皆さんこんにちは!
FLOWERCAMERAです。
「やっぱり、絞りとシャッター速度とISO感度を覚えないと、キレイな写真は撮れないんですか…?」
よくこんな風に生徒さんから聞かれます。
僕は今のデジカメなら、必ずしもココを自分で動かす必要はないと思います。
(カメラに任しておけばOK!)
皆さんはスマホでたくさん写真を撮りますよね?
今のスマホはとても写真がキレイに撮れます。
SNSに投稿されている写真を見ると皆さんとても上手です。
スマホで撮るときって、絞りやシャッター速度、ISO感度のことを考えますか?
僕は全く意識しません(笑)
意識しようと思っても画面に表示が出ませんし、そもそも動かせないことがほとんどです。
でも、動かせないからと言って、その概念がない訳ではありません。
スマホのカメラにだって、絞りとシャッター速度とISO感度はあります。
皆さんが楽しく撮っている裏で、スマホが最適な組み合わせ考えてくれているのです。
なので、皆さんは難しいことを考えずに撮ることだけに集中できるんです。
スマホで撮り慣れた皆さんが、いわゆる「一眼カメラ」で撮るとき、急に「絞り、シャッター速度、ISO感度」を意識しだすと、カメラって難しい…、やっぱスマホでイイや…となってしまうかもしれません。
だから僕は「一眼カメラ」で撮るときも、最初はココはカメラ任せでイイと思うんです。
そのためのカメラの設定は…
撮影モードを「プログラムオート(Pモード)」に。
ISO感度を「ISOオート」に。
これがオススメです。
ちなみに、ISO感度の読み方は「イソ」でも「アイエスオー」でもOKです。
自分で動かさなくてもイイけど、意味合いを知っておくと失敗が減る
繰り返しになりますが、「一眼カメラ」を使うからといって「絞り、シャッター速度、ISO感度を自分で動かさなきゃ!」って思う必要はないと思います。
皆さんのカメラはスマホ以上にもっと細かくこの組み合わせを選んでくれます。
「一眼カメラ」でも「スマホカメラ」でも、最初は難しいことを気にしないで、楽しく撮ることに集中した方が上達が速いと思います。
そうは言っても…
「絞り」、「シャッター速度」、「ISO感度」
写真やカメラの世界で必ず付いて回る呪文のようなこの言葉…
写真を撮るときにはとても大事な部分であるのは間違えありません。
皆さんが撮った写真の1枚1枚に、必ずこの3つの組み合わせが存在しています。
自分で動かさなくてもいいですが、意味だけ知っておくのは大切です。
まずは、カメラがどうやってこの3つを動かしているかを「見ながら撮る」と、いつか自分で動かす必要に迫られたとき、意外とすんなり理解できるかもしれません。
では、絞りとシャッター速度とISO感度、それぞれどのように「見たらいいのか」ご紹介していきます。
そもそも、絞りとシャッター速度とISO感度ってなんのためにあるの?
「絞り」、「シャッター速度」、「ISO感度」
この3つを動かすと写真の何が変わるか?というと…
まずは、写真の「写る明るさ」です。
写真を撮るときに1番初めに行う作業は…
被写体の明るさに合わせて、絞り、シャッター速度、ISO感度を組み合わせて、ちょうどイイ「写る明るさ」を決めることです。
ここが決まらないとその先に進めません。
とても大事な部分なので、やはりカメラ任せでイイと思います。
「え?「写る明るさ」をカメラ任せにしていたら、「もっと明るく撮りたいとき」とかはどうするの?」
このように思うかもしれません。
「やっぱり、絞りとシャッター速度とISO感度を自分で…?」と思うかもしれませんが、「写る明るさ」は、もっと簡単にコントロールする方法があるんです。
絞りとシャッター速度とISO感度をカメラ任せにしていても、「写る明るさ」は自分で変えられます。
カメラが決めてくれた「写る明るさ」より「明るく撮りたい」、または「暗く撮りたい」とき…
そんなときは「露出補正」という機能を使えば簡単です。
露出補正で「明るく・暗く」の指示をするだけで、カメラが絞り、シャッター速度、ISO感度の組み合わせを再調整してくれます。
カメラを買ったら1番初めに覚えておきたい!
