「今日は何となくイマイチだ」とか、「今日はすごくキレイに撮れて楽しい」とか…
カメラも撮る人も同じなのに、日によって 写りがこんなに違うのはどうして?と 思った事があるかも知れません。
でもそれが、景色写真やスナップ写真など、屋外で撮る写真の場合なら、やはり「太陽の位置(光の向き)」が大きく影響しているはずです。
今回は、風景やスナップをもっと楽しくキレイに撮りたい皆さんに、とても大事な「太陽の位置」を調べられるアプリをご紹介していきます。
サン·サーベイヤー (Sun Surveyor)|有料版iOS版|App Store Android版|Google Play
家にいながら、「どこどこ」の「いついつ」の太陽の位置をチェックできます。
ざっくりと 光の向きを決めてから 撮りに行く方が楽しい
例えば、東京駅の丸の内駅舎を撮るとしても、光を前側から当てて撮るのと、後側から当てて撮るのでは、写る色も 雰囲気も大きく違います。
光を前側から当てて撮ると、はっきりと色鮮やかに写るので、風景写真などに向いています。
反対に、光を後側から当てて撮ると、雰囲気重視のイメージ写真に仕上がります。
この 光の向きで変わる 写りの印象は、カメラもスマホも、オートもマニュアルも関係ありません。
また、料理や人物など 何を撮るときにも影響が大きいので、写真を楽しく撮りたい初心者さんなら「一番最初に身に付けたい 大事な感覚」だと思います。
それでは、例えば 皆さんが「色鮮やかに、駅舎の窓も光らせて撮ってみたい」と思ったとして、「東京駅に光が前側*から当たる日時」を サン・サーベイヤーで調べてみましょう。
*正面も 左右の斜め前も含むアバウトな前側です
サン・サーベイヤー(Sun Surveyor)で、太陽の位置を調べる方法
まずアプリを立ち上げます(iOS版でご紹介していきます)。
もし ↑ のような「マップビュー」の画面にならない場合は、左上のメニューから切り替えましょう。
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目的の撮影場所に移動する際は、地図をスクロールするのも良いですが、検索を使うと素早いです。
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↓
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後は 地図を見やすい様に拡大し、画面下の「日時スライダー」を左右に動かすと、同時に太陽が動きます。
地図好きなら これだけでも楽しい
日時スライダーの間隔は、一番左をタップするごとに 1年、1日、1時間 から選べます。
その日の動きを見たい時は24時間、月単位で大きく動かすときは365、1時間は細かすぎて使ったことがありません。
Googleマップを使用しているので、ピンチで拡大縮小など、地図の操作で迷うことはないと思います。
まるで 実際に現地に居るかのような、ストリート・ビューモード
マップビューも便利ですが、さらに凄いのがストリート・ビューモードで、もう実際に現地でロケハンしているような感覚です。
ストリート・ビューモードへは、地図画面 左下のマークをタップすると 素早く切替ります。
東京駅を撮る話に戻りますが…
今回は 丸の内駅舎に前側から太陽を当てて撮ってみたいので、太陽が 駅の反対側のこの辺(赤い丸)を通ってくれると良い感じです。
でも、アプリ上のこの日(3月3日)だと、太陽は赤い丸をかすることなく沈んでしまう様なので、時間スライダーで月日を動かしてみます。
スライダースパンを1年にして、ゆっくり動かします
4月25日は 良い感じに太陽が通りそうです
後は「何時くらいに撮りに行けば良いか?」を、スライダーのスパンを 24時間に変えて調べます。
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予言者の気分
これで、4月29日の17時頃に、太陽がほぼ正面に来ることが分かりました。
太陽のルートを見れば、当日は 16時くらいから18時半くらいまで、刻々と表情が変わる東京駅をじっくり撮るのが楽しそうです。
というわけで、実際にその日時に合わせて出かけたら、クラシカルな窓が黄金に光る、丸の内駅舎が撮れました。
マジックアワーとブルーアワーも教えてくれます
時間スライダーの色がグラデーションになっていますが、これは その日のマジックアワーと ブルーアワーの時間帯を表しています。
マジックアワー(濃いめのオレンジ)は、朝と夕方の 太陽が低めに位置する時間帯で、今回の様に、風景を光の向きを選んで撮れる楽しい時間です。
いつもの散歩コースも この時間に合わせて歩けば、目で見ても 写真に撮ってもキレイです。
ブルーアワー(薄めのブルー)は、日の出前と日没後の僅かな時間帯で、夜景がキレイに撮れる時間としても 人気です。
YouTubeで見られる アーティストの屋外ライブは、マジックアワーや ブルーアワーを狙って撮っている映像が多いので、イメトレにおすすめです。→ Cercle|YouTube
現地ではARモードで 実写に重ねて確認できる
当日現地に着いたら、または事前にその場所を通り掛かったら、「ARモード」で 実写に太陽のルートを重ねて確認することもできます。
不動産業界に勤めている友人は、お客さんに 部屋の日当たりを説明する際に使っているそうです。
僕は 撮りに行った日があんまりだったら、その場で「ARモード」で確認しながら 次回の作戦を練ります。
お値段は少し高めだけど、評価も高め
他にも、月の位置やルート、それから月齢なども同じように 事前に調べられますので、昨今人気の 満月の撮影にも役に立ちます。
超がつくほど多機能な サン・サーベイヤー(Sun Surveyor)には、有料版と無料版がありますが、今回 ご紹介した機能を使うには、有料版が必要(2021/04現在)になります。
無料版は、マップビューと
お値段は1,000円越えで やや高めではありますが、(良心的な)買い切り型という事を考えれば、写真を楽しくキレイに撮りたい方は、スマホに入れておきたいアプリだと思います。
サン·サーベイヤー (Sun Surveyor)iOS版|App Store Android版|Google Play
もちろん、しっかり下調べをして 気合十分で現地に行ったら、太陽が雲に隠れたとか…、天気がイマイチだったとか…、そんなことも良くあります。
でも、そんなときも 決して挫けずに、次回のチャレンジに繋げましょう。
最後までご覧いただき ありがとうございました。