カメラが楽しいPixelですが、特に最近購入された方で「露出補正(写る明るさの調整)がイマイチ使いにくい…」と感じることがあったら、「クイックアクセスコントロール」を有効化すると、評判の良かった昔のやり方に戻せます。
昔Pixel 4~Pixel 7

クイックアクセスコントロール
今Pixel 8以降

現行のUI
「クイックアクセスコントロール」は、2024年12月のアップデートで突如追加されましたが、恐らく多くのユーザーの「前のUIに戻してほしい…」という悲痛な声に、Googleが答えてくれた感じです。
「デフォルトのスタイルが使いにくい…」と感じる方や、「え?また前のUIが使えるの?!」という方は、是非設定を開いてみて下さい。
「クイックアクセスコントロール」を有効にするには
有効化の手順は以下のとおりです。
設定を開き、上部の検索窓に「クイック」と入力します

候補に並ぶ「クイックアクセスコントロール」をタップします。

少し下にスクロールして「クイックアクセスコントロール」のスイッチを有効化します。

以上で設定完了です。

カメラアプリを開き、画面をタップしたら、右側に露出とシャドウ、右側にホワイトバランスのスライダーが出現すればOKです。

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Pixelと言えばコレ!シンプル&機能的
ちなみに、ホワイトバランスの調整が要らない場合、以前は個別にOFFにできましたが、現在はできないようです。
「現行のUI」と「クイックアクセスコントロール」、写真が撮りやすいのはどっち?
両者のカメラUIを比較すると、使いやすさに関してはやはり「クイックアクセスコントロール」の方が断然上だと思います。
ただ、写真の撮りやすさで比べると…、個人的には「現行のUI」の方が好みで、実は今もメインで使っています。
あくまでも僕の感想になりますが、それぞれの「メリット・デメリット」を下にまとめてみました。
「クイックアクセスコントロール」のメリット・デメリット

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メリット|手軽に一括操作
「クイックアクセスコントロール」のメリットは何といってもその手軽さで、画面をワンタップすれば、露出・シャドウ・ホワイトバランスを一度に調整できます。
僕は昔、Pixel 4で初めてこの画面を触った時に「これがスマホカメラの最適解」と思う程 感銘を受けましたが、今でもこちらをデフォルトにした方が、多くのユーザーにとって親切だと思います。
デメリット|勝手に消える
「クイックアクセスコントロール」が撮りにくいと思う1つ目は、スライダーを調整した後に暫くすると消えてしまう点です。
例えば、被写体にピントと明るさを合わせた後、シャッターチャンスを待つ間に光の具合が変ったときなど、ちょっと明るさを直したいと思ったとき、既にスライダーは消えています。
もちろん、画面タップですぐ呼び出せますが、せっかく合わせたピント位置がクリアされてしまいます。
一度スライダーを動かしたら、「自分で解除するまで消えない」方が実用的な気がします。
デメリット|「もうちょい」ができない
2つ目は、「もうちょい明るく(暗く)したい」と思ったときに、注意して指を細かく動かしても、大体は行き過ぎて露出が大きく変わってしまう点です。
僕が不器用な事もありますが、手軽に調整できる反面、ドンピシャの明るさに合わせたいときは逆に時間がかかる印象があります。
「現行のUI」のメリット・デメリット

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メリット|勝手に消えない
「現行のUI」が撮りやすいと思う理由の1つ目は、調整スライダーが自分で閉じるまで消えない点です。
気が変わったらすぐに再調整でき、ストレスがありません。
ちなみに、調整スライダーが出たままでもピンチ操作でズームが可能で、ズームが決まって少し経つと、倍率表示から調整スライダーに戻ります。
メリット|「もうちょい」ができる
2つ目は、スライダーが左右に長いため、ゆっくりスワイプすればかなり細かく調整できる点です。
さらに両端をタップすれば、一目盛ずつ変化を確認しながら調整できます。

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一眼カメラのように、露出を 0.3段ずつ探るように「ちょい、ちょい、ちょい」と細かく調整できるので、ドンピシャの明るさに最短で合わせられます。
明るさをタップで微調整できるスマホは、他社でもあまりない気がします。
メリット|片手で操作できる
撮りやすさの3つ目は、ボタンやスライダーが画面の下半分にまとめられているので、片手でも操作し易い点です。
僕は手が大きめなので、「クイックアクセスコントロール」でもギリギリ親指が届きますが、「現行のUI」だと余裕です。
指の移動範囲がコンパクトなのも「現行のUI」の撮りやすい点だと思います。
片手で撮ることが多い方は、普段使いで邪魔にならない「フィンガーストラップ」を付けると安心です。
デメリット|操作が面倒で難しい印象
「現行のUI」のデメリットは、世間の皆さんの声の通りタップ数が多く、操作が面倒に感じる点です。
確かに、カメラに不慣れな方には「何か難しそう…」と印象が悪めなのも納得です。
デメリット|補正値が表示されない
これは地味にムカつきますが…、スライダーの目盛に 0.0や +2.0などと補正値が書いてないので、「さっきと同じ補正値で撮りたい・戻したい」と思っても、勘に頼るしかありません。

ただ、Pixelの写真は画像処理を駆使して出来上がるので、通常のカメラのような「補正値」が出せないのかも知れませんが、それならせめて 0の位置にだけでも目印を追加してくれると、たいぶ撮りやすさが変わると思います。
というワケで、細かいデメリットもありますが、個人的には「現行のUI」の方が撮りやすく感じるので、「クイックアクセスコントロール」が復活した今も好んでそのまま使っています。
ちなみに、少しでも手間を減らすため、MacroDroid(自動化アプリ)で「カメラを開く → 明るさのスライダーが出る」を自動化してみたら だいぶ 使いやすくなりましたので結構おすすめです。
あとはピントと明るさを合わせて撮るだけです。
取りあえず「クイックアクセスコントロール」を有効にすれば、場面に応じてどちらも使えて便利です
さて今回は、ユーザーの声に圧されて?突如復活した「クイックアクセスコントロール」の出し方と、「現行のUI」と使い勝手の比較をご紹介しました。
基本的には「クイックアクセスコントロール」はパパっと撮りたいときに、「現行のUI」はじっくり撮りたいときに使うのがおすすめです。
でも、片手でもしっかり調整して撮れる「現行のUI」は、慣れてくるとジワジワとその良さを実感できると思います。
こちらも参考にどうぞ!
【実は撮りやすい?】Pixel 8シリーズ以降の使いにくいカメラUIをイライラせずに使う方法
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。