まとめて変換！iPhone内の写真や画像を ショートカットでPDFに変換する方法

iPhone内の写真を PDFに変換したいときは、共有 → プリント と進んで、PDF化されたプレビュー写真を保存する（実際にプリントはしない）方法がお手軽で、良く紹介されています。

ただ、同時にサイズを小さくできなかったり、保存する場所を毎回選んだり、白い枠が付いたりなど…、頻繁に変換を行う方は、操作が少し煩雑に感じるかも知れません。

そこで今回は、iPhoneの「ショートカット」Appを使って、写真をまとめて PDFに変換する方法をご紹介したいと思います。

1枚だけの変換も可能です

登録するアクションが少し多いので、初めてショートカットを触る方は大変かも知れませんが、この機会に 意外と面白いショートカットの世界を触ってみるのも楽しいと思います。

また 今回、試験的に 完成したショートカットのリンクを公開していますので、宜しければ ダウンロードしてお使いください。

写真をPDFに変換するショートカットの作成

それでは早速、ショートカットを作成していきます。

「ショートカット」App がホーム画面に見つからない方は、こちら からインストールできます。

※ iPhone 14 Pro、iOS 16の環境でご説明します。

作成手順

新規作成 & 名前を付ける

「ショートカット」Appを開いて、右上の「＋」をタップします。

一番上の「新規ショートカット」をタップ、続けて「名称変更」をタップして、お好きな名前（PDF変換など）を付けましょう。

一旦 JPEGに変換する

Apple ProRAWや HEIFなど、様々なファイル形式が混在していると 何となく変換が安定しないので、まず初めに 全て JPEGに変換するアクションを登録します（元のファイルはそのまま残ります）。

画面下の検索窓をタップして「変換」と入力し、下に並ぶ「イメージを変換」をタップします。

「イメージ」をタップし、「ショートカットの入力」をタップします。

「指定なし」をタップし、「共有シートに表示」をオン（緑）にして、右上の「完了」をタップします。

サイズを変更する

写真をそのままPDFに変換すると、仕上がりサイズが大きすぎるのと、トリミングした写真が混在している場合、変換後のPDFの大きさがバラバラになってしまうので、長編に合わせてリサイズします（短い辺はアスペクト比に合わせて自動調整されます）。

