Googleストアで暫く「利用不可」となっていた Splitit(スプリティット)の分割払いですが、Pixel 8シリーズの発売に間に合わせるかのように再開されました。
過去 数回の利用では トラブルが無かった僕ですが、今回 Pixel 8 Proを これまでと同じアカウント、同じカード(楽天)で決済しようとしたところ、「取引は不承認となりました。」と言うメッセージが表示され、注文完了に進めない状況に遭遇しましたので、この件についてまとめてみました。
同じケースでお困りの方がいらっしゃったら、ご参考いただければと思います。
【Splitit】Googleストアで 決済時に不承認になる理由と対処法(今回のケース)
まず初めに、決済時に不承認となってしまうケースですが、こちらは Googleのキャンペーンが始まる度に アクセスが多くなるトピックです。
Splititは「新たに審査をしない」のが売りのサービスなので、「カード会社側に拒否られたのか?」と、若干 焦りましたが…、この場合、単に カード会社側が不正利用を疑って、Splititのオーソリを拒否したというのが理由です。
「不正利用」なんて 中々のパワーワードですが、要は安全機能が働いたという事で、取り敢えずは一安心です。
ちなみに、カード会社が 不正利用を疑って決済を拒否するのは…
○ 過去の不正利用と同じ、または類似した利用があった場合
○ 高額な金額で連続した利用があった場合
○ 同じ店で連続して何度も利用された場合
○ 直近のカード利用時間と場所から見て、同一人物の利用とは考えられない場合
○ 海外にて高額の利用があった場合
などの例から判断されるそうです。
カード会社からSMSが届いているかも?
とは言え、最初は原因が分からないので PCで色々と調べていましたが、途中 別件でスマホを開いたところ、カード会社から下記の様な SMSが届いていることに気付きました。
「絶対クリックしたらダメなメッセージの見本」のような SMSですが(笑)、タイミングがタイミングなだけに、着信番号を調べてみると、楽天カードから送られた SMSに間違いありませんでした。
楽天カードから配信するショートメール(SMS)について|楽天カード
SMSを確認できる環境に居ない場合は、取り敢えず、カード会社のマイページにログインして、不正利用絡みで 一時的にカードが止まっていないか?確認してみましょう。
ちなみに 2通届いているのは、セキュリティーコードの入れ間違いを疑って、再度 決済ボタンを押したからです。
カード会社のマイページにログイン後、「利用覚え」をありに
SMSのリンクから飛んでも良いのですが、何となく 疑わしさもあったので、普通にブラウザで カード会社のマイページを検索し ログインしてみると、いつものトップページとは異なる「カードご利用内容の確認」という画面が表示されました。
後は画面内の指示通り、決済できなかった Googleストアの「ご利用覚え」に「あり」と回答し、確認 → 完了と進める事で、カードの利用を再開できます。
※このタイミングで決済が完了する訳ではありません。
「ご利用覚え」の回答は、楽天カードの場合、SMS受信後 72時間以内に行う必要がありますが、その間、全てのカード機能が停止している訳ではない様なので、他のカード利用の承認は 通常通りに処理されるものと思います。
再度、Googleストアにて Splitit分割で決済 →OK
「もう 一括でも良いか…」と思いつつ、再度 全く同じ手順で決済ボタンを押したところ、すんなり 注文完了の画面に切り替わりました。
その後、Googleストアからと Splititから オーダー受付のメールが届き、無事に注文が完了しました。
もし皆さんも、Googleストアの分割払いの決済時にエラーになった場合は、念の為、カード番号や 3桁のセキュリティーコードなどを再確認し、間違っていなければ、カード会社が決済や承認をブロックしていないか?確認してみましょう。
続いてご紹介するのは、決済が完了し 分割払いが進行している途中で「不承認」を食う、ちょっと恐いケースです。
購入時の決済が通った方も、念の為 軽く目を通しておくことをお勧めします。
【Splitit】返済プラン進行中に突然不承認になる場合
次に、返済中に突然 不承認のお知らせが届くケースですが、こちらは 買い物をしてから 約20日程度経過した方が 多くアクセスするトピックです。
僕が 不承認を食らったのは購入時なので、他の方法で決済するか、購入を諦めれば済む話です。
ただ ネットを見ていると、既に手元に商品が届き、分割払いが進行している途中で、以下の理由から 突然不承認となってしまうケースも少なくない様です。
◎ 不正使用疑い
◎ 利用限度額超え
