしてしまうと、顔が真っ暗になるか、露出補正で明るくした結果、後ろの窓が真っ白に飛んでしまったりします。

そんなときは、自分の真後ろが 壁や家具になるように、座る位置を変えてみましょう。

すると、光の向きは 半逆光になります(= 斜め後ろからの光)

全体的にふんわりとした 優しい雰囲気の映りになるので、特に女性の方におすすめな 素敵な光の向きです。

ただ、露出補正で 明るさを丁寧に整えないと「ただ暗いだけ」になるので 注意が必要です。

フォーマルな会議だと浮いてしまうかもしれませんが、いろんなオンライン〇〇の中で、似合いそうな雰囲気のときにお試しください。

部屋の照明で撮るなら

部屋の照明といえば、天井のシーリングライトが多いと思います。

天井の照明は、いつも同じ位置・同じ明るさ・同じ色合いなので、天気や時間で変わる自然光と比べると、同じ映りを手早く作れる有難さがあります。

ただ、ライトの真下で撮らないようにしましょう。

自分に 真上から光が当たると、影で顔が凸凹に映ります。

この場合は 凸凹の影が顔から消えるまで、ライトの真下から後ろに2・3歩バックしましょう。

A の位置で撮れば 順光に、B の位置で撮れば 斜光になって 立体感が出せます。

Aの位置

Bの位置

少しのっぺり

程よい立体感

今度は逆に、ライトの真下から前に2・3歩進むと…

自分の後ろ側から光を当てて、 逆光や 半逆光っぽく映ることもできます。

このように 部屋のどこで撮るか? で、映りの印象は大きく変わります

仕事机のある場所にライトを置いて撮るよりも、オンライン会議のときだけ、光の良い場所に移動して撮った方が、簡単でキレイかもしれません。

まずは 時間があるときに、スマホ+自撮り棒で、家中のいろんな場所で自分を映してみて、 「映りの良い場所」を何箇所か ピックアップしておくのが おすすめです。

以上、オンライン会議の自分の映りを整えるためのあれこれをご紹介してきました。

一つずつ効果を確かめながら、ゆっくりお試しいただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

Thank you for reading !!

普段の何気ない瞬間こそ、大事にキレイに撮ってほしい

FLOWERCAMERAは そんな想いではじめた小さな写真教室です。
皆さんが写真を楽しく撮れるように、お手伝いできたら嬉しいです。

FLOWERCAMERA

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