ブレの失敗で多いのは、手ブレ(カメラブレ)の失敗です!
シャッターを切るその瞬間にカメラが動いてしまうと…
ブレの失敗写真が出来上がります。
皆さんも『ブレの失敗』は経験ありますよね?
僕も今だに失敗します!
かっこつけてセピアで撮っても…
枠を付けても…
元の写真がブレていてはどうにもなりません。
カメラのモニターは小さいので、微妙なブレ具合は一見ブレていないように見える事もありますが…
「あやしい!」と思ったら、画面を拡大して確認してみましょう!
旅行の思い出を、帰ってパソコンで見たらブレブレだった…なんて本当に悔しいですよね?
では『ブレの失敗』を撮った時のシーンを思い出してみてください。
もしかして、部屋の中ではありませんでしたか?
夕暮れ時?
夜景?
もうお分かりかもしれません。
共通するのは『その場所が暗かった』という事です!
『手ブレ(カメラブレ)』の失敗は…
『暗い場所』で『シャッター速度』が遅くなった時に起こります。
カメラが明るいと思っているか?暗いと思っているか?
実はこの『暗い』という感覚が少し難しいんです。
それは、人間が感じる明るさと、カメラが感じる明るさに『大きな差』があるからです。
皆さんは「そんなに暗くない」と思って撮っていても(夜景は別として)…
カメラからすれば、その場所は『かなり暗い』と言う事が良くあるんです。
手ブレ(カメラブレ)の失敗をしないためには、自分が感じる『明るい・暗い』も大事ですが…
カメラが『明るい』と思っているのか?
それとも『暗い』と思っているのか?
これをしっかり確認しながら撮ることが、とても大事なんです!
でも、どうやったらそれがわかるの??
と思いますよね?
実はとても簡単です。
シャッターを切る前に『シャッター速度』を確認する!
これだけなんです。
明るいか?暗いか?チェックしてみましょう!
撮影モードを『プログラムオート』に合わせて、何か被写体にカメラを向けてみます。
ファインダーや背面モニターに『シャッター速度』が表示されているのを確認してください。
シャッター速度が表示されていない場合は、シャッターボタンを軽く押してみましょう。
カメラは節電のため、何も操作がされない時間がある程度経つと、画面の表示が消えたり、スリープモードに入ったりします。
こんな場合は、シャッターボタンを軽く押すことで『撮るよ!』という意思がカメラに伝わり、機能が復旧します。
『シャッター速度』は確認できましたか?
いちばんはじめは…
『手ブレ補正がON』の状態で、シャッター速度が1/60秒より速ければ…
『カメラがその場所は明るいと思っている!』と思って大丈夫です。
カメラは『明るい』と思っていますので、しっかり構えて、静かにシャッターを切れば『手ブレ(カメラブレ)』の失敗はほとんど起こらないはずです。
シャッターを押す前に『シャッター速度が1/60秒より速いかどうか?』確認するだけです!
簡単ですよね?
カメラの向く方向を変えてみましょう!
次に、カメラを明るい方に向けたり
暗い方に向けてみたり
カメラの向きが変わった時に『シャッター速度』がどうなるか?
確認してみましょう。
『シャッター速度』が変わりますよね?
部屋の中など、明るさの変化があまりない所でしたら…
レンズの前を手でゆっくり覆っていくと…
『シャッター速度』がだんだん遅くなるはずです。
今度は手を退けると…
『シャッター速度』が速くなっていくはずです。
(レンズに触らないように注意しましょう)
カメラを向ける場所によって『明るさ』は変化します。
そして、同時に『シャッター速度』も変わります。
自分が立っている場所と、カメラを向けた場所の『明るさ』は違うということです。
例えば、日中の公園で、自分は日向にいて『明るい』と思っていても、カメラを向けた先が日陰だと、その場所は『暗い』…
こういうことはよくあります!
『被写体の場所』の明るさが『撮る明るさ』です。
『自分が居るところの明るさ』=『撮る明るさ』ではありません。
ですので、撮る前には必ず…
『撮る明るさ』が1/60秒以上かどうか?