そもそも 購入時に承認が通っているのに、何故プラン進行中にエラーになるのか?と、不思議に思われるかも知れませんが、それは Splititの少し複雑な仕組みが関係しています。
Splititのヘルプページは、英語ページを自分で翻訳した方が分かりやすいのですが…、
毎月の分割払いに加えて、将来の支払いを保証するために、未払いの全額がカードに承認 (保留) されます。承認は通常、プランが完済するまで 17 ~ 21 日ごとに更新されます。分割払いが支払われるたびに承認額は小さくなります。新しい認可が取得されると、以前の認可は解除されます。(Google翻訳)
https://www.splitit.com/shopper/
つまり Splititの仕組みは、「カード会社に対して 一定の間隔(17~21日毎)で、その時々の残高の仮払い承認を繰り返し行う」というもので、購入時の審査が無い分、カードの与信枠を積極的に押さえにきます。
実際、去年 Pixel 7 Proを買った際に、楽天カードから頻繁に送られてきた【速報版】カード利用お知らせメール の内容を一覧表にすると…
承認日 | 新たな承認額 | 備考 | 承認間隔 |
---|---|---|---|
2022/11/28 | 88,300円 | クーポンとストアクレジットを使い 88,300円で購入 |
– |
2022/12/17 | 65,784円 | -7,358円(支払い1回目) -15,158円(下取り反映) |
19日 |
2023/01/05 | 59,804円 | -5,980円(支払い2回目) | 19日 |
2023/01/24 | 59,804円 | – | 19日 |
2023/02/13 | 53,824円 | -5,980円(支払い3回目) | 20日 |
2023/03/04 | 53,824円 | – | 19日 |
2023/03/20 | 47,844円 | -5,980円(支払い4回目) | 16日 |
2023/04/08 | 41,864円 | -5,980円(支払い5回目) | 19日 |
2023/04/27 | 41,864円 | – | 19日 |
2023/05/16 | 35,884円 | -5,980円(支払い6回目) | 19日 |
2023/06/04 | 29,904円 | -5,980円(支払い7回目) | 19日 |
2023/06/23 | 29,904円 | – | 19日 |
2023/07/12 | 23,924円 | -5,980円(支払い8回目) | 19日 |
2023/07/31 | 23,924円 | – | 19日 |
2023/08/19 | 17,944円 | -5,980円(支払い9回目) | 19日 |
2023/09/06 | 11,964円 | -5,980円(支払い10回目) | 18日 |
2023/09/24 | 11,964円 | – | 18日 |
2023/10/12 | 5,984円 | -5,980円(支払い11回目) | 18日 |
2023/10/30 | 5,984円 | -5,984円(支払い12回目) | 18日 |
実際にカード番号を入力して購入したのは 11/28の一度だけですが、その後 18回もカードを使ったような処理が繰り返されます(後にキャンセル扱い)。
不承認トラブルは、この 繰り返し行われる「新しい承認」のどこかのタイミングで起こる可能性が高いワケですが、一つ目のトラブルは、今回 僕が遭遇した様に、日々更新されるカード会社の不正検知システムが反応してしまう場合です。
ただこれは、Splititとカード会社の問題なので、こちら側では防ぎようがありませんが、もし不承認となった場合でも、できるだけ早く事態に気付いて「利用覚え」に回答すれば、恐らく大丈夫な気がします。
そして 二つ目のトラブルは、「新しい承認」が行われるタイミングで 一時的に利用限度額を超えてしまうケースで、こちらは注意が必要です。
もう一度 同じSplititのヘルプページの引用ですが…
毎月の分割払いに加えて、将来の支払いを保証するために、未払いの全額がカードに承認 (保留) されます。承認は通常、プランが完済するまで 17 ~ 21 日ごとに更新されます。分割払いが支払われるたびに承認額は小さくなります。新しい認可が取得されると、以前の認可は解除されます。(Google翻訳)
https://www.splitit.com/shopper/
「未払いの全額分の枠を抑えると言っても、毎月の支払いで減っていくし、本体代以上にはならんでしょ?」と考えてしまいがちですが…
注意したいのは、その下に続く「新しい認可が取得されると、以前の認可は解除されます。」の部分で、分かりやすく言い換えると「新しい承認が通るまで、前の承認を解除しない」というルールです。
例えば 前出の表で見てみると…
