ホワイトバランスの失敗はもうクリアできましたか?
写真が何となく赤っぽい…
写真が何となく青っぽい…
![ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-002-1024x683.jpg)
この写真ように…
思ったより『赤く・青く』写ってしまうのが、ホワイトバランスの失敗です。
撮った後は、できるだけその場で写真を再生して…
① ブレてないか?
② ピントがボケてないか?
③ 明るさは合っているか?
そして…
④ 赤すぎないか?青すぎないか?
この4つは、必ずチェックしておきたいところです。
ただ、ミラーレス(一眼)なら…
撮る前でも、モニターに映る像がすでに、赤く青くなっているハズです。
ミラーレス(一眼)が優秀なのは…
撮る前に失敗を教えてくれるところなんです!
しっかり、モニターや電子ファインダー上でチェックしながら、丁寧に撮っていけば…
『失敗のしようがない』と言っても過言ではありません!(笑)
と、話がちょっと逸れてしまいましたが…
今回のお話は『ホワイトバランスの微調整』です。
ただ、操作手順は少しだけ複雑です…
初心者さんは、まず手を出しません。
ベテランさんでも知らないという方もいます。
『赤い・青い』の失敗をしないための初めの一手は…
ホワイトバランスのプリセットを『光の色』に合わせることです。
(詳しくは『ホワイトバランスの失敗』をご覧ください)
![ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-003-1024x683.jpg)
でも、一気に微調整の仕方も覚えてしまえば…
少し赤みを残して、暖かい雰囲気を写したりすることもできます。
単に失敗しないためだけでなく、表現のテクニックも手に入れることができます。
さらに、カラーフィルターのように、写真に自分の好きな色味を付けることも可能です。
みなさんの引き出しがググーッと増えちゃいますよ!
もちろん、複雑な計算式などではありません。
一度覚えてしまえば、意外と簡単だと思います。
覚えてしまえば、写真を撮るのがもっと楽しくなるハズです!
でも、やっぱりちょっと難しいなぁと思ったら…
はじめは無理して覚えずに…
『余裕ができたら次に覚えること!』
とリマインドしておきましょう。
ホワイトバランス微調整… できる?できない?
便利で面白い『ホワイトバランス微調整』ですが…
一般的には、初心者さん向きの機能ではありません。
エントリークラスのカメラには、この機能が付いていないこともあるくらいです。
まずは、自分のカメラで できるのか? できないのか?
まずは説明書を開いて…
『ホワイトバランス微調整』のページがあるかどうか、確認してみましょう。
該当ページを見つけるための『メーカー別キーワード』を以下にまとめてみました。
(PDF版の説明書で検索して探すと早いです)
もしくは…
![WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-006-1024x434.jpg)
こんな図が載っているページあったらアヤシイです。
もし、どこにも書いていなければ…
『できない』のかもしれません。
ただ、僕も愛用しているSONYのα6000は『できる』のに説明書に記載を見つけられません(笑)
こんなことも意外とありますので…
念のため、メーカーのサポートセンターに聞いてみましょう!
取説作るのって、相当大変みたいですからね(笑)
ページを見つけられた方は…
『微調整画面の出し方』をチェックしましょう!
”α6000”の場合だと… ホワイトバランス微調整の画面の出し方はこんな感じです。
ここでは、ソニーの”α6000”での操作をご紹介しますが…
だいたいどのカメラでも、ほぼ同じ操作で『ホワイトバランス微調整』の画面にたどり着きます。
最初に、撮影設定変更の画面を出します。
![α6000,WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-013-1024x682.jpg)
”α6000”の場合、撮影中に『Fnボタン』を押せば、撮影設定の一覧が出てきます。
だいたいどのカメラでも…
よく変える撮影設定は、ワンアクションでこのような一覧を出せるようになっています。
たまに…
ホワイトバランスやISO感度を変えるだけなのに、一度メニューの中に入る方もいらっしゃいます。
(それしか方法がないカメラも稀にありますが…)
いちいちメニューの奥から設定を変えていては…
ボタンの操作が多く、だんだん面倒くさくなってしまいます。
『撮影設定を一発で出す』はどのボタンか?
これは、必ず覚えておいたほうがいいですよ!
では、続けていきます。
撮影設定の一覧から『ホワイトバランス』を選んで、ダイヤル中央のボタンを押すとこんな画面に変わります。
![α6000,WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-016-1024x684.jpg)
最後に、縦に並んでいる『プリセット』を1つ選んで、続けて『ダイヤルの右』を押します。
![α6000,WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-014-1024x784.jpg)
他の設定でもそうですが…
設定画面の中に『上下左右の矢印』が出ていたら…
『その方向を押せば、何かの設定が隠れている』ということです。
宝探しのようなものです(笑)
![α6000,WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-015-1024x738.jpg)
『ホワイトバランス微調整』の画面が出ました。
「なんだ簡単じゃないか!」という声が聞こえそうです(笑)
どの『プリセット』を選んでも微調整できますが…
はじめは『オートホワイトバランス(AWB)』がオススメです。
グラフを動かしてみましょう!
