Androidの写真管理アプリと言えば、閲覧・編集共に使いやすい「Googleフォト」がお馴染みで、僕も概ね気に入って使っています。
でも一点、大きく不満なのが、キャスト機能を使って写真をクロームキャストなどに飛ばしたときに、不思議なくらい画質が悪いことです。
※ キャスト機能=クロームキャストなどのレシーバーを介して、テレビなどに写真や動画を送って見る機能
これまでも、設定が悪いのか?、裏ワザがあるのか?と色々調べてきましたが、「キャストだけ別のアプリを使った方が解決が早そう」と考えを改め探した結果、ようやく高解像度でキャストできるナイスなアプリ(Gallery Cast)を見つけたので、今回、同じ様にお困りの方にご紹介したいと思います。
アプリは無料版もありますので、気軽にお試しいただけます。
Android版のGoogleフォトからクロームキャストに写真をキャストすると画質が悪いのは仕様のせい?
Android版Googleフォトの「キャスト画質悪すぎ問題」は、特に海外のレビューサイトで昔から良く話題に上ります。
ただ、多くのスレッドで、「Googleの仕様なのでどうしようもない」という結論で閉じられる場合が殆どです。
Google Cast でサポートされているメディア|developers.google.com
僕も昔、そうとも知らず、「4K版ならキレイなのか?」とHD版から買換えたこともありますが、キャストの画質は変わらず、がっかりしたこともあります…
キャスト機能以外は満足ですが…
「Gallery Cast」のキャスト機能が良い感じ
というワケで、Googleが仕様を変えてくれるまで、設定ではどうにも出来なさそうなので、Googleフォトは諦め、シンプル且つ、写真を高画質でキャストできるアプリを探した結果、ようやく「Gallery Cast」を見つけました。
アプリは広告の出る無料版と、買い切りながら格安(320円)の有料版があります。
使い方は簡単で、Googleフォトと同様に、一覧表示画面からキャスト先の端末を選択すればOKです。
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縦位置の一覧画面
横位置の一覧画面
👍キャストが高画質|Gallery Cast
Gallery Castのお気に入りポイントの一つ目は、無料版でもGoogleフォトのモヤモヤ画質とは明らかに違う、ハッキリとしたキレイな画質(恐らく1080p?)で出力される点です。
単純に「Androidで写真をキレイにキャストできるアプリ」を探していた僕にとっては、これだけでも満足です。
また、有料版では出力解像度が選べます。
解像度を上げるとやや動作が遅くなります
普通に見る分には1080pで十分キレイですが、次にご紹介するお気に入りポイントを考慮すると、それ以上の解像度の設定も欲しくなるかも知れません。
👍キャスト先で拡大表示ができる|Gallery Cast
そして、このアプリのもう一つのお気に入りポイントが、写真を拡大してキャスト出来る事で、大きな画面でピントチェックや、トリミングの当たりを付けたりと、とても便利です。
キャスト先の画面も拡大されます
Googleフォトをはじめ、他のキャストアプリでも、写真を拡大してキャストできるモノを知りませんが、Gallery Castは有料版だけでなく、無料版でも出来る点でかなり高ポイントだと思います。
また、有料版でキャスト解像度を4K以上に設定すると、拡大した際も精細なプレビューが楽しめます。
続いて、このアプリのちょっとイマイチな部分もご紹介します。
👎立ち上がりが少し遅い|Gallery Cast
Gallery Castのイマイチポイントは、アプリ起動時に、選んだフォルダ内の画像(写真)を毎回一からスキャンするので、写真の一覧が出揃うまでに少し時間がかかるという点です。
僕のPixel 8 Proで、Cameraフォルダ内に写真が約1500枚ある状態だと、アプリを開いて写真が並びきるまで、約20秒ほどかかります。
一度写真が並んでしまえばあとはサクサクなので、個人的にはその待ち時間にも慣れましたが、予め特定のフォルダに見たい写真をコピー、もしくは移動しておく事で、スキャン時間を短くすることも可能です。(今日撮った写真だけのフォルダを作るなど)
恐らくこの部分がこのアプリの一番のマイナスポイントと思いますが、ココさえ許せれば、他はほぼ不満無く使えると思います(笑)
👎アプリもUIも若干古め|Gallery Cast
Gallery Castは最終更新日が2022年11月となっており、その後の更新は止まっている状態です。
Google Play ストアからインストールするので、セキュリティ面は問題ないと思いますが、アプリのインストールに関しては自己責任でお願いします。
また、Googleフォトや、他の最新のキャスト対応アプリと比べると、UIや動作がやや古臭く感じますが、逆にシンプルで分かりやすいようにも思えます。
無料版と有料版の違い|Gallery Cast
Gallery Castには無料版と有料版があります。
有料版はスマホ側に出る広告と、キャスト先に出る透かしのロゴを非表示にできる他、キャスト時の解像度が選べたり、写真の並び順が変えられます。
一方、無料版では、出力解像度が「1080p」に、並び順が「日付降順」に固定されます。
暫く使ってみた感じでは、機能面(高解像度キャスト+拡大表示)では無料版でもほぼ問題ないと思いましたが、広告とロゴを消すために有料版を購入しました。
有料版は買い切りで320円(2024年11月現在)とリーズナブルで、月額や年額のサブスク形式ではないのも好印象です。
他に試したアプリ
Gallery Castに辿り着くまでに、色々なアプリを試しましたが、最終的には、シンプル・ミニマルなGallery Castが僕の求める用途に最も近いと思いました。
◎ Pixfolio
無料版なし、お試し3日間、月額498円、買い切り2,250円
無料版あり、買い切り370円
※ アプリの価格はキャンペーンなどで変わる場合があります
他のアプリを探す場合は、Google Play ストアで「写真 キャスト(photo cast)」で探すより、一旦「動画 キャスト(video cast)」で検索、且つ写真にも対応しているアプリという感じで絞り込む方が、色々とHITします。
iPhone版のGoogleフォトはキャストが高画質な不思議
さて今回は、Android版のGoogleフォトでキャストが低画質すぎてガッカリしている方に、代わりのアプリ「Gallery Cast」をご紹介しました。
Gallery Castを見つけてから、個人的には「Android 写真 キャスト低画質」の問題は一応クリアされましたが、やはり、常用のGoogleフォトがこの問題を放置?している点は不満です。
というのも、720pに制限されると書いてありながら、iPhone版のGoogleフォトでキャストする場合は、しっかりと高解像度(恐らく1080p位?)で写真が出力されるからです。
iPhone版はくっきりキレイだけどAndroid版はモヤモヤ…
これが逆だったら分かる気がしますが、そもそも低画質の問題を、「知らないのか?スルーなのか?技術的に難しいのか?」と、今後の動きも良く分かりません。
キャスト内蔵のTVも増えてきているので、そろそろ見直ししてくれても、僕だけではなく、世界中のユーザーが喜ぶのでは?と思います。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。