【ピントと明るさ自由自在】Pixelカメラの定番「クイックアクセスコントロール」とAEロックの使い方

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現在、Pixelシリーズのカメラには、写真の明るさを調整する方法が二通りありますが、今回は操作が簡単で誰でも使いやすい「クイックアクセスコントロール」をご紹介します。

デフォルトのUI

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クイックアクセスコントロール

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「クイックアクセスコントロール」は、露出補正・シャドウ・ホワイトバランスを一度に調整できる画期的なUIで、写真で大事な「ピントと明るさ」を素早く自分好みに調整できます。

Pixel 7まではデフォルトのカメラUIとして活躍し、Pixel 8の登場とともに一度姿を消したものの、多くのユーザーの復活を望む声に圧され再登板となりました。

左右に表示される調整スライダーは画面をタップすると出てきますが、出てこない場合は先に設定の有効化が必要です。

クイックアクセスコントロールを有効化する

「クイックアクセスコントロール」を有効化する手順は以下の通りです。

設定を開き、上部の検索窓に「クイック」と入力し、候補に並ぶ「クイックアクセスコントロール」をタップします。

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「カメラ設定」のページが開くので、「クイックアクセスコントロール」のスイッチを有効化して完了です。

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カメラアプリを開き、画面をタップして、右側に露出補正とシャドウ補正、右側にホワイトバランス補正のスライダーが出てくればOKです。

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※ タップした位置にピントが合うので、ピントを合わせたいところをタップしましょう。

ピントを合わせる(AF方式は二通り)

ピント合わせは他のスマホと同じで、「合わせたい被写体をタップする」だけです。

AF方式は二通りあり、タップ一回で「追尾AF」、ロングタップで「AFロック」と、用途に応じで使い分けできます。

※ AF =オートフォーカス

自分でピント位置をタップしなくても、スマホが「手前にあるもの・中央付近のもの・目立つもの」を選んで合わせてくれますが、自分の希望とは違うところに合ってしまう場合もあり得ます。

また、自分でタップすることで、奥の被写体にピントを合わせることも可能です。

タップ一回で追尾AF

被写体を1回タップすると「追尾AF」が作動します。

「追尾AF」は被写体を認識し、相手との前後の距離が変わってもピントを合わせ続けてくれる便利なAF方式です。

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iPhoneにはないAF方式

完全に追いきれないケースもありますが、反応も早く使いやすいAFです。

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ギリギリまで追いかけます

※ Proシリーズの50MP設定で撮る場合は「追尾AF」ではなく「シングルAF」になります。

ロングタップでAFロック

ピントを合わせたい被写体をロングタップすると、「AFロック」が作動します。

「AFロック」は、ピントの合った位置にレンズを固定する機能で、ロック後は勝手にレンズが動いたり、解除されることが無いため、「動かない被写体」をじっくり撮るときに向いています。

※ 動かない=スマホとの前後の距離が変わらない

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スマホと被写体の距離が変わるとピントが外れます

一眼カメラで言う「シャッターボタン半押し」と同じ、昔から定番のAFテクですが、Pixelの場合は「追尾AF」が優秀なので出番はあまりないかも知れません。

写真の明るさとホワイトバランスを調整する

続いては「写る明るさ」の調整です。

Pixelのカメラは、写る明るさを「全体」と「シャドウ」に分けて調整できます。

調整スライダーは画面タップで出てきます。

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ピント位置をタップしましょう

「全体の明るさ」を調整する

露出補正スライダーをもしくはに動かすと、写真全体を明るくできます。

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露出補正スライダーをもしくはに動かすと、写真全体を暗くできます。

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「シャドウ(暗い・黒い部分)」の明るさを調整する

Pixelカメラの面白さと言えば、撮影時にリアルタイムで「シャドウ」の調整ができる点も外せません。

「シャドウ」の調整では、写真の暗い(黒い)部分だけの明るさをコントロールできます。

逆光で影の部分を少し明るくするとか、明暗差をフラットにして柔らかい印象にするとか、普通は撮影後に編集で行うような処理を撮影時に簡単に弄れます。

ただシャドウを明るくし過ぎると、ノイズが増えたり、全体的に不自然な印象になってしまうので、ほどほどがおすすめです。

シャドウ調整のスライダーをもしくはに動かすと、写真の暗い(黒い)部分だけを明るくできます。

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シャドウ調整のスライダーをもしくはに動かすと、写真の暗い(黒い)部分だけを暗くできます。

