外出先で、急にiPhoneの写真をWindowsに送りたくなる場面ってありますよね?
そんなときは、iPhoneの「ファイルアプリ」で、Windowsの「共有フォルダ」にアクセスするのが手っ取り早くて簡単です。
もしネットが無い環境なら、Windows自体をWi-Fiの親機に設定して、iPhoneを直接繋いでしまいましょう。
というワケで今回は、Windows ⇄ iPhone間を直接Wi-Fiで繋いで、データをやり取りする便利な方法をご紹介していきます。
写真はHEICのまま送れます
動画や音楽、PDFファイルなど、写真以外のファイルも転送できますので、iPhoneとWindows間でファイルのやり取りが多い方におすすめです。
※ 自宅など、同じローカルネットワークで繋がっている場合はこちらの記事をご覧ください。
Windowsで共有フォルダを作る
まずは、Windows側で「共有フォルダ」を作らないと話が進まないので、まだの方はこちらを参考に作成しましょう。
昔は何だか難解だった「共有フォルダ」の設定も、Windows 10以降はかなりシンプルになったらしく、PCやネットワークにそれほど詳しくない僕でも意外とすんなりできました。
Windowsに「WiFi HotSpot (Soft AP)」をインストール
「共有フォルダ」の設定が完了したら、次に「WindowsをWi-Fiの親機」にできる無料アプリをインストールします。
WiFi HotSpot (Soft AP)|Microsoft ストア
※ サードパーティ製アプリの使用は自己責任でご利用ください。
インストール後、アプリを開くと次のような画面が開きます。

画面も操作も非常にシンプルで、WindowsをWi-Fiの親機にしたいときは「Start Soft-AP」をクリック、機能をオフにしたいときは「Stop Soft-AP」をクリックするだけです。


操作はオンとオフだけ
あとは、iPhone側でWi-Fiをオンにし、接続先のSSIDに「EDGE-BOX-AP」を選び、パスワードを入れれば繋がります。
以前は「モバイルホットスポット」でWindowsをWi-Fiの親機にできた記憶ですが、現在はネットに接続していないと有効化できない仕様に変わった様で、このようなソフトが必要との事です。
Windowsで「Wi-Fi」をオン &「Start Soft-AP」をクリック
それでは実際に、外出先など、ネット環境が無い場面を想定して、iPhoneとWindowsをWi-Fiで繋いでみましょう。
まず、Windows側で「Wi-Fiをオン」にします。

タスクバーからオンにする場合
ネットワークのアイコンが(ネット不通)の状態でもOKです。
次に、WiFi HotSpot (Soft AP) を立ち上げて、「Start Soft-AP」をクリックします。

Windows側の操作はこれだけです。
※ iPhoneから接続する際に必要なので、アプリに表示されている「SSIDとパスワード」を覚えておきましょう。

SSIDとパスワードはお好きなものに変更できます
iPhoneをWindowsにWi-Fiで接続する
ここからは、iPhone側の操作になります。
iPhoneで設定を開き、「Wi-Fi」をタップします。

検出したSSIDの中から、「WindowsのSSID」を選択、「パスワード」を入力し、「接続」をタップします。

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初期設定では、SSID:EDGE-BOX-AP、パスワード:12345678
iPhoneとWindowsがWi-Fiで繋がりました。

「インターネット未接続」と出てもOK
ファイルアプリで共有フォルダにアクセスする
続けて「ファイルアプリ」の設定を行います。
アプリがインストールされていない場合は、こちらからダウンロードできます。
アプリを開き、右上のをタップ、続けて「サーバへ接続」をタップします。

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サーバ欄に「192.168.137.1」を入力し、「接続」をタップします。

「登録ユーザー」を選択し、名前とパスワードの欄に、共有フォルダで設定した「Windowsのログインアカウント」を入力、最後に「次へ」をタップします。

※ 「Windowsのログインアカウント」は、Windowの「設定」の最初の画面で確認できます。(Microsoftアカウントでも、ローカルアカウント(要パスワード)でもどちらでもOK)

Windows 11

Windows 10
Windows側の「共有フォルダ」が表示されたら完了です。

iPhoneの写真をWindowsに取り込む方法
それでは、iPhoneとWindowsが繋がっている状態で、実際にデータを転送してみましょう。
■「写真アプリ」の写真を転送する場合
転送したい写真を選択して、「共有」をタップします。

「”ファイル”に保存」をタップします。

僕は良く使うので最上部にありますが、
デフォルトでは下の方にあります
ファイルアプリが開いたら、保存先に「共有フォルダ」を選びます。(今回の様にWindowを親機にする場合は「192.168.137.1」)

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「保存」をタップします。

Windowsで共有フォルダを開くと、写真が保存されているはずです。
また、iPhone側からWindowsの共有フォルダ内に「新しいフォルダ」を作成できるので、予め保存先を用意してから転送したりなど、ファイル管理の面ではAirDropより使い勝手が良いと思います。
Windowsの共有フォルダ内のファイルをiPhoneにコピペする方法
今度は逆に、Windows内のデータをiPhoneにコピーする方法です。
この場合はiPhone側で操作して、Windowsからファイルを抜き出すようなイメージでコピーするのが簡単です。
ファイルアプリでWindowsの「共有フォルダ」を開き、コピペしたいファイル(フォルダ)をロングタップ、続けて「コピー」をタップします。

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右下の「ブラウズ」をタップしてから、コピー先のフォルダを選びます。

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一番下までスクロールし、「何もない所」をロングタップし、続けて「ペースト」をタップします。

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iPhone内にデータがコピーされました。

さて今回は、iPhone×Windowsユーザーの方に超おすすめのファイルの送受信をご紹介しました。
Windowsの共有フォルダさえ作れてしまえば、後はとても簡単なので、皆さんも是非お試し下さい。
データのやり取りが終わったら、最後に「Stop Soft-AP」をクリックして終了させることをお忘れなく。

右上の×で閉じてもオフになるかも?
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。