確認する癖をつけましょう!
『シャッター速度』が1/60秒より遅かったら…
こんな表示がされていたら…
カメラが『暗いなぁ…』と思っているということです。
カメラを三脚に載せて撮った方が安心です。
「今日は三脚を持ってきてない!」などという時は、どこか安定したところにカメラを置いて、静かにシャッターを切りましょう。
セルフタイマーを使うのも有効です。
ただ、今のカメラは『手ブレ補正機能』が優秀です。
標準のズームレンズで撮る場合、上手に構えれば『1/30秒』で撮っても『手ブレ(カメラブレ)』しないと思います。
僕の友人で「1/8秒でもブレない!」と言っているヤツもいます。
皆さんも時間のあるときに、自分はどれくらいの『シャッター速度』までブレずに撮れるか?をチェックしておくといいと思います!
『ブレの失敗を防ぐストラップの使い方』もあります!ご参考ください。
「私のカメラ、手振れ補正が付いていないんです…」
もちろん、手ブレ補正が付いていないカメラをお使いの方もいらっしゃると思います。
レンズで補正するシステムだと…
『望遠レンズ』には補正が付いているけど『広角レンズ』には付いていない。
なんてこともあります。
これまでは「手ブレ補正なんて無くて当たり前!」と思っていましたが…
今では付いていないと安心して撮れません…
そのくらい最近の手振れ補正は優秀です。
手持ちで撮る際は、必ず『ON』にしておきましょう。
実は昔から…
『手ブレ(カメラブレ)をしないシャッター速度の目安』
というのがあります。
ただ、この先のお話は、少しレンズのことを知っておかないと???かもしれません。
「意味がわからない…」と思ったら、先に『レンズのキホン』をご覧くださいね!
一般的に『手ブレ(カメラブレ)』をしない『シャッター速度』の目安は…
『1/焦点距離(秒)以上』と言われています。
例えば…
標準の50mmで撮る時の『ブレないシャッター速度の目安』は1/60秒位より速く
28mmの広角レンズで撮る時は1/30秒位より速く
100mmの中望遠レンズで撮る時は1/125秒位より速く
300mmの望遠レンズで撮る時は1/500秒位より速く
となります。
(焦点距離はいずれも35mmフィルム換算値)
手振れ補正を効かせて撮る時は「そうなんだー」くらいに思えば良いんですが…
1つだけ頭に入れておきたいところがあります!
28mmの広角レンズで撮る時は1/30秒位より速く…
300mmの望遠レンズで撮る時は1/500秒位より速く…
と書いてありますよね?
つまり『望遠レンズ』で撮る時の方が、手ブレ(カメラブレ)の失敗をしないために、速いシャッター速度が必要だと言うことです。
望遠レンズは『画角(写る範囲)』が狭いので、手ブレでカメラが揺れた時に、広角レンズより大きく『写真』が揺れます。
『画角(写る範囲)』が狭くなると、手ブレ(カメラブレ)しやすくなる。
これは是非、頭に入れておいてくださいね!
『画角(写る範囲)』が狭くなるのは…
望遠レンズで撮る時や、接写で撮る時などです。
こんな時は、手ブレ補正がONでも『1/60秒』がギリギリ…
できれば、もう少し速いシャッター速度で撮った方が安心です。
そして、撮ったら再生、拡大して、ブレのチェックをお忘れなく!
しっかりチェックしてから次の撮影に進みましょう。
レンズ補正のシステムで、手ブレ補正が無い『広角レンズ』があるのは…
『もともと広角側なら、手ブレしにくいから』
と、割り切っている場合も多いんです。
- 手ブレ(カメラブレ)の失敗をしないためのまとめ
- 手ブレ補正はON
- 撮る時にシャッター速度が1/60秒より速いか確認して、しっかり構えて撮る
- シャッター速度が1/60秒より遅い時は三脚に固定するか、カメラを置いて撮る方が良い
- シャッターはなるべく静かに押す
- 広角より、望遠や接写して撮る時がブレやすいので要注意!
お疲れ様でした!