露出補正をササっと簡単に!ソニーα6000シリーズのおすすめダイヤルカスタム設定 (α6000/α6100/α6300/α6400/α6500/α6600)

色々なカメラの操作の中でも、「写真の明るさ」を自分の好みに合わせる「露出補正」は、初心者さんにとても大事な操作です。

どのメーカーのどの機種も(もちろんスマホでも)「露出補正」は基本の基本の機能ですが…

「いかにササっと簡単に、しかもひと目盛りずつ確実に動かせるか?」

これが撮影中のストレスを少なくして、撮ることに集中できる結構重要なポイントではないかと思います。

ソニーのα6000で露出補正を行う場合、元々の仕様では、背面の「コントロールホイール」の下を押してから左右に回して(押して)で行います。

ただ、このやり方ですと押して回しての2アクションが必要です。
さらに、ファインダーを覗きながらだと操作しにくく感じることも多いです。

そこで、お気に入りのカメラを「もっと楽しく撮れるカメラ」にするためにカスタマイズしていきましょう。

今のデジタルカメラは、カメラの「ダイヤル」や「リング」にお好みの操作を割り当てることができます。
α6000の場合、カメラ上部にある「コントロールダイヤル」に「露出補正」を割り当てることで、ダイヤル操作だけで明るさをコントロールできるようなります。
これなら、ファインダーを覗きながらの「露出補正」も抜群にし易くなります。

ちなみに、①が「コントロールホイール」、②が「コントロールダイヤル」です。

では、カスタマイズの方法です。

※ α6000の場合、「露出補正」はプログラムオート、絞り優先、シャッター速度優先、マニュアルの各モードで有効になります。(AUTOモード、SCNモードで撮る場合はこのカスタマイズは無効となるようです。)

「ダイヤル/ホイール露出補正」を「切」から「ダイヤル」に変更する

まず、MENUボタンを押して「カスタム設定」の6ページ目にある「ダイヤル/ホイール露出補正」を見つけます。

デフォルトでは「切」となっていると思いますが、ここを「ダイヤル」に変更します。

「切」から「ダイヤル」に切り替わりました。

あとは「シャッターボタン」を軽くポンと押して撮影画面に戻しましょう。
全押し!半押し!クリック押し!?シャッターボタンの押し方は3通り!

以上でカスタマイズ完了です。

これで「コントロールダイヤル」を回すだけで、ダイレクトに「露出補正」ができるようになります。

※ 他のα6XXXシリーズ(α6100/α6300/α6400/α6500/α6600)も同じ仕様だと思います。
位置は違いますが、MENUの中に「ダイヤル/ホイール露出補正」の項目があるハズです。

カスタマイズし終わったら、さっそく撮影画面に戻って動作を確認してみましょう。

なぜか画面の表示も変わります

元々の操作で行うのと、カスタマイズしてダイヤルだけで行うのとだと、画面のゲージの表示が違うのも面白い点です。

① 元々の操作で「露出補正」したときの画面

「露出補正」のゲージが画面の中央にドンと表示されて絵が見えにくくなりますし、シャッター速度やF値が隠れています。

② ダイヤル操作で「露出補正」ができるようにカスタマイズしたときの画面

カスタマイズ後はゲージが下の方に寄ってくれます。
画面もスッキリ、さらに、シャッター速度やF値の変化も確認しながら操作ができます。

もうソニーさん、初めからこの仕様にしておいてくれても良いのに…

コントロールダイヤルは元々はどんな機能だった?

今回のカスタマイズで「コントロールダイヤル」を「露出補正」の操作に変えました。

元々「コントロールダイヤル」は、プログラムオートのときは「プログラムシフト」、絞り優先のときは「F値」、シャッター速度優先のときは「シャッター速度」の操作でしたので、これから、それぞれの操作はカメラ背面の「コントロールホイール」で動かすことになります。

「やっぱりF値やシャッター速度は「コントロールダイヤル」で操作したい」という場合は、「ダイヤル/ホイール露出補正」のカスタマイズを「ダイヤル」ではなく「ホイール」に設定した方が使いやすいかもしれません。

「コントロールダイヤル」に露出補正を割り当てた場合

◎ プログラムオートモードの時
「コントロールホイール」で露出補正
「コントロールダイヤル」でプログラムシフト

◎ 絞り優先モードの時
「コントロールホイール」で露出補正
「コントロールダイヤル」でF値変更

◎ シャッター速度優先モードの時
「コントロールホイール」で露出補正
「コントロールダイヤル」でシャッター速度変更

※ 「コントロールホイール」で露出補正するように設定した場合は逆になります。

使いやすい道具だと撮影がもっと楽しい!

露出補正は「なんか暗い写真で嫌だな…」などと、「明るさの失敗」をしないためだけに使うわけではありません。
逆光やサイド光などの「美味しい光」をしっかり美味しく撮るために、初心者さんにとても大切な機能です。

さて、「露出補正」で明るさをしっかり合わせたあとは…
「AEロック」でその明るさを固定して…

これがまたすごく撮りやすくておすすめです!
ミラーレスの本領発揮?!『AEロック』の上手な使い方

ソニーのα6000は2014年に登場し、2021年の3月にソニーストアで入荷終了のアナウンスが出るまで、約7年間もメーカーが販売し続けた名機で、BCNの統計によると2010年代(2010年〜2019年)で一番売れたミラーレスなんだそうです。

小型軽量でありながら、ちゃんとグリップやファインダーが付いていたり、本当にミラーレスか?と疑うほどの恐ろしく早いAFや、操作性の良さなどなど、初心者さんの入門機にもぴったりでしたし、中・上級者のサブ機としても活躍できる、みんなが使える楽しいカメラでした。

それまで「ソニーのカメラなんて…」と、若干色眼鏡で見ていましたが、手にして感じた完成度の高さにめちゃくちゃ驚いた記憶があります。(しかも安い!)

一眼レフのユーザーに「ミラーレスでもちゃんと撮れる」という大きなメッセージを送ったカメラだと思いますし、その後の「ミラーレスはソニー」というイメージの土台を作ったような1台だと思います。

今後もα6000シリーズとして、先代の意思をしっかり受け継いで欲しいです。

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