Google Pixel 10シリーズ発表!買うべき?見送るべき?カメラ性能重視のPixel 8 Proユーザーが色々悩んだ結果…

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2025年の8月21日午前1時(日本時間)に、GoogleからPixel 10シリーズが発表されました。

既にGoogleストアや大手の各キャリアで予約の受付が始まっていますが、即断即決で買った方、まだ迷い中の方、スルー決定の方など、それぞれだと思います。

僕は未だにPixel 8 Proを気に入って使っていますが、そろそろバッテリーのヘタリが目立ってきたので、発表前は買う気満々だったのですが…、発表された内容を見て「やや迷い中」に変わりました。

今回は、新しいPixel 10シリーズは「本当に買い」なのか?、個人的に気になった点を書いてみようと思います。

Pixel 10シリーズのGOODな買いポイント

まず初めに、買いなポイントをいくつか挙げてみると…

TSMC製の新しいTensor G5プロセッサ

歴代で最大の進化とされるTensor G5、前世代(G4)と比較して、CPU性能は平均34%、AI処理に関するTPU性能は60%向上しています。

僕は処理の重いゲームは殆どしませんが、撮影時の画像処理が全般的に底上げされるなど、写真や動画の仕上がりにも影響大との事で気になります。

Qi2対応のPixelsnapが新登場、MagSafeと同じ使い勝手に

GoogleはPixel 10シリーズに「Pixelsnap」を採用し、​​iPhoneのMagSafe同様、マグネット式のワイヤレス充電が可能になりました。

また、充電以外にもマグネットを活用した様々なアクセサリーが使用可能です。

昔、Pixel 8 ProにMagSafe充電対応のケースを着せて充電すると、本体が恐ろしく発熱するので不安でしたが、正式対応のPixel 10シリーズなら安心です。

事前リークでは「もしかしたらQi2対応かも…」位の感じでしたが、蓋を開けたらその通りで驚きました。

本体スピーカーの音質が向上(特に低音)

Googleは公式に「improved audio, including exceptional bass(低音を含む音質強化)」と明言しています。

本体スピーカーの音質はこだわる人と全くこだわらない人に分かれますが、僕は結構重要視するポイントです。

これまでPixelのスピーカーはシャカシャカでキンキン、iPhoneの立体感のある音に比べてかなり貧弱でしたので、多いに期待したいところです。

【イヤホンなしで音に包まれる!】iPhoneの内蔵スピーカーで音楽を楽しく聞く方法(Androidスマホでも)

AIツール大幅強化

Pixelスマホと言えば多彩なAIツールが人気ですが、さらに賢くなる様で、マイボイス通訳マジックサジェストをはじめ、実用的なツールが新しく搭載されます。

また撮影時のAI機能として、構図などのアドバイスをしてくれる「カメラコーチ」が追加されます。

でもこれ、写真好きな人は多分使わなそうですし、逆にAIに色々やって欲しい人なら、スマホを被写体に向けたら、後はAIが良い感じの構図の写真を何パターンか撮ってくれる、というお任せAIの方が実用的な気がします。

と、以上のように、Pixel 10シリーズは勢いで飛びついて買っても良いくらいの良好なモデルチェンジですが…、良くも悪くもPixelはカメラ性能がウリなので、個人的には「カメラ周りの変更点」で納得して買いたいのが本望です。

でも今回は、残念ながらその辺りがちょっと微妙です…

問題はカメラ、全シリーズとも何となく微妙…

魅力的な新機能も多いPixel 10シリーズですが、カメラに関する仕様を見ると何となくガッカリ感が否めません。

まず、購入予定だったPixel 10 Proのカメラの仕様は、9 Proと比べてあまり違いがありません。(何なら8 Proとも)

Pixel 8 Pro持ちの僕が、去年9 Proに変えなかった理由は、カメラ周りに大きな変更が無かったからですが、9 Proと10 Proの間でも大きな変更が無いとなると、ちょっと拍子抜けな感じです。

超解像の100倍ズームやカメラコーチAIも、個人的にはイマイチ刺さりません。

タイヤの溝まで見えるのは凄いですが…

「Pixel 10シリーズにテレマクロ」は噂だけ?