それくらい大事な「露出補正」です。
暗い?明るい?写真の明るさは『露出補正』で簡単・自在にコントロールできます。
取扱説明書から「露出補正」で操作を確認しておきましょう。
シャッター速度は「見る」ことが大事!
絞り、シャッター速度、ISO感度のうち、皆さんが1番気をつけないといけないのは「シャッター速度」です。
皆さんは手ブレで失敗したことはありますか?
夕方、夜、部屋の中など、暗い環境で写真を撮ると手ブレの失敗が待っています。
撮る場所が暗いと「シャッター速度」が遅くなって手ブレする。
これは写真を撮るときは常に頭に入れておきたいところです。
「手ぶれ補正機能がON」で、「しっかりと構えて」撮れば、1/60秒以上のシャッター速度があれば、手ブレしにくいと言われています。
「え?やっぱりシャッター速度を動かさないといけない…?」
いえいえ、被写体にカメラ向けたらシャッター速度をチラッと見るだけです。
1/60秒より遅くなっていた場合は、カメラをどこかに置いたり、三脚に固定して撮れば手ブレは防げます。
また、自分がいる場所と被写体がある場所の「明るさ」は違うと言うことも重要です。
公園で自分は日向に立っていても、レンズを向けている先が日陰なんてこともよくあります。
皆さんは「自分のいる場所の明るさ」は分かりますが、被写体のある「向こうの明るさ」は分からないですよね?
でもカメラは「向こうの明るさ」が分かるんです。
「向こう」が明るいか?暗いか?
手ブレしそうか?大丈夫なのか?
カメラはシャッター速度で教えてくれるんです。
ブレ失敗はもう卒業!ぶらさないための基本とは? | 写真の4大失敗
ISO感度は「オート」がキレイ!
シャッター速度の次に大事なのは「ISO感度」です。
ISO感度は数字で表示されます。
…ISO100……ISO400……ISO1600……ISO25600…
数字が低いほど低感度、数字が大きくなるほど高感度と言います。
そして、このISO感度は「低いほど写真がキレイ」です。
反対に高い感度で撮った写真は、全体的にザラザラとしていて、立体感のないベタッとした感じに写ります。
「感度が低い方がキレイなら、ISOはオートじゃなくて、1番低いISO感度にセットしておけばイイんじゃない?」
このように思われるかもしれませんが実はそうもいきません。
基本的に、ISO感度を低くすると、同時にシャッター速度が遅くなります。
余程明るい場所でない限り、上記で書いた1/60秒を下回ることが多くなります。
画質はキレイだけど手ぶれで失敗しやすくなると言うことです。
ISO感度をオートにしておくと、手ブレしにくいシャッター速度をキープしつつ、なるべく低い感度をカメラが選んでくれます。
これほど便利な機能を使わない手はありません。
ISO感度の設定は”ISOオート”がオススメ!いちばん失敗も少なく簡単です!
さて、残る「絞り」ですが…
絞りは…なんでもイイ!?
皆さんはカメラを手で持って撮る場合と、三脚に載せて撮る場合とどっちが多いですか?
おそらく90%くらいは手持ちで撮るケースだと思います。
カメラを手持ちで撮るとき、まず気をつけないといけないのは「手ブレの失敗」です。
上でご紹介した通り、1/60秒以上のシャッター速度が必要と言うことです。
もし、1/60秒より遅く(暗い場所)なりそうだったらカメラはどうするか?
① ISO感度を上げるか?
② 絞りの窓を大きく開けて光をたくさん通すか?
のどちらかの方法で、シャッター速度を速くしようと頑張るワケです。
でも、① は画質が悪くなっていきますよね?
