綺麗な満月を見かけたら、ちょっと撮ってみたくなりますよね?
2022年10月、元々カメラが楽しいと評判のGoogle Pixelシリーズに、新たにPixel 7 Proが登場し ズームが30倍(約700mm相当の超望遠)まで撮れるようになりました。
僕も早速手に入れて、試しに月を撮ってみましたが、思わず顔がニヤけるほどキレイに、そして驚くほど簡単に写せました。

今回は 望遠が楽しいスマホ、Google Pixel 7 Proをお持ちの皆さんに、満月にピントと明るさをしっかり合わせて キレイに撮るコツをご紹介していきたいと思います。
部屋での練習方法も載せましたので、初めての方も、前回上手く撮れなかったという方も、ぜひご参考いただければと思います。
30倍まで、ズーム操作は3通り
ズーム操作は シャッターボタンの上にある 倍率の数字を左右になぞるよりも、撮影画面内をピンチアウトする方が速いです。

でも 一番のおすすめは、音量ボタンの+/−を ズーム操作に割り当ててしまうことです。
月を画面の中央に入れて、+、+、+と徐々にズームアップすれば、簡単に 画面の真ん中に月を大きく入れることができます。
カメラを立ち上げて、画面上の設定をタップ(1/5)

「その他の設定」をタップ(2/5)

「ジェスチャー」をタップ(3/5)

「音量ボタンの操作」をタップ(4/5)

「ズーム」を選んで、撮影画面に戻る(5/5)

+を5回押すか、押しっぱなしでも30倍にできるので、「画面を見ずに 先にズームアップだけしておきたい」という時も便利です。
あと、画面に定番のグリッド線(白い縦横の線)を出しておくと 構図が決めやすくなります。
カメラを立ち上げて、画面上の設定をタップ(1/4)

「その他の設定」をタップ(2/4)

少し下にスクロールして「グリッドの種類」をタップ(3/4)

お好きなグリッドを選びましょう(4/4)

とりあえず、iPhoneと同じ3×3がおすすめです
ちなみにPixel 7 Proの30倍は、フルサイズのレンズに換算したら 約700mmくらいになるそうです。
こんなレンズと同じ大きさで月が撮れると言われれば、誰でもちょっと驚いちゃいますよね。
しかも Pixel 7 Proの場合、約120mm相当の望遠レンズを6倍にデジタルズームしての 700mmなので、GoogleのAI超解像は本当にすごい技術だと思います。
ただ、レンズの力で700mmの一眼カメラと、コンピューターの力で700mmのスマホと、写る大きさは同じでも、解像感や立体感、ノイズなどを比較すれば(してはいけない)、凄く頑張ってはいますが、もちろん まだまだ差はあります…
月を見失っても慌てない、画角ガイドが超優秀!
超望遠は 写る範囲が超狭いので、スマホを少し動かしただけで 簡単に月を見失ってしまいます。(慣れないと結構難しい)
ただ そんな時も、Pixel 7 Proには 優秀な画角ガイドが付いているので安心です。

(正式名称はズーム補正機能?)
見失った月を、最初は白い枠の中に入るように、次に黄色い枠の中に入るように、ゆっくり探していくと いつの間にか、メインの画面上に月を入れ戻すことができます。
手ブレ補正も相当優秀なので、超望遠と思えないほど扱いやすいです。
また このとき、デフォルトでは スマホを暗いところに向けたとき、自動的に 夜景モードに切り替わってしまう様なので、予めOFFにしておいた方が撮りやすいと思います。
月が画面から外れると夜景モードに、また画面に入ると通常モードに、撮影中にシャッターボタンのアイコンが
↔︎
と忙しく入れ替わるのが不思議でしたが、理由はこれでした。
カメラを立ち上げて、画面上の設定をタップ(1/2)

「光量の調節」を なしに(2/2)

満月はとても明るいので、通常モードで十分キレイに撮れます。
Pixel 7 Proで 月にピントを合わせるコツ
次はピントを合わせていきましょう。
満月を撮るときに 一番 厄介なのが ピントだと思いますが…、コツは「合わなくても そのまま少し待つ」です。
Pixel 7 Proのピント合わせは 被写体をタップするだけですが、まずは 月の真ん中あたりをタップしてみましょう。

合わない場合は、月の輪郭あたりをタップしてみましょう。

「真っ暗な夜空に浮かぶ 明るい月」は、オートフォーカスが最も苦手とする被写体(一眼カメラでも)の一つです。
タップしてすぐにピントが合わなくても、とりあえずそのまま5秒くらい待ってみて、それでも合わなければ 別の場所をタップするという感じで 乗り切りましょう。
合わないからと 次々タップするのは逆効果で、いつまで経っても合わない原因の一つです。
写る明るさが重要!白い丸をキレイな満月に
最後に大事な明るさを合わせます。
満月が「ぼやけた白い丸」になってしまうのは、カメラが決めた明るさのまま撮ったからです(→明るすぎ=オーバー)。
単純にもっと暗く撮るだけで、キレイな満月になります。
写真の写る明るさは、カメラ・スマホが最初に大体決めてくれるけど、思い通りの明るさで撮りたかったら、自分で微調整(露出補正)しないとダメ
これはどんな被写体を撮るときでも大事ですが、満月を撮るときも同じです。
Pixel 7 Proの場合、被写体をタップすると オートフォーカスが動き出すのと同時に、露出補正のスライダーが画面の端に出てきます。

