いちばんはじめに知っておきたい『レンズのキホン』を7つご紹介しています。
2つ目は「焦点距離と画角(写る範囲)の関係」についてです。
広角・ワイド & 望遠・テレ
一般的に、35mmフィルム換算で焦点距離が ”50mm” のレンズで撮った写真は…
人間が目で見ているのと、ほぼ同じ範囲が写っていると言われます。
そのため『標準レンズ』『標準の画角』と言われています。
『焦点距離 「標準ってなに?」「35mmフィルム換算って?」』で詳しくご紹介しています。
そして、焦点距離は短くなるほど、より『広く』
長くなるほど、より『狭く・大きく』写ります。
『広く』は『広角・ワイド』
『狭く・大きく』は『望遠・テレ』などと言います。
「もっとワイドで撮りなよ」とか「そのズーム、テレ端は何mm?」とか言われたりするかもしれません。
『焦点距離と画角の広い・狭い』の目安を下記の表でまとめました。
センサーサイズごとに分けてありますので、お使いのフォーマットをご覧ください。
ご自分のレンズの『何mm』くらいが標準で、広角で、望遠でというのを頭に入れておきましょう!
ズームレンズをお使いの方も多いと思います。
『ズームリング』を回しながら、何mm、何mmと『画角』が変わるのをチェックしてみてくださいね!
広角レンズで、静かな海辺を映画のワンシーンのように『広く』撮ってみたり…
望遠レンズで、お花を『狭く』切り撮って、グッと引き立たせてみたり…
実践的な使い方は『ブログ』でご紹介していきます!
背景を広く入れる?入れない?
見た目に近い感じ = 標準レンズ
見た目より広く = 広角レンズ
見た目より狭く・大きく = 望遠レンズ
これは大丈夫と思いますが…
先日、コスモスを撮りに行った方が、こう言ってました。
「いやーお花はキレイだったけど、人がいっぱいで…」
土日の公園はとても混んでいて、どこからどう撮っても『人』が写ってしまうこともあります。
人以外でも、電灯・看板・トイレなどなど…
どうしても、写真に入れたくないモノまで入ってしまうことってありますよね?
こんな時は、レンズ(焦点距離)の特徴をうまく生かして撮ってみましょう!
標準レンズで撮るのか?
広角か?
望遠か?
レンズを選ぶコツの1つは…
『背景をどうしたいのか?』です。
下の写真は、広角レンズと望遠レンズで『真ん中の筒の大きさがほぼ同じ』になるように撮りました。
左右の写真を見比べるとどうでしょう?
写っている『背景の広さ』がだいぶ違いませんか?
『広角は広く、望遠は狭く大きく』写りますが…
その差は『背景に』より大きく出ます。
それも『遠ければ遠いほど』差が出ます。
広角レンズでも望遠レンズでも、近づいたり離れたりすることで、メインの被写体を『同じくらいの大きさ』にして撮れます…
あとは『背景』をどうするか?です。
◎ 背景を広く入れたい
「一面お花畑で背景もキレイだから、広く全部入れたい!」
だったら広角レンズで!
◎ 背景を狭くしたい
「後ろに人が入っちゃうのが嫌だから、背景を狭くしたい!」
だったら望遠レンズで!
また、テーブルの上に料理をセットして撮るときも…
広角レンズで撮ると、周りの写真に入れたくないモノまで写ってしまうので、広い範囲を『片付ける』必要があります。
でも、望遠で『狭く』写せば、余計なものは『片さなくても』カットできます。
ギリギリまで、ライトやレフ板なんかも置いたりできますね!
とてもキレイなスタジオの『ブツ撮り』写真でも、画角に入っていないところは…
それはもうグチャグチャです(笑)
望遠レンズは、単に『遠くの被写体を大きく撮る』だけのレンズではありません。
『被写体が近くにあっても、背景をスッキリさせたいから』などなど…
『背景をコントロールするために望遠レンズを使う』これも大事なテクニックです。
レンズを上手に使いこなせれば『マジック』のようで面白いですよ!