「カメラは覚えたいけど、絞り優先とかマニュアルとか難しそう…」
こういうお声を本当によく聞きます。
AUTOやシーンモードは無難にキレイに撮れますが…
なんとなくつまらなくなったり…
もう少し”こうしたい”と思ったときもカメラは答えてくれません。
自分の思い通りに写真を撮りたければ…
やはり応用撮影モードの道に進んでいくしかありません。
「でも、応用撮影モードなんて難しそう…」ですよね?
そんな皆さんに、自信を持ってオススメするのが「プログラムオート」です。
難しいことは全部やってくれる。
プラス、皆さんの”こうしたい”も聞いてくれる。
そんな、良いとこ取りの賢いプログラムオート。
初心者さんが思い通りに撮るためのはじめの一歩に最適です!
ほとんどのシーンはプログラムオートで簡単、キレイに撮れるんです!
風景も、人物も、料理も、お花も…
ほとんどのシーンは、プログラムオートで、簡単、キレイ、思い通りに撮れちゃいます。
覚えると言っても、操作は簡単で物足りないくらいかもしれません(笑)
でも、カメラの操作は物足りないくらいシンプルな方がいいんです!
良い写真を撮るためには、光の状況や被写体をしっかり見たり、構図を考えたりなどなど、大事なことがたくさんあります。
カメラの操作をシンプルにすることで、皆さんは周りの状況をしっかり見て、考えて撮ることができるんです。
AUTOとプログラムオートの違い
「AUTOとプログラムオートは何が違うの?」
両方オートと名前が付いているのでよく聞かれます。
この2つの違いは、カメラが皆さんの言うことを聞くか?聞かないか?の違いです。
プログラムオートに合わせて、他の設定を一切触らずにパチッと撮れば、写りはAUTOのときとほぼ変わりません。
でも、撮った写真を見て、もう少し明るくしたい…
もう少し赤みを抑えたい…などと思うことがあるハズです。
ここから、AUTOとプログラムオートの違いがハッキリ出ます!
実は頑固なAUTOやシーンモードは、基本的に皆さんの「もう少し」を聞いてくれません。
でも、プログラムオートは皆さんの「もう少し」を全部聞いてくれます!
どちらが自分の思い通りに撮れそうか?
もう分かりますよね!
AUTO、シーンモード:カメラの思い通りに撮らされる…
プログラムオート:自分の思い通りに撮れる!
こんなイメージです。
それでは、実際にカメラのモードを「プログラムオート(Pモード)」に合わせて、先に進みましょう。
撮影モードの変更は、モードダイアルを回すだけのカメラがほとんどですが、メニュー画面から切り替えるカメラもあります。
操作が分からないときは説明書で確認しましょう。
プログラムオートに合わせたら、明るさと色合いにこだわる!
プログラムオートでは、絞りもシャッター速度もカメラが決めてくれます。
皆さんがやることは…
◎ 露出補正で明るさを自分でしっかり決めること。
なんか暗くない…?写真の明るさは『露出補正』で簡単!自在!
◎ 色合いが気に入らなかったらホワイトバランスを調整すること。
写真が赤い?青い?…それはホワイトバランスの失敗です!
明るさと色合いが合っているかどうか?を見れば…
その人がカメラを使いこなせているかどうか?すぐ分かってしまいます。
まずはこの2つをしっかり操れるようにしていきましょう。
そして、プログラムオートを使う場合、どうしてもセットで必要なのが『撮影設定』です。
ISO感度やAFの設定など、いろんな設定がありますが…
初めは7つだけ覚えれば大丈夫です。
7つなんて多すぎますか?
1日1つ覚えれば1週間でマスターできますよ!
プログラムシフトが曲者? しっかり覚えておきましょう!
プログラムオートはとても簡単で失敗も少ないですが、注意することが1つだけあります。
それは「プログラムシフト」という機能です。
プログラムオートは、絞りもシャッター速度もカメラ任せですが、自分で「シフトする(絞りとシャッター速度の組み合わせを変える)」こともできるんです。
でも、絞りを自分で決めたかったら、絞り優先を覚えた方が良いですし…
シャッター速度を決めたかったら、シャッター速度優先を使った方がいいです。
なので、最初は「プログラムシフト」を使う必要はありません。
「使わないなら、どうして注意が必要なの?」と言われそうですが…
実は、意図せず「シフトが掛かってしまう」ことがあるから怖いんです!
これまで問題なかったのに、急にブレるようになった…
原因→「プログラムシフト」が有効になって、シャッター速度がガクッと遅くなっていた。
こんなことが起こるかもしれないんです。
プログラムシフトのON/OFFはしっかりと!
だいたいどのカメラでも、プログラムシフトは「Pモード」のときに、ダイアルやボタンを操作するとすぐ有効になります。
撮影に集中して、指が当たって動いた!
電源入れたままバッグに入れて動いた!
こんなケースで、意図せず「シフトが掛かる」ことが多いですから要注意です。
説明書か電話サポートで、次の点を確認しておきましょう。
◎ 何をしたらプログラムシフトがONになるのか?
◎ シフトがONの時は画面に何か表示が出るか?
◎ どうやってOFFにするのか?
電源を切ればシフトが解除されるカメラが多いので、急いでクリアしたい時は…
「電源入れ直し!』と覚えておきましょう。
それから、撮影中はときどきシフトがかかっていないかをチェックしましょう!
プログラムオートと7つの設定だけでかなりイケる!
プログラムオートなら簡単、キレイに撮れそうな気がしてきましたか?
まずは、プログラムオートと7つの設定を覚えて色々撮ってみましょう!
多くのシーンで、思い通りに撮れることが実感できると思います。
カメラの操作はこんなに簡単だったのです(笑)
この先は…
ブレ・ボケ・明るさ・ホワイトバランスの失敗の原因を覚えたり…
レンズのキホンをしっかり覚えて、キレイにボカしてみたり…
これだけでもっと楽しく、思い通りに撮ることができるハズです。
カメラの操作はなるべくシンプルに。
大事なことは他にたくさんあるんです!
お疲れ様でした。