承認日 | 新たな 承認額 |
必要枠 (一時的) |
---|---|---|
2022/11/28 | 88,300円 | 88,300円 |
2022/12/17 | 65,784円 | 154,084円 |
購入日から約20日後の12/17、Splititがカード会社に対して 65,784円の「新たな承認」を行いますが、そのタイミングで、保留されている「前の承認」の88,300円と合わせ、一時的に 154,084円のショッピング枠が必要になるワケです。(88,300円の商品を買ったのに)
承認日 | 新たな 承認額 |
必要枠 (一時的) |
---|---|---|
2022/12/17 | 65,784円 | 154,084円 |
2023/01/05 | 59,804円 | 125,588円 |
同じように、次の 01/05のタイミングでは、59,804円(新しい承認)と 65,784円(前の承認)の合計で、一時的に 125,588円の枠が押さえられます。
7、8万程の決済であれば、その後の承認で与信枠が足りなくなる事は ほぼ無いと思いますが、例えば Pixel 7 Proの256GBモデルを 割引なしの 139,700円で購入した場合、約二十日後に追加で約 120,000円の新しい承認が追加されますので、一時的に約25万円分の枠が押さえられることになります。
さらに「分割だから家族の分も」と複数台 買ったとすると…、一時的に枠が足りなくなるケースは そんな稀な話では無い気もします。
そして、重要な「前の承認」が解除されるタイミングですが…
古い権限は新しい権限を取得するとすぐに解除され、通常、2 つの権限が重複するのは一時的なものです。この変更がカード発行会社によって完全に処理されるまでにはさらに数営業日、通常は 3 ~ 7 営業日かかる場合があります。 (Google翻訳)
https://www.trustpilot.com/reviews/651a9ec620884fa257d325d6/#:~:text=Reply%20from%20Splitit
とあります。
ただ、「もっと長い間 枠が空かなかった」と言うレビューも多く、僕もそう感じるので、基本的には、常に現在の残高の倍 +αで枠が埋まるイメージで利用する方が 安心で、特に 購入した日の20日後~数ヶ月間は、カード利用可能額の変動に注意が必要です。
もし、枠不足で不承認となった場合は、指定された期限までに ショッピング枠に空きを作るか?、他のクレジットカードを登録するか? を求められ、それができない場合、既に承認が取れている「現在の残高全額」を一括で請求されるそうです。
一時的な増枠を申し込んでも審査がありますし、カード会社も営業日で動くので、こちらとしては、不承認のメールが届いたら 即 動かないと、残高一括請求まで進んでしまうかもしれません。
(最悪、十ウン万円の残高一括請求になっても、楽天カードの場合は「後から分割・後からリボ」で、口座から一括で引き落とされる事態は回避できます…)
「Pay Outstanding Balance」=「未払いの残高を支払う」
現在進行中の返済プランに関しては、Splititのマイページで詳細を確認できます。
先の支払を前倒ししたり、残高を一括で返済したい場合は、Googleストアではなく Splititのサイト上で手続きを行いましょう。
ページは日本語表記で分かりやすいのですが…、実は 先日、PCでログインした際に何故か英語表記になってしまい、大きく目立つボタンを「どういう意味か?」と興味で押してみたところ(笑)、残高の一括返済の処理を完了させてしまいました。
ダメもとで Splititのチャットサポートに相談してみましたが、案の定 取り消しはドライに拒否されましたので、皆さんも 画面の操作には十分ご注意ください。
さて 今回は、Googleストアの Splitit分割払いで、突然「不承認」とされてしまう場合の原因と対処法についてご紹介させていただきました。
流石は米国発の Splitit、「金利手数料0円・新たな審査なし」の手軽さでありながら、取りっぱぐれの無い 良く出来たシステムだと関心してしまいます(笑)。
ただ カードの承認を繰り返す 独特な仕組みについては、決済時にもっと目立つ感じでアナウンスを表示した方が親切だと思います。
一時期、Googleストアでは、理由も分からないまま 暫くSplititが利用できない状態が続いていたので、気になっていたのですが…
Pixel Fold(253,000円〜)発売の時も…
今回、楽天カードのブロックを経験し、これまで 様々な条件下でトラブルが発生し、それに対する問い合わせも多かったのではないかと思いました。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。