雑誌や写真サイトで見る ”花火写真” はとてもキレイですよね!

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「こんな写真撮ってみたいけど… 相当難しそう」
と、思われるかもしれませんが…

実はそんなことはありません!

花火写真は、コツを覚えればびっくりするほど簡単です。
今回は、初心者さんでも花火をしっかりキレイに撮るためのコツをじっくりご紹介します。

今までの花火写真は、何が違っていたのか?

① と ② はどちらも花火を撮った写真です。
でも、だいぶ違いますよね?

① は作例に出てくるような花火の写真です。
キレイに花が咲いています!

② は花火が”点”で写っています。
普段の設定のまま、パチッと撮るとこんな感じに写ります…

①と②で違うのは…
花火が ”線” で写っているか?
花火が ”点” で写っているか?
というところで…

この差は『シャッター速度の違い』なんです。

花火が下から上がって、花が咲いて消えるまでを撮る

花火をキレイに撮るためには…
シャッターを長く開けて、花火を全部記録するのがコツです。

なので、シャッター速度をグーッと遅く設定して撮る必要があります。

「花火を全部記録するってどういうこと?」
と、思われるかもしれませんが…

花火はだいたい、次の流れの繰り返しです。
① 下から花火が上がる。
② 一番上まで上がって花が開く。
③ 開いた花が消える。

これに、シャッターの動きを加えると…

① 下から花火が上がる。
↑  シャッターを開けて、記録をスタートします。

② 花火が 一番上まで上がって花が開く。
↑ シャッターは開いたまま、記録を続けます。

③ 開いた花が消える。
↑ シャッターを閉じて、記録を終わらせます。

これが『花火を全部記録する』というイメージで…
①から③の間、シャッターはずっと開けたままです。

これを、いつも通り ”パチっ” と撮ってしまえば、どこか一瞬しか写りません…
これが、花火が ”点” で写る原因です。

シャッター速度はどれくらいにしたらいいの?

「じゃあ、花火を全部記録するために、シャッタ速度はどれ位に設定したら良いの?」
という事になりますが…

下から上がった花火が、上空で花を咲かせて消えるまで何秒か?
これは、だいたいでしか分かりません…
しかも、1発ごとに違います。

このように…
『シャッターを何秒開けるか…まだ分からない』というときには…
シャッター速度を『BULB(バルブ)』に設定します。

『BULB』というモードは…
シャッターボタンを押している間は、シャッターが開いたままになります。
そして、ボタンをから指を離せばシャッターが閉じます。

1枚1枚、皆さんの指でシャッター速度を決めるんです。

ただ、撮影中もずっとシャッターボタンを触っていれば、当然カメラを揺らしてしまいます。
ですので『BULB』で撮るときは、レリーズケーブルが必須です。

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また、最近のカメラでは…
リモコンを使ったり、スマホをWIFIで繋いだり、手をかざしたりと…
レリーズケーブルを使わなくても、カメラに触れずにシャッターを切る方法もあります。

皆さんのカメラは、どんな方法でシャッターが切れるのか?
取扱説明書でチェックしてみましょう!
(WIFI経由のスマホシャッターは便利ですが、カメラのバッテリーの減りが相当早くなります…)

シャッター速度を『BULB(バルブ)』に設定してみましょう!

シャッター速度を『BULB』に設定するには、まず『マニュアル(露出):Mモード』に合わせます。

次に『BULB』と表示されるまで、シャッター速度を遅くしていきます。
取扱説明書も合わせてご参考ください。

だいだいどのカメラでも『BULB』と表示されると思います。

コンデジでも『BULB』に設定できるカメラもあります。

設定できましたか?
花火をしっかりキレイに撮るための設定はもう少し続きます。

花火をしっかりキレイに撮るためのカメラ設定

花火撮影の設定は、次のように合わせていきましょう。
『大事な7つの撮影設定』が分からない場合はこちらをご参考ください。

既に『BULB』には設定しましたので…

次に、絞りを”F11〜F16”に合わせます。

次に、ISO感度を”最低感度”に固定します。

ホワイトバランスと測光モードは”オート”のままで大丈夫です。

また、三脚を使って撮りますので、手振れ補正は”OFF”にしておきましょう。

花火のピントは『パンフォーカス』で合わせましょう!

