なんとなく写真が暗い…
逆光で顔が真っ暗…
スマホの方がキレイに撮れた…
こんな『明るさの失敗』でガッカリしたことありませんか?
写真は明るさがとても大事です!
写る明るさを自在に操れるようになれば、写真は一気に上達します。
明るさをコントロールする方法はいくつかありますが…
いちばんお手軽なのは『露出補正』です。
誰でも簡単キレイに!自分の思い通りの明るさで撮るために!
露出補正は必ず覚えておきたい機能です。
明るさをカメラに任せたらつまらない
写る明るさを決めるのは大変な作業です。
被写体の明るさを測って…
絞り、シャッター速度、ISO感度を決めて…
決めた明るさで合っているかテスト撮影して…
やっと本番。
でも、私たちはこれをカメラに任せています。
優秀なカメラは複雑な計算をして、瞬時に『写真の明るさ(露出)』を出してくれます。
だから皆さんは撮るだけでイイわけです。
でも、カメラも機械なので間違えることもあります。
皆さん1人1人の好みを知っているわけでもありません。
ですので、これからは…
写真の明るさは、カメラが”だいたい”決めてくれるけど、自分好みに微調整して撮らないとダメ!
これがとても大切なんです。
自分好みに微調整する=露出補正する
ということです。
大事な『露出補正』ですが、操作は簡単!
とても大事な機能ですが、操作はダイヤルを回すだけだったり、ボタンをちょこっと押すだけだったり、あっさり簡単です。
では、説明書を開いて『露出補正』の操作方法と、『露出補正値』が画面のどこに表示されるか確認してみましょう。
それでは、プログラムオートにモードを合わせて…
(AUTOやシーンモードでは露出補正はできません)
露出補正値(はじめは±0.0)の表示を確認しましょう。
※『0.0』が表示されない機種もありますが、補正をすれば値が出るハズです
『±0.0』=カメラが決めた ”だいたい” の明るさ
『±0.0』がカメラが決めてくれた”だいたい”の明るさです。
では、明るく、暗く明るさを変えてみましょう。
プラスに補正すれば明るめに。
『±0.0』からプラスに補正(+0.3、+1.0など)すると、写真が明るくなっていきます。
明るさを変えて何枚か撮って見ましょう。
マイナスに補正すれば暗めに。
『±0.0』からマイナス側に補正(-0.7、-2.0など)すると、写真が暗くなります。
どうですか?写真の明るさが、簡単に変えられますよね?
たったこれだけで、明るさは自由自在です。
『明るさの失敗』はもう卒業です。
ミラーレスなら画面の明るさも変わる!
ミラーレスで『露出補正』した場合、ファインダー、モニターの画面の明るさも同時に変わっていきます。
『今、こんな感じの明るさになってますよ〜』
とカメラが見せてくれるんです。
すごく便利ですよね?
初心者さんでも、0.3段の明るさにこだわって合わせられるんです。
これが、ミラーレスの撮りやすさ、扱いやすさです。
(ホワイトバランスの色合いなども反映されます)
一眼レフの場合、光学ファインダー内の明るさは変わりません。
撮ったら再生を繰り返して、しっかり明るさを合わせていきましょう。
ただ『ライブビュー』に切り替えればミラーレスと同じです。
一眼レフの方は、先に『ライブビュー』で露出補正して、ファインダーに戻して撮るのもオススメです。
『光学ファインダーと電子ファインダー(EVF)どっちがいいの?』
明るくするか?暗くするか?
プラス補正が合うシーンと、マイナス補正がハマるシーンをいくつかご紹介します。
明るめに撮ると良いシーン
基本的は何でも少し明るめに!その方がキレイに写ります。
友達や家族を撮るときは、見た目より明るく撮ってあげると喜ばれます。
「◯◯さんに頼むとキレイに撮ってくれる!」と噂になるかもしれません。
ただ、目と唇しか分からないほど明るくしすぎるのアレですね…
暗めに撮ると良いシーン
暗めに補正すると、重みや静けさなど、ベテランさんが好む表現方法が手にできます。
マイナス補正がハマる被写体なら、驚くほど雰囲気のある1枚が撮れたりします。
『−1.0』に設定したまま、モニターを見ながら街を散歩してみると、新しい世界が見えるかもしれません。
(周囲に十分気をつけて下さい)
また、月も暗めに撮るのがポイントです。
ただ、測光モードを『スポット測光』にしないと、『露出補正』で補正しきれない場合もあります。
これらのシーンはあくまでもオススメの例です。
もちろん真逆のことをやっても面白いと思います。
ミラーレスをお使いなら、まず被写体をカメラに映して、露出補正をグリグリ動かして、その場で1番イイ明るさに合わせればそれが正解です!
『±0.0』でキレイに撮れるけど?
被写体を前にしたら、まずは『露出補正』で明るさを探ることが大切です。
でも、補正してみたものの『±0.0』で大丈夫だったということももちろんあります。
その場合はカメラを褒めながら『±0.0』のまま撮りましょう。
曇りの日や室内など、光の明暗差があまり大きくないシーンだと、カメラの出した露出のままでOKなこともあります。
無理に変える必要はありません。
一体どうやって写真の明るさ変えているの?
先ほど、写真の明るさを決めるのは本当は大変だと言いました。
でも皆さんは、ボタンやダイヤルを操作するだけです。
一体カメラはどうやって写真の明るさを変えているのか?
そのうち気になってくるかもしれません(笑)
実は『露出補正で明るさが変わる仕組み』が分かれば、絞り、シャッター速度、ISO感度の仕組みと露出のルールが理解できるんです。
絞り、シャッター速度、ISO感度…
いかにも写真的なキーワードですが…
いつかはココをマスターしたい!という方は、ぜひこちらもご覧ください。
『露出補正の仕組みを知れば… 露出の基本ルールが分かります!』
きっと皆さんが思うよりずっと簡単ですよ。
マニュアル(露出)モードでは『露出補正』が効かない?
一度手にしたら無しでは生きていけない『露出補正』ですが…
補正ができるのは、プログラムオート、絞り優先、シャッター速度優先の各モードで撮ってるときです。
ほとんどのカメラは、AUTOやシーンモードでは無効になります。
「じゃあマニュアルモードは?」
ということになりますが…
できるカメラと、できないカメラに分かれます。
本来、マニュアルモードは絞り、シャッター速度、ISO感度を自分で決めるモードです。
『明るさを調整したかったら、3つのうちのどれかを動かせ!』
というモノです。
ただ、デジタルカメラは写真の撮り方も進化しています。
マニュアルモードでも『露出補正』ができるカメラが増えてきています。
『ISOオート?露出補正?AEロック?新しいマニュアルモードの使い方』
ご興味のある方はぜひご覧ください。
変えたら戻そう露出補正
はじめのうちは、設定を何か変更したら、その役目が終わったらすぐ元に戻すことをオススメしています。
露出補正も、1シーン撮り終わったら『±0.0』に。
いざという時に慌てないで済みますよ!
- 明るさの失敗をしないために
- 1枚1枚、露出補正をフル活用。
- 撮ったらすぐ再生して明るさを細かくチェック。
- ミラーレスなら撮る前に”写る明るさ”が分かるから簡単キレイ!
- 明るさをワザと大きく変えて奇跡の1枚を。
- 次の撮影に移る前に『±0.0』に戻す。
お疲れ様でした!