「スマホでも十分キレイに撮れるじゃん!」
「どうして、わざわざ一眼カメラで撮ってるの?」
このように言われて、なんとなく上手に返せず、悔しい思いをしたことはありませんか?
もちろん、一眼カメラの方がキレイに撮れるのは間違いありません!
スマホよりも『大きいセンサー』と『大きいレンズ』で撮った写真が、簡単に負けるワケはありませんよね。
ただ、それぞれで撮った写真を、スマホやカメラの画面上で見比べたとき…
『パッと見では、差が分からない!』なんてこともよくあります。
その場で大きいプリントを見せたり、パソコンで拡大したりして見比べたら別ですが、それは大変です。
『面倒くさいやつ』と思われちゃいます…(笑)
今回はもっと簡単に、小さいモニターで見比べても『一眼って凄い!』と友達を納得させる作戦をご紹介したいと思います。
『スマホで撮る友達に「一眼の写真はやっぱり違う…」と言わせたい!』のお話です。
スマホのカメラも『覗くレンズと撮るレンズが同じレンズ』なので『一眼』。
『ミラーがないのでミラーレス』とも言えますが…
今回のお話では、
『スマホのカメラ』=『スマホのカメラ』
『一眼カメラ』=『いわゆる一眼レフやミラーレス一眼』
とさせていただきます(笑)
『iPhone6で撮影』の広告でハッキリわかった
最近のスマホは本当に写真がキレイに撮れます。
以前、話題になった…
『iPhone6で撮影』
というビジュアル広告を覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
僕も渋谷駅の通路で、思わず15分くらい立ち止まって見てしまいました。
何より写真のキレイさ・大きさが衝撃的。
そのあと、広告の上手さもじわじわと感じました(笑)
このインパクトに、カメラ買う人がさらに減ってしまわないか心配です…
iPhone6のセンサーの画素数は『約800万画素』です。
「意外に控えめな画素数なのね」と思う方もいると思いますが…
これは、ただコストダウンでケチったワケではありません…
『画素数を抑えて、1画素分の面積を大きくした』ということなのです。
デジタルカメラは『1画素の面積』が大きいほど、色や階調などの再現が豊かで、自然でキレイな描写ができます。
暗いところでもキレイに撮れるのは…
某有名社長が「2000万画素ですよ!みなさん!2000万画素だから写真がキレイなんです!」という通販のカメラよりも…
『1画素が大きいカメラ』の方なんです。
『広角』で撮るなら、スマホでも十分キレイ!
iPhone6に付いているレンズは『広角(約29mm(35mmフィルム換算))の単焦点レンズ』です。
『iPhone6で撮影』の写真は、一流のクリエーターさん達が『小さいセンサーと広角レンズ』という制約の中で『アイディアで勝負』した作品です。
小さいセンサーは『ボケが出しにくい』という欠点がありますが…
逆に言えば『パンフォーカス(手前も奥もピントがあったように見える)で撮りやすい』という利点でもあります。
『小さいセンサー』に『広角レンズ』ですから、まさに『パンフォーカスのための組み合わせ』で『風景撮影』には最適です。
やはり『iPhone6で撮影』の写真も『広い』『風景的』な写真が多かったと思います。
クリーエーターの『すごいアイディア(写真)』を『iPhone自体の凄さ』と思わせちゃうところがさすがです!
また、今は撮った後の『写真の見せ方や使い方』が、昔と全く違います。
ネットとの連携や、扱いの手軽さなどの『写り以外のメリット』も一緒に比較すれば、「スマホのカメラの方がいい!」という方が多いのも当然です。
ただ、しつこいようですが…
『広角』で撮る場合も『一眼カメラ』の方が『キレイに』『写真的に』撮れるのは間違いありません。
『望遠』で撮れば…その差は大きい
『広角側』で撮った写真をインスタグラムなどで見比べても、パッと見では『一眼か?スマホで撮ったか?』分かりにくいこともありますが…
『中〜超望遠側』で撮った写真を見比べると、あっさりと勝負がつきます。
スマホのカメラでも、ズームすれば一応『望遠』も撮れます。
ただ『デジタルズーム』ですので、画質が一気に悪くなるのは、皆さんもご存知の通りです。
そうなんです。
スマホのカメラの弱点は『望遠が苦手』という点です。
苦手というより…『撮れない』と言ってもいいかもしれません。
今後、デジタル処理の猛烈な進化で『デジタルズームでも画質が変わらない!』なんてことになったら大変ですが…
スマホで撮っている友達に『一眼カメラの写真』の違いを見せつける簡単な方法…
それは『中〜超望遠で撮る』ことです!