画面下の検索窓に「サイズ」と入力し、「イメージのサイズを変更」をタップ、続けて「サイズ」をタップします。

「一番長い辺」を選び、任意の長さを入力します（今回は800にしました）。

保存フォルダを作成

変換後のPDFファイルは、探しやすいように iPhone本体にフォルダを作って 保存していきます（変換する度に フォルダが増えたりすることはありません）。

画面下の検索窓に「フォルダ」と入力し、「フォルダを作成」をタップします。

「パス」をタップし、任意のフォルダ名を入力します（変換済PDFなど）。

「Shortcuts」をタップし、「このiPhone内」に移動したら、右上の「開く」をタップして確定します。

※「このiPhone内」に辿り着けない場合は、右下の「ブラウズ」をタップすると「場所」の一覧に並ぶはずです。

メニューを作成

変換後を、複数ページの1 PDFにするか？ 1枚ずつバラバラにするか？　を選べるようにします。

画面下の検索窓に「メニュー」と入力し、「メニューから選択」をタップします。

「1件」・「2件」を それぞれ「まとめる」・「バラバラ」など、任意の名前に変更します。

このとき、下に並ぶ「1件」「2件」も変更した名前に変わるはずですが、もし変わらなくても、そのまま作業を続けて大丈夫です（しばらくすると反映されます）。

続けて、「まとめる」「バラバラ」それぞれに、PDFに変換するアクションを作成し、繋げていきましょう。

まとめる 変換

画面下の検索窓に「PDF」と入力し、「PDFを作成」をタップします。

「PDFを作成」を「まとめる（もしくは1件）」の下に移動します。

図の指の位置をロングタップ ＆ ドラッグ

「入力」→「変数を選択」とタップし、メニュー直前の「サイズ変更済みのイメージ」をタップします。

保存する

画面下の検索窓に「保存」と入力し、「ファイルを保存」をタップします。

「ファイルを保存」を「PDFを作成」の下にドラッグで移動し、アクションを繋げます。

図の指の位置をロングタップ ＆ ドラッグ

「保存」の右の > をタップし「保存先を尋ねる」をオフに、続けて「Shortcuts」をロングタップし「変数を選択」をタップます。

少し上にスクロールして「作成されたフォルダ」をタップします。

続けて、バラバラに変換するアクションを追加していきましょう。

バラバラ 変換

画面下の検索窓に「変換」と入力し、「イメージを変換」をタップします。

「イメージを変換」を「バラバラ（もしくは2件）」の下に移動します。

図の指の位置をロングタップ ＆ ドラッグ

「イメージ」→「変数を選択」とタップし、メニュー直前の「サイズ変更済みのイメージ」をタップします。

「JPEG」をタップし「PDF」に変更します。

保存する

画面下の検索窓に「保存」と入力し、「ファイルを保存」をタップします。

「ファイルを保存」を「PDFに変換」の下にドラッグで移動し、アクションを繋げます。

図の指の位置をロングタップ ＆ ドラッグ

「保存」の右の > をタップし「保存先を尋ねる」をオフに、続けて「Shortcuts」をロングタップし「変数の選択」をタップします。

少し上にスクロールして「作成されたフォルダ」をタップします。

すべてのアクションを登録したら、最後に右上の「完了」をタップして、ショートカットを登録しましょう。

お疲れ様でした！

写真 → PDF変換ショートカットの使い方

では早速、出来立てのショートカットを使って、写真をPDFに変換してみましょう。

「写真」Appを開きます。

右上の「選択」をタップ後、変換したい写真を選択し、左下の「共有」をタップします。

1枚だけ変換する場合は「選択」は不要です

ずらっと並ぶアクションの中から、今回作成したショートカット（PDF変換）をタップし、上から出てくる「まとめる」「バラバラ」のいずれかを選びます。

初回実行時のみ、フォルダの作成や ファイル保存の プライバシー許可を求められますので、「OK」や「常に許可」をタップします。

保存先に指定した「ファイル」Appのフォルダ内に、変換されたPDFファイルが格納されていれば成功です。

よく使うショートカットは「よく使う項目」に移動

ショートカットに限らず、良く使うアクションは「よく使う項目」に移動させると、使い勝手が良くなります。

並んでいるアクションの一番下にある「アクションを編集」をタップし、今回作成したショートカット（PDF変換）の左の ＋ をタップします。

ショートカットが「よく使う項目」に移動したら、さらに ––– を上下にドラッグして並び順を変更し、最後に右上の「完了」をタップします。

自作のショートカットを上の方に移動させる事で、使い勝手が良くなります。

変換後、保存済みフォルダが 自動で開くようにカスタマイズ

もし、「PDF変換後、保存先のフォルダが開くところまで自動化したい」と思われたら…

以下のアクションを追加すればOKです。

変換後にフォルダが自動で開く

「ショートカット」Appを開いて、作成したショートカットの ・・・ をタップ、続けて 画面下の検索窓をタップして「フォルダ」と入力します。

候補に並ぶ「フォルダ」をタップします。

「フォルダ」をロングタップし「変数の選択」をタップ、続けて 少し上にスクロールし「作成されたフォルダ」をタップします。

次に、画面下の検索窓をタップして「開く」と入力し、「ファイルを開く」をタップします。

「デフォルトのApp」をタップし、一覧から「ファイル」をタップします。

最後に右上の「完了」をタップします。

完成ショートカットのダウンロード（試験公開中）

「ショートカットの登録が難しい…」、「ちょっとだけ試してみたい」という方のために、今回ご紹介しているショートカットのリンクを作成しましたので、よろしければご利用ください（ご利用は自己責任でお願いいたします）。

PDF変換（iPhone用ショートカット）

リンク先の「ショートカットを追加」をタップするだけです。

「ショートカット」Appがインストールされていない場合は、画面に従い、先にアプリをインストールしてから、リンク先に戻って「ショートカットを追加」をタップしましょう。

ショートカットの使い方は 目次からお進みください。

応用｜LINEでバラバラに送られてきた画像を、1つのPDF（複数ページ）ファイルに変換する方法

共有 → ショートカット実行 という流れなので、「写真」App以外のアプリからでも変換が可能です。

例えば、LINEでバラバラに送られてきた 画像資料を、まとめてPDFに変換したい場合は以下の様な手順になります。

その他のアプリでも、何とか「共有」の画面まで持っていければ、ショートカットを実行できるはずです。

さて今回は、iPhoneのカメラロール内に保存されている 写真や画像を、まとめて PDFに変換するショートカットをご紹介させていただきました。

僕はこのショートカットを結構前から使っていて、色々なファイル形式や サイズがミックスされた条件でも 動作するように修正してきましたが、（レアなケースだと思いますが…）Apple ProRaw ＋ 48MP設定 で撮った写真が混じると、変換 出来る時と出来ない時があり、動作が安定しない印象があります。

他にも ご自分の使い勝手に合わせて、カスタマイズしていただければ幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。