事前のリーク情報で、「Pixel 10シリーズの望遠はテレマクロ仕様でほぼ確実」という噂が出回っていて、個人的にもかなり期待していました…

でも、実際に発表された仕様表には「テレマクロ」の記載はどこにもありませんし、YouTubeのハンズオン動画でも「テレマクロ」に触れている人が居ません。

また、既に量販店やキャリアの店頭で実機を触れるので、僕も見に行きましたが、残念ながら「望遠の寄りの性能」は8や9と変わっていないように感じます。

まぁ、もし「テレマクロ機構付きの望遠」になるなら、カメラバーの外観が多少変わってもおかしくないですが、Pixel 9シリーズとほぼ同じとされる本体のデザイン画像が早くから出回っていたため、途中から信ぴょう性を疑っていましたが、やはりこの話は噂だけだった様です…。

「AIによる概要」ってホントに信用ならん(笑)

テレマクロは、最近「カメラ重視のスマホ」の一部に搭載される、「望遠カメラで30センチくらいの接写ができる」といった機能です。

「スマホで光学的にボカしたければこの方法しかない」という気がしますが、お花などの物撮りに最適で、自然なボケ感と望遠ならではの背景の狭さが合わさり、いわゆる「一眼ライクな写真」が楽しめます。

Pixel 8や9から10への買換えは要注意?

Pixel 10シリーズでは、無印とProの差をつけるためか、無印のカメラ構成が大きく変更(スペックダウン)されています。

ですので、Pixel 8や9から10へ買い替える場合は少し注意が必要です。

■ 広角(メイン)カメラ比較

Pixel 10 Pixel 9 Pixel 8
画素数 50 MP 50 MP 48 MP
センサーサイズ 1/1.95” 1/1.31″ 1/1.31″
センサー Samsung ISOCELL GN8 Samsung ISOCELL GNK Samsung ISOCELL GNK

センサー名はTECH系サイトの情報を参考にしています

まずメインカメラ(広角)の比較です。

Pixel 8や9シリーズの画質の良さは、大型(1/1.31″)で高画素(50MP)のセンサー性能に寄る部分も大きいですが、新しいPixel 10では、画素数はほぼ同じながらも、面積比で約50%も小さい 1/1.95”のセンサーに変わっています。

このセンサーはPixel 9aのメインカメラと同じとの事で、もちろん普通にキレイな写真が撮れますが、写りの柔らかさや立体感、ボケ感や暗所でのノイズの少なさなどなど、「スマホの画質を超えた写りのPixel 8、9」に比べると、一歩劣るように思います。

【レビュー】センサーが小さいPixel 9aのカメラ性能はいかに?Pixel 8 Proと写真の画質を比較してみました

後はTensor G5の画像処理でどこまで仕上がるか?にかかりますが、Pixel 8や9からPixel 10に買い替える方で、写真の画質を下げたくなければ、Proシリーズをチョイスした方が良さそうな気がします。

Pixel 10もPixel 10 Proも実質49,800円~|Googleストア キャンペーン

■ 超広角カメラ比較

Pixel 10 Pixel 9 Pixel 8
画素数 13 MP 48 MP 12 MP
センサーサイズ 1/3.1″ 1/2.55″ 1/2.9″
センサー名 Sony IMX712 Sony IMX858 Sony IMX386

センサー名はTECH系サイトの情報を参考にしています

超広角カメラに関しても、4800万画素のPixel 9に対して、Pixel 10では1300万画素のセンサーに変更されています。

ただ、Pixel 10のカメラユニットがPixel 9aと同じなら、超広角の出番はあまりなさそう(メインカメラのまま接写できる為)なので、単純に「超広く撮るだけ」の使い方なら、1300万画素でも問題ない気がします。