「え?望遠って?私そんなレンズ持ってないし…」
と思った皆さん。
ちょっと確認して見ましょう!
カメラとレンズをセットで買われた方は、お持ちのレンズはおそらく「標準ズームレンズ」だと思います。
まずはお持ちの「標準ズームレンズ」を目一杯ズームして「望遠(T)側」で撮ればOKと言うことです。
もし今カメラがお近くにあるなら、まずはズームしましょう!
そして、「望遠」で撮ると写りがどうなるかと言うと…
遠くの被写体が大きく撮れたり…
背景の写る範囲が狭くなるのでメインの被写体を引き立たせり…
背景や全景をキレイにボカしたり…
料理やお皿の形を歪ませずに撮ったり…などなど
このような楽しい撮影効果が生まれるんです!
スマホのカメラが残念なのは、この『撮影効果』を楽しめないところです。
望遠レンズは、自分がイメージする以上の写真が撮れることもある『魔法のレンズ』なので…
レンズの違いを、カメラの差に思わせてしまえばイイのです!
隣の友達も「私も一眼カメラ欲しいかも…」って言ってくれるはずです。(笑)
『望遠レンズ』は、ただ遠くを撮るだけではありません。
『最短撮影距離』までは『近づいて撮る』こともできます。
花壇の柵で近寄れないときでも、お花を画面いっぱいに撮ることができます。
スマホだと余計なものが写ってしまうことが多いですよね!
一眼カメラを楽しく使うには『レンズの基本』がとても大事なんです。
もちろん『標準』くらいの『焦点距離』で撮る写真も…
スマホでは撮りにくい(撮れない)画角なので『一眼ならではの写真』です。
望遠レンズのマジック
例えば、中望遠の『80mm位(35mmフィルム換算)』は『ポートレートレンズ』とも言われます。
人物撮りにも、ブツ撮りにも、料理撮りにも使いやすい万能なレンズです。
モノの形を歪ませず、背景をキレイにボカして撮ることができます。
程よく広く、程よく狭く撮れる楽しいレンズです。
『80mm(35mmフィルム換算)位』なら、セットで付いてくる『標準ズームレンズ』の『望遠端』位です。
スマホの友達と撮り比べるときに、そーっと望遠端にズームしておくだけです。(笑)
もちろん、超望遠の『300mm(35mmフィルム換算)』位も面白いです。
まさに、スマホのカメラでは撮れない世界が、皆さんのモニターに映ります。
圧縮効果を狙って写真ならではの1枚を撮ったり…
離れたところから、気づかれないように友達の横顔をアップで撮ったりもオススメです。
「今、カメラ向けられてる」という意識のない『自然な表情』が撮れます。
『自分の知らない自分』を撮ってあげたら喜ばれますよ!
皆さんも『中望遠〜超望遠』に撮り慣れて『望遠の魔法使い』を目指しましょう。
誰もが『写真を撮る・見る・見せる』素晴らしい時代
スマホが『写真好き』を爆発的に増やしているのは、とても素晴らしいことです。
そして『写真好き』になった人に「一眼カメラで撮ってみたい!」と思わせるように、カメラメーカーにはさらに頑張って欲しいと思います(笑)
Appleの強烈な広告に負けるのは許されません!
今は『誰もが写真を撮る・見る・見せる』時代になりました。
ただ『見せる』となると…
『誰もがしっかり・キレイに撮らなきゃいけない時代』でもあるのかもしれません。
実は、カメラの操作というのはそんなに難しくありません。
さらにミラーレス一眼だったら、簡単にすばやく上達できちゃいます!
「FLOWERCAMERA|ミラーレスのお教室」では、「なるべく簡単に、楽しく、でもしっかり・キレイに撮る!」ための大事なキホンをご紹介しています!
そして『一眼カメラ』の楽しさを知ったみなさんは…
スマホで写真にハマった人達を『一眼カメラの道』にどんどん勧誘してくださいね(笑)