なのでカメラは先に ② を選びます。
「絞り」は、レンズの中にある窓です。
この窓を「大きく開ける(F値を小さく)」とたくさん光が通過します。
→ シャッター速度が速くなる
窓を「小さく(F値を大きく)」すると通過する光の量が減ります。
→ シャッター速度が遅くなる
絞りの窓を大きく開けることは、特に大きなデメリットはありません。
逆にボケの量が多くなって、背景や前景がキレイにボケてくれます。
つまり、カメラは手ブレしにくいシャッター速度をキープするために、絞りの窓は大きく開ける(F値を小さくする)ことが多いんです。
絞りの窓を大きく開けて(F値を小さく)…
なるべく速いシャッター速度をキープ(手ブレのため)。
なるべく低いISO感度をキープ(画質のため)。
と言うような組み合わせになるんです。
皆さんが目の前の被写体を正面から撮るとき、右から撮るとき、上から撮るとき、被写体の明るさは微妙に変わります。
プログラムオートとISOオートの組み合わせは、この微妙な明るさの変化に応じて、瞬時に絞りとシャッター速度とISO感度の組み合わせを変えてくれるんです。
どうでしょうか、ご自分のカメラが愛おしくなってきませんか?(笑)
プログラムオートの仕事の流儀をさらに詳しく知りたい方は…
絞り、シャッター速度、ISO感度の関係が苦手… 露出の仕組みはカメラから教わるのが1番です!
カメラ任せから一歩踏み出すとき、何から覚えたらいいか?
だんだん撮り慣れてくると「どれか一つ自分で動かしてみたいな!」と思うかもしれません。
そのときは、ぜひシャッター速度を動かしてみてください。
繰り返しになりますが、シャッター速度で大事なのは「手ブレをしないための速度」でした。
ただ皆さんは撮りながら気づくハズです。
「手ブレはしてないけど、被写体がブレる…」
そうです。
1/60秒はあくまでも「手ブレしない目安」です。
お子さんを撮ったり、ペットを撮ったりなど、動いている相手はブレてしまいます。
これを「被写体ブレ」と言います。
被写体ブレを防ぐためには、自分でシャッター速度を速くしないといけません。
その場合、カメラのモードを「シャッター速度優先」に切り替えて、1/250秒、1/500秒などと速いシャッター速度に設定して撮ってみましょう。
撮る場所が明るければ(晴天で外、部屋の窓際など)それだけで被写体ブレは抑えられるハズです。
でも、撮る場所が明るくない(夜、部屋の電気だけなど)と写真が暗くなってしまいます。
この場合、いくら「露出補正」で明るく操作しても暗いまま…
これは、絞り、シャッター速度、ISO感度の組み合わせの限界に近づいていると言うことです。
暗い場所で速いシャッター速度で撮るのは少し難しいので、初めはなるべく避けた方が無難です(笑)
余裕が出てきたら…
写真が真っ暗…? 暗い場所で”シャッター速度”を速くするには
ぜひチャレンジしてみてくださいね!
逆に、シャッター速度をわざと遅くして撮るのもとても面白いんです。
食わず嫌い?本当は1番楽しい!『シャッター速度優先:S (Tv) モード』の使い方
シャッター速度を動かして撮ると、人間の目で見ることのできない、まさに写真ならではの表現が撮れます。
シャッター速度を自分でコントロールするのが面白くてハマる人も多いんですよ!
一眼カメラもスマホも楽しく撮るのが1番
「スマホで写真が楽しくなって、一眼カメラを買ったけどなんかややこしくて…」
そんな風に思っていらっしゃる方、今回ご紹介したように「一眼カメラ」もなるべくシンプルに使って撮ったほうが楽しく撮れると思います。
「でも、せっかく買ったカメラなのに、スマホで撮った写真とあんまり変わらない…」
「やっぱり、絞り?シャッター速度?ISO感度?」
と思われたら、1番簡単にスマホで撮る写真と差をつける方法があります!
それは、レンズの差を使って撮ると言うことです。
詳しくはこちらをご覧ください。
一眼の写真の違いをスマホで撮る友達に分からせたいなら! カメラよりもレンズの差を見せれば簡単です!
最後までお読みいただきありがとうございました!