露出補正の仕組みを知れば… 露出の基本ルールが分かります!


皆さん「露出補正」は使ってますか?

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ダイヤルやボタンをちょこっと操作するだけで…
写真の明るさは自由自在です。
誰でも自分好みの明るさに合わせて撮ることができます。

『自分の撮りたい明るさで撮る』
これは写真を撮るときに、最も基本で最も大切なことです。

カメラをはじめたら真っ先に覚えたい!
”露出補正”はそれくらい大事な操作だと思います。

しかも、ミラーレスなら”露出補正”と相性が抜群です。

ファインダーやモニターに補正の具合がリアルタイムに反映されますので…
「何を撮るときは、このくらいの補正…」などと、いちいち覚える必要がありません。

被写体を覗きながら、その場で決めれば良いんです。

これなら誰でも、”0.3段の差”までこだわって撮ることができます。
これはもうプロの仕事です(笑)

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ただ先日、こんな風に聞かれました。

「露出補正って、画像処理とかで明るさを変えているんですか?」

確かに皆さんはダイヤルを回すだけですが…
実際はどうやって明るさを変えているのか?
不思議に思っていた方もいらっしゃるかもしれません。

露出補正しても、明るさが変わらないときもあります。
露出補正したせいで失敗することもあります。

いつかこんな事態に遭遇しても慌てないように…
今回は、”露出補正”の仕組みについて、じっくりご紹介していきたいと思います。

”露出(写真の明るさ)”を変える3つの要素

いくらデジタルカメラだからといっても…
単に画像処理で明るくしたり、暗くしたりしているワケではありません。

そこは、古くこれまでと同じ方法…
レンズから入ってくる光の量を調整して、”写る明るさ”を変えています。

光の量を調整するということは…
絞り・シャッター速度・ISO感度の組み合わせを動かしているということです。

フィルムカメラも…
ミラーレスも…
一眼レフも…
コンデジも…
ここはみんな同じです。

ただスマホは、何をしているのかちょっと分からないところがあります(笑)

露出を動かす時の大事な”ルール”!

絞り、シャッター速度、ISO感度の組み合わせのお話って難しそうですよね?
でも大丈夫です。

まずはじめに、”大事な3つルール”から覚えちゃいましょう。

ルール1|なるべく”手ブレしないシャッター速度”をキープする。

手ブレしないシャッター速度とは…
手振れ補正がONの状態であれば”1/60(標準レンズ)〜1/125(望遠レンズ)秒”くらいです。
いくらキレイな被写体でも、美味しそうな料理でも、ブレていたらどうしようもありません。

ルール2|なるべく”低いISO感度”をキープする。

ISO感度を上げるほど画質は悪くなっていきます。
キレイな写真を撮るために…
誰でもできるだけ低い感度で撮りたいハズです。

ルール3|ルール2よりルール1を優先する。

手ブレしないシャッター速度がキープできなくなったら、低いISO感度は諦めましょう。
画質は多少犠牲になりますが、手ブレで失敗するよりは良いですよね?

「あれ?絞りは?」と思われるかもしれませんが…

”シャッター速度”と”ISO感度”が先に決まれば…
残る”絞り”は、その場所(被写体)の明るさに応じて決まってしまいます。

「F〇〇で撮りたい!」という希望がなければ、絞りはなんでも良いんです。

 

さて、ルールの次は順番です。
皆さんが露出補正したとき、カメラはこの3つのルールをなるべく守りながら…
次の順番で”写る明るさ”を変えていきます。

プログラムオートで露出補正した場合

普段使いに1番オススメなモードは、”プログラムオート”です。

絞りもシャッター速度もISO感度(ISOオートの場合)も全てカメラにお任せです。
露出補正で”明るさを合わせる”ことだけに集中すれば、誰でも簡単にキレイに撮れちゃいます。

では、プログラムオートで”プラス(明るく)補正”した場合…
カメラは何をどの順番で動かしていくのかチェックしていきましょう。

プログラムオートで”プラス(明るく)補正”すると…

まずカメラは、シャッター速度をチェックして、ルール1が守られているか確認します。

シャッター速度がルール1より速ければ?
→ルール1まで少しずつ遅くして、明るく補正していきます。

シャッター速度がルール1ギリギリだったら?
→絞りを少しずつ開けて(F値を小さく)、明るく補正していきます。

絞りが開ききったら?
→ISO感度を少しずつ上げて、明るく補正していきます。

ISO感度が上限まで上がってしまったら?
→最後はシャッター速度をさらに遅くして、明るく補正していきます。

この後は、ひたすらシャッター速度を遅くして、明るく補正していきます。

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基本的にこの順番はいつも同じです。

ただ、撮る場所(被写体)の明るさによって、どこからスタートするかは分かりません。
カメラを向けたら、すでに絞りが開放になっていたり…
ISO感度が上がり始めていたり…
周りが暗いほど、手は先に進んでいきます。

