AUTOだと普通に撮れるのに、絞り優先にするとカメラがおかしくなる…
こんなお声をよく聞きます。
AUTOだと問題なし。
応用モード(絞り優先など)で撮ると変。
そんな場合は、撮影設定がおかしくなっている可能性が大です。
ぐちゃぐちゃな撮影設定💦
ちなみに↑の状態だと、オートフォーカスは効かないし、明るさも色も変、手ブレも連発、しかもシャッターを切ると何故か3枚ずつ写真が撮れる状態で、電源を切っても直りません…
設定が悪さをしていることが分かれば、解決策はいたって簡単、おかしな設定を見つけて直せば良いだけです。
でも…
「何をどう変えたか分からない…」
「どこがおかしいか分からない…」
「どう戻せばいいか分からない…」
原因となっている設定を探しているうちに、どんどん傷口が広がっていくしまうこともありがちですが…
そんなときは、カメラを一度リセットしてしまいましょう。
訳が分からなくなったら すぐリセット👍
各メーカーとも撮影設定をリセットするときは、メニューボタンから設定画面の中に入って操作します。
リセットの手順は説明書で確認するか、カメラ名 + リセットで検索すればすぐヒットします。
メモリーカードの全消去や初期化と間違えないようにお気をつけください。
設定リセットの手順(SONYの場合)
リセットが完了すると…
↓
いつも通りの素直なカメラに戻りました。
リセットの手順さえ覚えておけば、どんなに複雑に設定を弄っても いつでも元に戻せるので、逆に、積極的にいろんな設定にチャレンジして楽しむこともできます。
訳が分からなくなったら すぐリセット!
実社会ではそう簡単にはいきませんが、カメラなら好きなときに元に戻せます。
リセットにはいくつか種類があります
メーカー、機種によって多少違いがありますが、リセットは段階的に分かれています。
軽めのリセット(撮影設定関連のリセット)から、もう少しディープなリセット(ボタン機能のカスタマイズ等もリセット)や、完全初期化(日時やWiFiの設定等も全部リセット)まで、目的によって選ぶことができます。
「カメラの動きがおかしい」と思ったときは、先ずは撮影設定のリセット(一番軽めのリセット)を選びましょう。
応用撮影モードは、カメラが設定を記憶してくれる
そもそもどうして、撮影設定がおかしなことになってしまうのか? 不思議に思われるかもしれません。
プログラムオートや絞り優先など、いわゆる 応用撮影モードでは、ISO感度やホワイトバランスなどの様々な撮影設定を自由に変更できます。
ただ、皆さんが変えた設定は、自分で戻さない限り、ずっとそのまま残ります。
電源を切っても、バッテリーを抜いてしばらく放置してもそのままです。
これは、使う人の好みの設定を覚えてくれる仕様なので、操作に慣れている人にはありがたいですが、慣れていない方の場合、「何だかおかしい…」 という状況が永遠と続いてしまうワケです。
もちろん、何か目的があって撮影設定を変えることは良くありますし、それもカメラを操る楽しさです。
「〇〇を撮るとき、ハウツー本やウェブサイトがお勧めする設定に変えてみた」ということもあると思います。
ただ、その設定は「〇〇を撮るとき用の設定」だったりしますので、被写体やシーンがガラッと変わるとうまく機能しなくなるかもしれません。
ですので、なるべく最初のうちは、何か設定を変えて撮った後は、電源を切る前に元に戻しおきましょう。
変えたら 戻して 電源OFF(覚えているうちに戻す)
このシンプルな習慣を癖にすれば、「カメラがだんだんおかしくなる…」ということは無くなるはずです。
リセット後の撮影設定の状態が、実は一番撮りやすい?!
カメラの操作に慣れるために、リセットした後、撮影設定がどうなっているか? もぜひ覚えておきましょう。
まず、本サイトでは、普段の撮影に特に大事な撮影設定を7つご紹介しています。
大事な7つの撮影設定|普段のおすすめ設定
1 | ISO感度 | オート |
2 | ホワイトバランス | オート / AWB |
3 | フォーカスモード | シングル / ワンショット |
4 | フォーカスエリア | 真ん中1点 |
5 | 測光モード | マルチ / 評価 / ESP |
6 | ドライブモード | 1コマ / 単写 |
7 | 手振れ補正 | ON / 入 |
メーカー毎に設定の名前が少し違います
オススメが複数書いてあるのは、同じ機能でもメーカー毎に呼び名が違うからで、例えば測光モードのデフォルトは、ソニー・ニコン・パナソニック・富士フィルムはマルチ測光、キヤノンは評価測光、オリンパスはESPとなりますが、いずれも同じような働きをします。
この設定の組み合わせは「〇〇を撮るとき」というよりも、風景やお花、料理や小物、人物などなど、普段の撮影シーンの殆どをカバーする、オールマイティーなオススメ設定です。
難しいことはなるべくカメラに任せて、皆さんはもっと大事な、光や被写体、背景や構図などに集中して撮ることができます。
そして、今回ご紹介している リセットした後の撮影設定は、だいたいどのメーカーのどのカメラも、実はこの「普段のおすすめ設定」とほぼ同じ状態に戻してくれます。
ただ、フォーカスエリアが オート(カメラ任せ)に戻ってしまうので、中央1点に変えた方が撮りやすいと思います。
メーカーがカメラを出荷するときは、誰でも使いやすく、失敗しにくい状態に設定して出荷するはずです。
なので、リセットした後の状態は、誰もが撮りやすい、普段使いに一番おすすめの設定というワケです。
先ほどの「変えたら戻す」で、どこに戻せば良いか迷ったら、この「普段のおすすめ」の設定に戻せばOKです。
戻すときはココに戻しましょう
1 | ISO感度 | オート |
2 | ホワイトバランス | オート / AWB |
3 | フォーカスモード | シングル / ワンショット |
4 | フォーカスエリア | 真ん中1点 |
5 | 測光モード | マルチ / 評価 / ESP |
6 | ドライブモード | 1コマ / 単写 |
7 | 手振れ補正 | ON / 入 |
メーカー毎に設定の名前が少し違います
AUTOやシーンモードは、常にリセットされる
AUTOやシーンモードは、もともと撮影設定を細かく変えられませんし、変更できたとしても、電源の切入等のタイミングで自動でリセットが掛かります。
AUTOで極端な失敗をしないのはこのためで、失敗を引きずらない安全な仕様というワケです。
応用撮影モードでカメラの動きがおかしいときは、とりあえず一度AUTOで撮ってみることで、問題を切り分けることができます。
これは、メーカーのサポートの方が問題の原因を探るときに行う最初の手順でもあります。
AUTOで撮ってもおかしな状態が続く場合は、何か物理的なスイッチの影響か?、もしくは、故障という事も考えられます。
変えたら戻す + 訳が分からなくなったらすぐリセット
カメラは設定とかが難しくって…
ワケ分かんなくなって、動かなくなったら困る…
カメラ教室で応用モードを習ったけど、上手く撮れないからオートに戻した…
そんな方は、先ずはリセットを覚えて、カメラをもっと気軽に使いましょう。
もし、お近くで困っている方がいたらぜひ教えてあげてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。