「お母さん!イチガンって何?」
先日「うちの子がいきなり聞いてきて説明できなかった…」というお母さんにお会いしました。
僕が子供の頃は「イチガン」という言葉自体を知りませんでしたが…(笑)
今回は「そもそも一眼(イチガン)ってよく聞くけど何なの?」という方のためのお話です。
カメラでよく聞く「一眼」とは?
「一眼」とはその名の通り、「眼が一つ」ということです。
カメラの眼はレンズなので、レンズが一つのカメラということになります。
つまり、「一つのレンズで覗いて撮る」というカメラが「一眼カメラ」ということです。
ほとんどの方が「え?当たり前じゃん?」と思うかもしれません…
この中で「一眼」なのはどれでしょう?
① スマホのカメラ
② コンデジ
③ 一眼レフ
④ ミラーレス一眼
さて、この中で「一眼カメラ」はどれでしょう?
もう書いてあるのもありますが…(笑)
正解は「全て」です。
スマホも? コンデジも? と思われるかもしれませんが…
仕組みとしてはどれも「一眼」と言っても間違えではありません。
「見ると写すが同じレンズ」なのが一眼だから…
スマホもコンデジも一眼っちゃ一眼です。
眼が二つなら「二眼」カメラ
カメラ好きなお父さんやお祖父さんが家族にいれば、レンズが縦に二つ並んでいるカメラを持っているかもしれません。
これがいわゆる、二眼カメラです。
見るレンズと写すレンズが別々になっていて、上から覗き込むように構えて撮るスタイルです。
ポートレートや記念撮影で人を撮るときに、カメラマンがお辞儀をしているようにカメラを構えるので、撮られ慣れてない相手が緊張しにくいなんていうことも良く聞きます。
今でも「二眼カメラ」を現役で使っている方もたくさんいらっしゃいます。
愛好家向けで、値段も高いカメラが多いですが、中古市場は今なお活気があるようです。
モノとしてのカッコ良さは、今のデジカメは負けちゃいますね。
アマゾンを探したら「二眼のインスタントカメラ」もありました。
結構良いお値段ですが面白そうです!
ちなみに、三眼、四眼っていうのはあるのか?
とういう疑問も出てきますが…
フィルムのカメラでも「多眼」のカメラはあります。
(かなりマニアックだと思いますが…)
Nishika N8000 / N9000
1回で左右に角度の違う画像を撮影して、さらにその微妙なズレを編集し、立体に見える写真を作ることができるカメラです。
さらに、ここ数年前からは皆さんおなじみの…
眼が3つ付いています!
「スマホのカメラはレンズ交換ができないから面白くないよね〜」
「デジタルズームじゃ画質悪いよね〜」
という声に、スマホメーカーが出した答えがこれですよね!
ただ、スマホのカメラの場合、レンズ1つに対してセンサーが1つずつ付いているので、上記のiPhone 11 Pro Maxの場合、正解には「一眼 x 3」のカメラと言った方が正確なのでしょうか?
三眼どころか、「一つの箱の中にカメラが3つ」という、また新しいジャンルのカメラが出来上がったという感じです。
スマホは今までのカメラや写真の概念をどんどんぶっ壊してくれていますが…
これからもいろんなアイディアで、これまでにないカメラや新しい撮り方を作り出してくれると思えば本当に楽しくなりそうです。
一眼は「見たままが写る」から撮りやすい
今は一眼が当たり前なのでイメージしにくいかも知れませんが…
二眼やレンジファインダーのカメラは、見るレンズと写すレンズが別々なので、被写体に近づいたとき、上下(や横)にズレてしまう欠点があります。
思い通りの構図で撮るには経験と勘、慣れが必要な世界です。
でも、一眼カメラは見るレンズと撮るレンズが同じです。
見たままが写るから構図が決めやすい!
レンズ交換して色んな写真を撮りたい!
一眼カメラが爆発的に普及したことにより、誰もが手軽にレンズを交換して、写真がさらに楽しく撮り易くなったということですね。
最後までお読みいただき ありがとうございました。