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【重要】明るさの調整をクリアする

調整スライダーで変更した明るさは、続けて撮る場合は保持されます。

もし、次のカットで画面が「明るすぎ、暗すぎ」で困ったら、それは前の調整が残っているせいなので、慌てずにをタップしてリセットしましょう。

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露出補正とシャドウが同時にクリアされます

カメラを閉じたり、撮った写真を再生した場合は自動的にリセットされます。

ホワイトバランスの調整

明るさと同時にホワイトバランスも調整できます。

「Pixelは食べ物が少し青く写る」という声を意外と多く耳にしますが、もし気になる場合は、ホワイトバランスを少し暖色側に動かすと青みを抑えることができます。

スライダーをもしくはに動かすと暖色側に調整できます。

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スライダーをもしくはに動かすと寒色側に調整できます。

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調整のキャンセルはをタップ。

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変更したホワイトバランスは、続けて撮る場合は保持されますが、カメラを閉じたり、一旦写真を再生した場合はクリアされます。

ホワイトバランスを調整する場面は、写真に写る「青み・赤み」を修正したいときもそうですが、ワザと色を付けてイメージを作りたいときにも良く使われます。

露出補正とAEロックが連動するから撮りやすい

「クイックアクセスコントロール」を使う上で重要な「AEロック」についてもご紹介していきます。

というのも、Pixelは露出補正を行うと、自動で「AEロック」が掛かる仕様だからです。

僕は一眼カメラで撮るときも「露出補正」を多用しますが、それと同時に「AEロック」も多用します。

「AE」はAuto Exposureの略で、「写真の写る明るさ」をカメラが自動で決めてくれる重要な機能です。(AEなし=マニュアル)

1980年代製のこのカメラもAE付きです(Kodak Tele-Ektralite 40)

そして「AEロック」はその名の通り、AEの機能を一時的に止める操作になります(=明るさを変えさせない)。

「AEを止めたいときはいつか?」と言えば…、まさに「露出補正で明るさを調整した時」で、せっかく自分好みの明るさに合わせたのに、そこからまたAEに変えられるのは嫌ですから、僕は一眼カメラでも露出補正をした後は必ずAEをロックします。

Pixelの「クイックアクセスコントロール」が使いやすいのは、露出スライダーを少しでも動かすと、同時にAEロックが掛かるところで、地味ですがとても気の利いた仕様になっています。

例えばこのKodakの110カメラを「少し暗めにカッコよく撮りたい」と思ったとして…

暗めに補正 → AEロックあり

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被写体や背景の明るさが変わらない、後は良さげな角度を探して、ピントを合わせて撮るだけ

暗めに補正 → AEロックなし

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せっかく暗めに合わせても、AEが明るさを変えてしまう…

このように、AEロックで「露出補正後の明るさ」をキープしつつ、構図や光の具合の良い所をじっくり探せます。

もしAEロック中に明るさを変えたくなったら、再度 露出スライダーを呼び出せばOKです。

今 AEロック中かどうかの確認は…

表示あり → AEロック中

表示なし → AE作動中

という事になります。

ちなみに、iPhoneでもAEロックが出来ますが、同時にAFもロックされてしまうので、「先に明るさだけ決めて、どこから撮ろうかじっくり考える」ような撮り方はやり辛いと思います。

iPhoneのカメラUIはイマイチ古さを感じますが、次のiOS 19で大幅に変更されるとの噂があり楽しみです。

【小ワザ】AEロックだけする方法

「露出補正すると同時にAEロックが掛かる」のがPixelカメラの便利な仕様ですが、当然「露出補正無しでAEロックだけ掛けたい」という場面もあるはずです。

そんな時は、一度 露出補正のスライダーを出した後、の部分をタップすればOKです。

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タップするだけ

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AEロック中のマークが出ます

これ、結構便利です。

使いやすくて撮りやすい、誰でも簡単キレイなPixelカメラ

さて今回は、Pixelカメラの定番「クイックアクセスコントロール」の使い方と、スマホのカメラやミラーレスで大事な「AEロック」についてご紹介しました。

Pixelのカメラは、シャッターをタップするだけでもそれなりにキレイに撮れますが、やはり「ピント位置と写る明るさ」を自分でコントロールできる術を持っておくと、写真の魅力はググっとアップします。

「クイックアクセスコントロール」は操作も簡単ですから、ぜひご活用ください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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