満月にピントを合わせた後は、この大事なスライダーを動かして、月面の模様が見えるくらいの明るさに合わせましょう。
ただの白い丸になるか?
綺麗な満月になるか?
それは 皆さんの 指先ひとつです。
明るさが決まれば、あとは構図を整えて、優しくシャッターボタンをタップして撮りましょう。
露出補正を一番暗くしても まだ明るすぎる場合
基本オートで撮っているので、スマホ側の匙加減でそうなるケースは良くあります。

こうなる仕組みを簡単に書きますと、皆さんが最初に月をタップしたとき、スマホはピントを合わせるのと同時に、月の写る明るさも決めてくれます。
その後、皆さんが露出補正で月の明るさを整えて撮るという流れになりますが、スマホが最初に決めてくれた明るさが、露出補正で補正しきれないほど明るすぎる場合に こういう状況になります。
この場合は、スマホに「最初の明るさを決め直させる」必要がありますので、スライダーの上にあるをタップして 露出補正をキャンセルした後、もう一度ピント合わせるところからやり直しましょう。
一眼カメラで ベテランさんが月をマニュアルで撮ることが多いのは、こういうオートの匙加減に左右されるのが嫌だからです。
ところで Pixel 7 Proって、写真に撮ってみると とてもキレイなデザインで 上品な雰囲気が漂います。

ただ、カメラバーのアルミ部分が どうやら凄く傷が付きやすいようで、数日(数回ポケットに入れた)持ち出したところ、早速 小さなすり傷が付いてました。

僕は カメラなどの道具は「傷が付いてからがカッコいい」と思う派ですが、キレイ系デザインのPixel 7 Proは 傷が似合いませんし、1,2年後のリセールも考えるのであれば 、(お使いのケースに干渉しないように)フィルムなどでカメラバーを保護しておいた方が良いかもしれません。
僕は いつでもすぐ撮れるように ポケットに入れて、時たま ラフに扱う場面もあると思うので、こういうケースに変えようかと思っています…
それくらい 普段使いしたい 面白いカメラです。
満月を撮る練習は、部屋でもできます
今回ご紹介している手順は そんなに難しくありませんが、一度 流れを確認しておくために、予め 練習してみると良いと思います。
もちろん、部屋の窓から月が見えなくても大丈夫で、こんなライト(スポットライト的な)があればバッチリです。
最初は部屋の電気を点けたまま撮った方が簡単ですが、消すと 明暗差の大きい環境が作れるので、結構リアルなシュミレーションになります。
ピントもタップ2回目で合ってくれました(優秀)
30倍のまま わざとライトを画面から外して、ガイドを頼りにまた真ん中に入れ直すという練習なんかも、本番で役に立つと思います。
小さなライトとは言え、直で光源を見続けるのは、目にもカメラのセンサーにもあまり良くなさそうですから、長時間はやめておきましょう。
明暗差の小さい 夕方の月で練習する
繰り返しになりますが、カメラのオートは大きな明暗差が大の苦手で、ピントも明るさも 狙い通りに合わないことが良くあります。
ですので、本物の月で練習するなら、空との明暗差が小さめな 夕方の月を狙うのがおすすめです。

まずは満月に拘らず、その数日前のそこそこ大きめな月を撮ってみましょう。
ただ、この時期の月の方が、満月よりも月の表面が立体的に写るので、かえって映える写真になるかもしれません。
ちなみに、iPhone 14 Proで 頑張って撮るとこんな感じです。

色々と比較される2台ですが、望遠で撮る楽しさは Pixel 7 Proの方が上だと思います。
操作はシンプル イズ ベスト!他に大事なことがたくさんあります
さて今回は、カメラが話題のスマホ Google Pixel 7 Proの望遠30倍で、満月を綺麗に撮るコツをご紹介してきました。
ズームを除けば、スマホの操作は ピントと明るさを合わせるだけで、あとは全部スマホ任せです。
でも、この2つを丁寧に合わせて撮れば、風景や人物、お花や料理など、普段のほとんどのシーンは綺麗に撮れます。
スマホを被写体に向けたら、
→ ピントを合わせて(被写体をタップする)
→ 明るさを整えて(露出補正スライダーをなぞる)
→ 手ブレしないように撮る
で、今回の手順と全く同じです。
今のスマホは 殆ど手ブレはしないので、ピントと明るさのコツさえマスターすれば、もう撮る準備が整ってしまいます。
あとは、光を見る、被写体を見る、背景を考える、わざと離れて撮る、少し低めから撮るなどなど、カメラの操作以外のことを意識した方が、写真は楽しくキレイに撮れるはずです。
他の大事なことに集中するために、僕はカメラの操作は 物足りないくらいシンプルな方が良いと思っているのですが、その点、Pixel 7 Proは シンプルな操作で 誰でも簡単・キレイに撮れるので、初心者さんにとてもおすすめなカメラ(スマホ)だと実感しました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
満月を一眼カメラでも撮ってみたくなった方は、こちらも合わせてご覧ください。