ホワイトバランスを微調整する画面は、各メーカーともだいたいこんな感じです。
![WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-007-1024x683.jpg)
画面さえ出せれば、後はとても簡単です。
B=ブルー
A=アンバー
M=マゼンタ
G=グリーン
難しいことは抜きにして…
赤みを取りたかったら、B方向(ブルー)に少しずつ…
青みを取りたかったら、A方向(アンバー)に少しずつ…
また、写真に色付けしたいなら、お好みの色の方向にポインターを動かすだけです。
被写体をにカメラを向けながら…
画面上で自分好みの色味に微調整していきましょう。
赤みを取ったり…
色を足してみたり…
自由です!
ただ、ミラーレスではまれですが…
微調整画面を出すと、像が消えてしまうカメラもあります。
![WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-010-1024x573.jpg)
この場合はしょうがありません…
「赤が強かったから、青側に少し動かして…」
などと、頭の中でイメージしながら微調整していきましょう。
でもこれだと、ちょっと使いにくいかもしれませんね…
「 A と G しかありません!」
ちょうど上の図のように、AとGの表示しかない機種もあります。
その場合は『 A± G± 』となっているはずで…
Aの+側が『A』で、Aの−側が『B』
Gの+側が『G』で、Gの−側が『M』
ということになります。
『変えたら戻す』がお約束です!
『7つの大事な撮影設定』や『ホワイトバランス』や『露出補正』など…
何か設定を変更した場合、撮り終わったらその都度、元に戻すクセをつけておくことが大切です。
慣れている方は大丈夫かもしれませんが…
もし、次のシーンで急なシャッターチャンスがやってきた時…
「あれ?何かおかしい…」と慌ててしまうかもしれません。
変えたら戻すというのも、実はとても大事な使い方なんです。
ホワイトバランスの微調整は、ボタン操作が少し多めなので…
慌てた状態で元に戻すのはキケンです。
微調整の方法は、他にもあります
ホワイトバランスを微調整する方法は他にもあります。
上でご紹介した方法でできないカメラでも…
他の方法でできるかもしれません。
色温度指定
光の色(色温度)は『ケルビン(K)値』で表されます。
カメラによっては、この『ケルビン(K)値』を自分で設定できる機種があります。
本来の使い方は…
まず、その場の色温度をカラーメーターで測って…
メーターが出した値を、ここに入力する。
というものです。
でも、カラーメーターなんてプロしか持っていません…
ただ、ミラーレスなら…
画面を見ながら『値』を動かして、お好みの色味に微調整できちゃいます。
![WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-011-1024x693.jpg)
取扱説明書で『色温度設定』『ケルビン』などのキーワードを探して、画面の出し方を調べてみましょう。
ケルビン値の入力画面が出せたら…
被写体を見ながら『値』を変えていきましょう。
だいたいどのカメラも、2000K〜10000Kくらいの間で『値』を指定できます。
値を低くすれば、青みが足されます。
反対に、値を高くすれば、赤みが足されます。
(その場の光の状態によっては、効果が薄い場合もあります)
どっちがどっちか忘れても…
モニターを見ながらなので、感覚的に分かります。
自分好みの色になったら、それでOKです!
ただ、この設定で変えられるのは『赤みと青み』だけです。
赤みを足したい、引きたい…
青みを足したい、引きたい…
こんなときに、自分好みに細かくコントロールすることができます。
ワンタッチホワイトバランス
まず、画面いっぱいに『白』を撮って…
今の『光の色』をカメラに覚えさせるという機能です。
![WB,ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-009-1024x697.jpg)
メーカーによって呼び方の違いがありますが…
この機能は、さらに初心者さん向きではありません。
本当に『白を白く写すためだけ』の設定なので、色遊びには向きません。
もし、上のような画面が出てきてしまったら…
すぐキャンセルしましょう(笑)
写したい『白』は人それぞれ!
本来、ホワイトバランスの設定は…
『白を白く写すため』の設定です。
白が白く写っていれば…
赤は赤、青は青、緑は緑、黄は黄など…
周りの他の色もズレません。
商品写真の撮影では、実物と写真とで商品の色が大きく違うことは許されないですよね?
ただ、普段皆さんが撮るときは…
もっと自由に、自分がイイと思う『白』で撮ることの方が大切です。
少し赤っぽくても…
それが写真に温かみをプラスするために、ワザと赤くしたのなら、それは失敗ではありません。
そんな、自分なりの『白』を作るための機能が『ホワイトバランス微調整』です。
![ホワイトバランス,微調整,赤い,青い,失敗,補正](https://flowercamera.net/wp-content/uploads/2016/06/koneta-20160615-005-1024x683.jpg)
はじめはちょっと難しいですが…
覚えたらとても強力なツールになります。
しっかり『白』を撮らなきゃいけないときにも、もちろん役に立ちますよ!