次に、花火撮影で大事なピントの合わせ方です。

皆さんもご存知の通り…
夜間の撮影では、オートフォーカスはほとんど効きません。
夜空の花火を撮るときは、マニュアルフォーカスに設定しましょう。

ただ、夜空の花火を見てピントを合わせるのは至難の技ですので…
始まる前に”20m位先”の何か目標物にピントを合わせて、打ち上げを待ちましょう。

「花火に合わせなくてもイイの?」
と思われるかもしれませんが…

花火のピント合わせは『パンフォーカス』という仕組みを使います。

パンフォーカスとは、ピントの合う前後の範囲を広くして…
手前も奥も、全てにピントが合っているように写す方法です。

花火にピントを合わせるのではなく…
ピントが合って見える範囲の中に花火を入れるというイメージです。

例えば、センサーが大きいフルサイズのカメラで…
絞りをF16。
レンズは広角の28mm。
そして、ピントを20m先に合わせれば…
ピントが合ったように写る範囲は、手前は自分の2m位先から、後ろは全て(∞)となります。
この範囲の中に花火が入ればOKということです。

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フルサイズよりもセンサーが小さいカメラをお使いなら…
設定が同じなら、ピントの合う前後の範囲はさらに広く(深く)なります。

パンフォーカスについて、詳しくは『パンフォーカスに挑戦!レンズと絞りの組み合わせ』でご紹介しています。

マニュアルフォーカスで怖いのは…
カメラの電源を切ったり、無操作時間が続くと、ピントがリセットされてしまうことです。
(リセットされないように設定できるカメラもあります。)

暗い中でピントを合わせ直すことも想定して…
予め、会場の施設や街灯など、20m位先の目標物を決めておきましょう。

さらに、ズームレンズはズームを動かすとピントがズレることもあります。

撮影中は小まめにピントをチェックしましょう!

マニュアルフォーカスでのピント合わせは慣れが必要です。
夜、窓を開けて街灯に合わせてみたりなど…
今のうちに練習しておくのがオススメです!

ミラーレスをお使いなら…
フォーカスピーキング』を使うと、俄然合わせやすくなります!

設定の次は、本番の花火の撮り方です!

花火によって、上がる高さも、広がる大きさも違います。
レンズは、標準のズームレンズ(28−80mm”35mmフィルム換算”)がオススメです。

それから、三脚とレリーズケーブルは忘れずに持っていきましょう。

どこから撮るか?
場所選びも重要です。

1番間違えがないのは…
三脚付きのカメラが並んでいる所(笑)
恐らくそこは、背景も含めてキレイな花火が撮れるスポットなんだと思います。

ベテランさんばかりでちょっと気が引けるかもしれませんが…
はじめはその近くで撮ってみるのが良いかもしれません。

それから、カメラの内蔵フラッシュは”OFF”にしておきましょう。

花火会場でフラッシュが光るのをたまに見かけますが…
フラッシュの光は花火まで届きません。

それよりも…
『BULB』で撮っている他の方の写真に、フラッシュの光が写ってしまうことがあります。
ベテランさんが多いスポットなら、冷たい目で見られるかもしれません…

スローシンクロの設定にして…
友達の顔にフラッシュを軽く当てて、花火自体はスローシャッターで…
なんて手法もありますが、難易度は高いです。

花火が始まったら…

『全部記録する』ということを意識して、タイミングよくシャッターを切りましょう。

ただ、花火は次々と上がってきます。
もし、次の花火も一緒に写真に入れたければ、シャッターを開けたまま記録を続けます。
花火撮影の難しいところは、シャッターを閉じるタイミングかもしれません!

