手書きのメモや 画像内の文字、様々なアプリの文字部分を テキストデータ化してコピペしたい!
そんなときに便利なのが、OCR機能や テキスト認識の機能です。
今回は、Android端末(GoogleのPixel 7 Pro)と Googleレンズの機能を使って、様々な場面からテキスト化する方法 をご紹介していきます。
※ Googleレンズのテキスト認識機能は ネット環境が必要です。
Googleレンズはインストールが必要?
ここが少しわかりにくいのですが…
Googleレンズの機能は、機種や他のアプリのインストール状況に寄って、Googleレンズ自体をインストールしなくても使えるようです。
Googleサポートによりますと…、
Google レンズは、以下の機能からご利用いただけます。
Google フォト
Googleサポート(https://support.google.com/photos/answer/7539151?hl=ja&co=GENIE.Platform%3DAndroid)
Google アシスタント(ほとんどの Android スマートフォンに搭載)
Pixel など、一部の Android スマートフォンの Google アプリ
と記載がありますので、僕のPixel 7 Proは、恐らく「Google アプリ」がレンズの機能を動かしていると思われます。
皆さんも とりあえず、Googleレンズをインストールせずに操作して、反応がなければ GooglePlayからインストールすれば良いと思います。
それでは早速、シチュエーションごとに手順をご紹介していきます。
WEBサイト内の画像の文字をテキスト化
まず初めは、WEBサイトの画像の中にある文字を テキストデータ化する手順です。
Androidで 一番ユーザーの多い「Google Chrome」の場合だと…
テキスト化したい画像をロングタップ
→「Googleレンズで画像を検索」をタップ
→ 指で文字を選択
と、簡単です。
サンプル画像

「Google Chrome」以外のブラウザでも、とりあえず 画像をロングタップして、その後「画像を共有」→「画像を検索(Googleアプリ)」と進めれば、Googleレンズに辿り着けるはずです。
僕が(ツールバーを下にしたいという一点で)使っている「Kiwi Browser」の場合だと…

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→

他では、Firefoxでも同じ手順で Googleレンズが開けました。
テキスト選択後の操作
Googleレンズ自体はとても多機能ですが (→ Google レンズ – 目の前にあるものを調べる)、今回は テキストデータ化した文字を選択した後、Googleで検索するか? コピーするか? メモに保存するか?という 超実用的な3点の操作をご案内します。
① 文字を選択 → Googleで検索したい場合は、「下から持ち上げる」だけです。
これは便利すぎです
② 文字を選択 → コピーしたい場合は、「テキストをコピー」をタップします。
③ 文字を選択 → メモに保存したい場合は、「テキストをコピー」をタップして、「共有」→「メモ」の順にタップします。
スマホのテキスト認識機能は、単に文字をテキストデータ化するだけでなく、その先のアクションへの連携がスムーズなので、使い勝手が良すぎます。
この後 ご紹介する 他の方法でテキスト化したときも、その後の 検索・コピー・共有の操作手順は同じです。
カメラで写してテキスト化
次は、手書きのメモやチラシ、商品箱の型番などの文字を、カメラを使ってテキストデータにする方法です。
カメラを開いて、「モード」→「レンズ」とタップします(Google Pixelの場合)。
→ スマホと文字面を なるべく平行に構えて「シャッターボタン」をタップします。
テキストを選択した後は、用途にあわせて(コピー・共有など)操作しましょう。
(Pixel以外をお使いの方は、その機種の独自機能を使うか、Googleレンズをインストールしましょう)
文字面に対して斜めに写すと、奥側(画面では上側)がボケてしまい、認識できないケースが多くなります。

最近のスマホは光学的にも良くボケます
「カメラで写してテキスト化」をよく使う方は、ホーム画面にショートカットを置いておくと便利です。
Googleレンズ使用時に、画面左上の「3点リーダー」→「ホーム画面に追加」の順にタップします。

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項目にない場合は、スマホの再起動で出るかも
これは個人的な感想ですが…、「カメラで写してテキスト化」に関しては、今回 色々と写してみましたが、優秀すぎるiPhone(14 Pro)の認識精度と比べると若干 弱い感じがしました。
Androidでカメラを使ったOCRを行う場合は、他の専用アプリを使った方が良いかもしれません。
保存した写真や画像からテキスト化
「テキスト化したいけど時間がない」
そんな場合は、とりあえず 写真に撮っておけば、後で空いた時間にテキスト化できます。
Googleフォトを開いて、テキスト化したい写真(画像)を選びます。
→ 画面下の「レンズ」をタップします。
テキストを選択した後は、用途にあわせて(コピー・共有など)操作しましょう。
Googleフォト以外のアプリでも、写真や画像を開いた状態で「画像を共有」→「画像を検索(Googleアプリ)」と進められれば、Googleレンズが開くはずです。
スクショからテキスト化
個人的に一番良く使う方法で おすすめです。
画面内の文字をコピぺしたいと思うのは、何もWEBブラウザの使用中に限りません。
Googleレンズは「画像から文字を認識することができる」ので、どんな場面でも、とりあえず スクリーンショットで画像化 出来れば、後は上記と同じ手順で文字をテキストデータにできます。
僕の場合、(アプリ版の)YouTubeで、ライブ動画の概要欄に書いてあるセットリストから、気になる曲をGoogleで検索したい時などに良く使います。
同じアプリ内でも「ここの文字は選択できるけど こっちは無理」というのも多く、アプリ毎にその仕様を覚えるのは面倒すぎます。
銀行系や決済系など、スクショ自体ができないアプリもありますが…、「スクショ → テキスト化」を頭の隅に入れておくと、いつか 役に立つと思います。
スクショ → トリミング → テキスト化
「スクショ → テキスト化」が実用的なのは、トリミングで認識範囲をコントロールできる 点も大きいと思います。
例えば、下のチラシの赤枠内だけテキスト化したいとき、そのまま テキスト認識で文字を選択すると、もれなく 右列のテキストもコピーされられます。

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そこで、撮ったスクショを すぐトリミングして、左列の必要な部分だけテキスト認識させれば、狙った範囲だけのテキストをコピーできます。

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トリミングは Googleフォトなどの写真アプリでもできますが、スクショ後はトリミング枠が準備された状態になっているので、素早く範囲を整えられます。
さらに、トリミングで隠しきれない 数字やマークの部分も、マーカーなどで塗りつぶしてしまえば、認識から外すことも可能です。
まるっとコピーして、後で編集で整えるのもアリですが、最初の段階で なるべく欲しい形でテキスト化できれば、後の手間はかなり減ります。
便利な「スクショ→テキスト化」ですが、スクショした画像がフォルダに溜まる という点に注意が必要です。
基本的には都度都度 削除できますが、そのまま他のアプリに共有で飛んだときに 自動的に保存されるので、たまにスクショフォルダを覗いて整理するようにしましょう。
さて今回は、GoogleのPixelと Googleレンズを使って、文字をテキストデータ化する方法 をご紹介しました。
Android端末でしたら ほぼ同じように使えるはずですので、宜しければ 一度お試しいただければと思います(OPPO RENO Aでもできました)。
また、iPhoneでもほぼ同じことができますので、iPhone持ちのお知り合いが 文字のテキスト化でお困りでしたら、こちらのページをご案内ください。
▶︎ iPhoneで カメラや画像の文字を読み取ってテキスト化(OCR・テキスト認識表示)+ スクショ→テキスト化の使い方
最後までご覧いただきありがとうございました。