今カメラがどの辺を動かしているか?
これを意識しながら撮れれば、もうベテランさんです(笑)

次は、プログラムオートで”マイナス(暗く)補正”した場合の順番です。

プログラムオートで”マイナス(暗く)補正”すると…

まずカメラがチェックするのは…
やはりシャッター速度です。

シャッター速度がルール1より遅ければ?
→ルール1まで少しずつ速くして、暗く補正していきます。

シャッター速度がルール1まで戻ったら?
→ISO感度を少しずつ下げて、暗く補正していきます。

ISO感度が最低感度まで下がりきったら?
→絞りを少しずつ絞って、暗く補正していきます。

絞りを絞りきったら?
→最後はシャッター速度をさらに速くして、暗く補正していきます。

シャッター速度が最高速度に達してしまったらそこで手詰まりです。
それ以上”暗く補正”することはできません。
物凄く明るい場所だとそうなることがあります。

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では続いて、絞り優先とシャッター速度優先の場合です。

順番は基本的にプログラムオートと同じです。
それぞれのモードでは、皆さんが”絞り”、”シャッター速度”を固定しますので…
カメラはそこをスキップするだけです。

絞り優先で”露出補正”した場合

絞り優先モードでは皆さんが”絞り”を決めます。
なので、カメラは、”シャッター速度”と”ISO感度”の2つをコントロールして、明るさを補正していきます。

絞り優先で”プラス(明るく)補正”すると…

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もし、少し絞った状態(F11など)で”プラス補正”すれば…
ISO感度は上がりやすく(画質)…
シャッター速度は遅くなりやすい(手ブレ)…
ということになりますね。

絞り優先で”マイナス(暗く)補正”すると…

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例えば、強い日差しの下で”開放F値”にしたまま”マイナス補正”すると…
ISO感度はすぐ最低に。
シャッター速度はすぐ最速に。
もうカメラはお手上げです。
こうなると、いくら”マイナス補正”しても暗くなりません。

シャッター速度優先で露出補正した場合

シャッター速度優先では、皆さんが”シャッター速度”を決めますので…
カメラは”絞り”と”ISO感度”で明るさをコントロールしていきます。

「シャッター速度優先だと”露出補正”が効かないことが多いんだけど…」
このように言われる方が意外と多いんですが…

実は、絞り・シャッター速度・ISO感度の中で、明るさの調整幅が1番広いのはシャッター速度です。

シャッター速度を固定するということは…
カメラが調整できる幅を狭めてしまいやすいとも言えます。

そのため、真っ白や真っ暗になりやすく…
露出補正しても”効かない”という状態が起こりやすいんです。

もし、そんな場面に出くわしたら…
プログラムオートでの順番を思い出して、”シャッター速度”をコントロールしましょう。

では、シャッター速度優先で露出補正した時の順番です。

シャッター速度優先で”プラス(明るく)補正”すると…

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図を見ても、カメラの手数が少ないことが分かります。

シャッター速度優先でシャッター速度を速くしすぎると…
カメラはすぐ手詰まりになり、写真は真っ暗になります。

こうなると、いくら”プラス補正”しても明るくなりません。
明るくするには、自分でシャッター速度を”遅く”する必要があります。

暗い場所でシャッター速度を速くして撮る方法は、こちらで詳しくご紹介しています。
写真が真っ暗…? 暗い場所で”シャッター速度”を速くするには

シャッター速度優先で”マイナス(暗く)補正”すると…

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反対に、シャッター速度を遅くしすぎた場合…
今度は写真が真っ白になるかもしれません。

その後は、いくら”マイナス補正”しても暗くなりません。
暗くしたいなら、やはり自分でシャッター速度を”速くする”必要があります。

マニュアル露出モードで撮るときも同じです!

カメラがどうやって”写る明るさ”を補正しているか?
なんとなくイメージできましたでしょうか?

皆さんが露出補正のダイヤルを回す後ろで、カメラの中は結構大変です(笑)

今回ご紹介した”露出のルールと順番”は、何も露出補正の時だけのお話ではありません。
露出の組み合わせを考える上で、最も基本的な考え方です。

1|手ブレしない”シャッター速度”に設定する。
2|画質優先で、なるべく低い”ISO感度”に設定する。

この2つを先に決めてしまえば…
残る”絞り”は、その場所(被写体)の明るさに応じて決まります。

もし、絞りを開放まで開けても写真が暗ければ…
ISO感度を上げていけば良いんですね!

露出補正のときと全く同じなんです。

また、「絞りは ”〇〇” で撮りたい!」
「シャッター速度は ”〇〇” で撮りたい!」
と、自分で決めたときも…

写真が”暗かったら”どうするか?
”明るかったら”どうするか?
ルールと順番を思い出せば切り抜けられるはずです。

お疲れ様でした!

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