■ 望遠カメラ比較

Pixel 10 Pixel 9 Pixel 8
画素数 11 MP
センサーサイズ 1/3″
センサー Samsung ISOCELL 3J1

センサー名はTECH系サイトの情報を参考にしています

「無印なのに望遠付き」と注目を浴びるPixel 10ですが、気になるのは、その望遠カメラが約1100万画素だという点です。

スマホのズームと言えば、以前は「単純なデジタルズーム」が主流で、画質も「それなりのズーム」でしたが、最近は大型で高画素のセンサーを活かした「トリミングとデジタルのハイブリッドズーム」を採用することで、画質が一気に向上し「使えるズーム」になっています。

例えば、子供が遊んでいる様子を遠めから5倍で撮ったら、絶対に10倍でも撮りたくなるはずですし、さらに顔のアップを15倍でも撮りたくなると思います。

1100万画素でも5倍は問題なくキレイに撮れると思いますが、10倍・15倍とズームした際に、トリミングズームが出来ないとなると、画像処理の強めのやや不自然な画質になってしまう気がします。

Tensor G5でどこまで補完できるかは未知ですが、望遠が欲しい方も、やはりPixel 10 Proを選んだ方が良い様に思います。

Pixel 10もPixel 10 Proも実質49,800円~|Googleストア キャンペーン

ちなみに、iPhone Proシリーズの望遠(5倍)も1200万画素なので、10倍・15倍と更にズームを伸ばした時は、Pixel Proシリーズの方が写りが自然でキレイだと思います。

無印に望遠を載せた理由は、aシリーズと差別化する為と言われていますが、やはり1100万画素では力不足な感じが否めません。

カメラを差別化するなら、2眼のままガラッと新しい構成にした方がインパクトがあったと思います…

スマホにカメラは3つもいらない?普段使いに理想的な10倍ズームを2眼でカバーできるか考えた結果…実現性は?

Googleストアの発売記念キャンペーンがお買い得

さて今回は、買う気満々だったPixel 10シリーズの発表を見て、ちょっとブレーキがかかってしまったという内容でしたが、もし同じお悩みの方がいたらご参考いただければと思います。

とは言え、さすがにPixel 8 Proのバッテリーのヘタリ具合が気になるので、後は価格次第で無理やり納得しようかとも思いますが…

現在Googleストアでは、発売記念のキャンペーンが開催されていて、本体価格174,900円のPixel 10 Pro 256GBが実質49,800円(Pixel 9 Proを下取りに出す場合)で購入できます。

ちなみにPixel 8 Proから買換える場合だと…

本体価格(Pixel 10 Pro 256GB) 174,900円
下取り(Pixel 8 Pro) ▲65,000円
プロモーション割引 ▲10,000円
ストアポイント還元 ▲38,000円分
実質負担額 61,900円

後はお持ちのストアポイント(旧ストアクレジット)に左右されますが、僕の場合30,000円分くらい残っているので、実質で31,900円で買える計算になります。

まぁ、これだけのスペックのスマホを実質3万円ちょいで買えるとなれば、カメラが殆ど変わらないという不満を抱えつつも、買ってしまいそうな気がします(笑)

プロモーション割引に関しては、「事前にメール登録をした方」は、10,000円分の割引クーポンが届いていると思います。

事前登録をしてない方は、スマホでGoogle Play ストアのアプリを開くと、会員ランクに応じた「割引バナー」が表示される場合があるので、ぜひ一度開いて見てみましょう。

要事前登録のメールクーポンは8月28日が有効期限ですが、Google Play ストアのクーポンは10月13日まで使えるので、発売後に実機で撮影したサンプル写真を比較してから購入するのもアリかと思います。

※ プロモーション割引は併用不可
※ Googleストアの発売記念キャンペーン(ストアポイント進呈や下取り強化など)は9月8日まで

皆さんはPixel 10シリーズ、買いますか?どうしますか?

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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