また、シャッターを1秒以上開けて撮ると…
撮影後にカメラの画像処理の時間がプラスされる場合があります。

普段なら、すぐ次の撮影や再生ができますが…
4秒撮ったら、4秒の待ち時間。
10秒撮ったら、10秒の待ち時間。
この間、他の操作はできなくなります。

待っている間に大きい花火が上がってしまうことも良くありますが…
慌てず、じっと待ちましょう。

撮ったらすぐ再生して写りをチェックです。

年に数回の貴重な花火の撮影です。
撮ったらその場で写りをチェックして…
おかしなところを修正しながら、しっかりキレイに仕上げていきましょう。

写真から花火がはみ出していませんか?

→ もう一度レンズの向きを調整しましょう!

初めは広めに撮る方が簡単です。
広めに撮っておいて、後でトリミングというのもアリですよ!

ピントは合っていますか?

→ もう一度合わせ直しましょう!

マニュアルフォーカスは慣れが必要です。

ブレていませんか?

→ 三脚の可動部はしっかり止まっていますか?

また、お子さんが近くを走ったりするとブレます…

花火の明るさはどうですか?

明るさは大事なポイントです。
明るさが合っていないと思ったら、次のように露出を調整しましょう。

→ 写った花火が明るすぎたら、F値を大きく!

F11で撮っていたらF16に、F16だったらF22に
(この中間でも大丈夫です)

欲張って、1枚の写真に何発も花火を入れてしまうと”明るすぎ”になりますよ!

→ 写った花火が暗すぎたら、F値はそのまま、ISO感度を上げる!

ISO100だったら200に、200だったら400に
(この中間でも大丈夫です)

最初は、撮って → 見て → 修正して → 撮って → 見て → 修正して…の繰り返しです。

初めは慌ただしいと思いますが…
画角と露出さえ決まってしまえば、後はタイミングを狙ってシャッターを切るだけです!

ライブビューを使うと便利です!

花火の撮影は、背面モニターの方が撮りやすいです。

さらに、可動式のモニターなら、楽な姿勢で撮ることができます。
花火は1時間強の長丁場です!

ただ、暗闇で光るモニターは結構眩しいので…
周りの方の迷惑にならないように気をつけましょう。

さて、最近のカメラの進化は凄まじいものがあります。
これまでは『BULB撮影中』はファインダーもモニターも、真っ暗になるのが当たり前でした。
今、どんな感じで写っているかは、頭の中で想像するしかありません。

でも、今は…
『BULB撮影中』でも、写りの途中経過をモニターで確認できるカメラもあるんです!

文章で説明しにくいんですが…
撮影中、モニターにジワジワっと、徐々に写真が出来上がっていきます。
本当に見たまま、映ったままが撮れるんです(笑)

シャッターを閉じるタイミングも掴みやすいですし…
「明るすぎ・暗すぎ」や「画角からはみ出した…」などの失敗も確認しやすいですし…
良いことづくめですね。

花火、星空など…
BULB撮影をよくされる方にはオススメの機能です。

OLYMPUS ライブバルブ・ライブタイム(googleにリンクします)

コツを掴んだら意外と簡単!

さて、花火の撮り方は大丈夫ですか?

「頭で分かっても… BULBなんて初めてだし、実際にその場で出来るか心配…」
ですよね?

そんな方は…
お部屋で花火動画を再生して『BULB』で撮る練習してみましょう!

部屋を真っ暗にして、動画を全画面再生にします。
パソコンやタブレットなど、なるべく大きい画面の方が撮りやすいですよ!

撮影設定も本番と同じにします。
三脚とレリーズケーブルを使って…
ピントもマニュアルで合わせてみましょう。

ただ、夜空と比べてパソコンの画面は明るいので、絞りは”F16″くらいまで絞って撮ってみてください。

シャッター開け閉めのタイミングや、撮った後の明るさ調整のコツを掴んでくださいね!

暗く写ったら…ISO感度を上げる。
明るく写ったらF値の数字を大きくする。
です!

上手くいけば、こんな感じに撮れるハズです(笑)

次の花火大会では、お気に入りの1枚が撮れるように頑張ってくださいね

今回は撮影設定を細かく変更しています。
撮り終わったら、普段のオススメ設定に戻しておきましょう。


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