ファインダー付きのミラーレスを買われた方から、良くこんな質問をいただきます。
AFがピピっと鳴るけど、ピントが合っていない気がする…
ファインダーの中がいつもボヤけて見える…
もちろん、オートフォーカスが合わなければファインダーの中もボケます。
でもこんな症状でお悩みなら、まず疑うべきは「ファインダーの視度が合っているか?」です。
ファインダー無しのカメラをお使いの方も、ぜひ覚えておきましょう!
私のファインダー、壊れているの?
背面モニターだとピントが合って見える。
→問題なし!
撮った写真もピントが合っている。
→問題なし!
ファインダーで覗いたときだけボヤけて見える…
→おかしい…壊れている…
「視度が合っていない」とこのような不思議な状況が発生します。
でも、カメラが壊れているワケではありません。
視度を調整するということは、ファインダーの中の表示がハッキリ見えるように、皆さんの視力と合わせる作業です。
この作業をしないと、「ピントが合っているのに、ボケて見える」ということが起きます。
いわば、度の合わないメガネをかけている状態です。
ただし、視度が合っていなくても、オートフォーカスの合う合わないは関係ありません。
なので、撮った写真のピントは合っているんです。
この視度調整は、カメラを買ったら最初に行う儀式とも言える大事な作業です。
取扱説明書にも「時刻を設定する」の次くらいに載っています。(笑)
では早速、視度を調整していきましょう。
視度が合っているか? チェックしましょう!
① レンズキャップを被せたままカメラの電源を入れます。
② ファインダーを覗いて中の数字や文字などを見ます。
視度が合っていないファインダーの場合、下の図のように、数字や文字がボヤけて見えます。
一方、ファインダーの視度が合っている場合は下の図のように見えます。
表示の部分が、ハッキリ、クッキリ見えますよね?
表示部分がボヤけて見えた方は、続けて視度を調整していきましょう。
視度調整は「視度調整ダイヤル」を回すだけ
視度調整をするに当たって、まずは「視度調整ダイヤル」を探します。
だいたいはファインダーのすぐ近くにあるハズです。
見つかりましたか?
ファインダーの視度調整はこの小さいダイヤルを回すだけです。
視度の合わせ方はこんな感じです。
① 視度調整ダイヤルに指を当てながら、先ほどと同じようにファインダーを覗きます。
② ダイヤルをゆっくり「端から端まで」回します。
③ いちばん「ハッキリ・くっきり」見えるところでダイヤルを離します。
小さくて固くて回しにくいダイヤルですが…
頑張って覗いたまま回しましょう。
(機種によっては、ファインダーのアイカップ(接眼部のゴム)を外さないと操作しにくいカメラもあります。)
自分の感覚で「一番ハッキリ、クッキリ見えるところ」に合わせればOKです。
一度合わせたら、後はほとんど弄らない…ハズ
「視度調整」は、いわばメガネやコンタクトの度数を合わせるようなイメージです。
一度決めてしまえば、後はほとんど変えません。
でも意外と良くあるのが、「誰かに貸して、戻ってきたら視度調整が変わっていた」です。
友人やご家族などなど、ベテランさんに貸せば、その方はまずこのダイヤルを弄ります。
逆に、カメラのことをあまり知らない方に貸されるときは、この「視度調整」の作業を教えてあげましょう。
他に意外とあるケースは、カバンの中でダイヤルが動いたとか、撮影中に触ってしまったとかだと思います。
気をつけましょう。
視度調整も合わせた… でもファインダーがボケる…
これも意外とあるあるなんですが…
これは「ファインダーの接眼部が汚れているせい」かもしれません。
ファインダーはどうしても、まつ毛がガラスに当たりやすいので、油分などの汚れが付きやすいところです。
そんなときは、乾いた布でサッと一拭き!
こまめに掃除して気持ちよく撮影しましょう。
お疲れ様でした。