いちばんはじめに知っておきたい『レンズのキホン』を7つご紹介しています。

6つ目は「焦点距離と最短撮影距離の関係 」についてです。

『最短撮影距離』まで近寄って撮ると、写りはどう変わるか?

『最短撮影距離』は、被写体にピントを合わせることができる最短の撮影距離のことで、レンズごとに決められています。

最短撮影距離 「どこまで寄れる?」』で詳しくご紹介していますが…

『最短撮影距離』を超えて、被写体に近付いてしまうと…
『ピントが合わない!』『シャッターが切れない!』『撮れない!』ということになります。

『最短撮影距離』まで寄って撮った時の写りの効果は…

まずは『被写体を大きく写せる』という効果です。
ギリギリまで寄って撮れば『そのレンズで撮れる最大の大きさ』で写すことができます。

「こんなに大きく写せたのか!」
と、いつも使っているレンズの実力に驚かれる方も少なくないかもしれません。

そして『寄って撮った』時の、もう一つの大きい効果が『ボケの効果』です!


寄れば寄るほど…ボケるんです!

レンズは被写体に寄れば寄るほど、ボケの量が増えます。
寄れる距離はレンズで違いますので、あくまでも『最短撮影距離』を基準に『寄れば寄るほど』ということになります。

逆に、離れれば離れるほど、ボケの量が減ります。

簡単ですよね!

レンズを上手に使って、簡単・キレイにボケを出すコツは2つあります。

①『焦点距離の長いレンズを使うほど、ボケの量が多くなる』

『最短撮影距離まで被写体に寄るほど、ボケの量が多くなる』

今回のお話は②のコツです。

①は『焦点距離 「ボケの量が変わる」レンズの使い方』でご紹介しています。

レンズを上手に使って、簡単・キレイにボカす

レンズの”力”でボカしてみましょう!

それでは『プログラムオート』にモードを合わせて撮ってみましょう。

① 『なるべく焦点距離の長いレンズを使って撮る』(ズームレンズなら一番『望遠側』にする)

② 『なるべく最短撮影距離まで被写体に近寄って撮る』

どうですか?
なるべく望遠で、なるべく近寄って撮れば、それだけでキレイにボケちゃいます。

とても簡単ですよね!
①だけ②だけと言うよりも、合わせることでより効果が出ます。

さらに、レンズ以外の『ボカしのテクニック』を2つプラスしますので、合わせて撮ってみましょう。

③ 『なるべくピントを合わせた被写体と、背景との距離を離して撮る』

④ (『なるべく絞りを開けて撮る』)

まず③についてですが…
ボケは『ピントの合っていないところ』です。

被写体にピントを合わせると、その被写体以外は全部ボケボケか?というと、そうではありません。
ボケは、ピントを合わせた被写体から『手前側』と『奥側』にジワジワっと、徐々に広がっていきます。

ボケ,前後関係

つまり、ピントが合った被写体の直前、直後は『ボケてはいるけど、ちょいボケの状態』です。

この『直前と直後の範囲』は、④の『絞りの操作』で変えることができますが…
今回はまず、ピントを合わせた被写体から『手前側・奥側に遠いところほど』ボケがキレイに濃く出る!と覚えておけば大丈夫です。

筒を『前後』に並べて撮ってみました。

左側の①の写真は『1番』の筒にピントが合っています。
そして『2番』より、遠い『3番』の筒の方がキレイにボケていますよね?
『ピントを合わせた被写体から離れたところ』にキレイなボケが出るんです。

被写体のすぐ後ろが壁だったり、他の被写体が入ると…
『壁』も『他の被写体』も、ちょいボケですね!

キレイにボカしたいなら、被写体のすぐ前後には『何も入れない・何も置かない
これがコツです。

④は、先ほど少しお話しした『ピントが合っている前後の範囲を浅くしたり深くしたり』の部分です。
絞り優先:A (Av) モード』で詳しくご紹介しています。
ボカしのテクニックを完璧にするには『絞りのお話』は外せませんが…

① ② ③ のコツだけでも、簡単にキレイなボケが出せます!
なので『プロブラムオート』でも大丈夫です。
『AUTO』や『シーンモード』でも使えますので、お友達にも教えてあげてくださいね!

逆に言えば…
『絞り優先にして、ただ絞りを開けた(F値を小さく)だけでは、あまりボケない…』
という事です。

どんどん撮ってコツを掴みましょう!

スマホでもボカしたい!

「スマホのカメラはボケない!」と言われていますが…
少しでもボカしたいなら、②と③のテクニックはスマホでも有効です。

① 『なるべく焦点距離の長いレンズを使う』
スマホのカメラはほとんど単焦点レンズで、交換できません。
iphone6の実焦点距離は約4mm(35mmフィルム換算29mm相当)と非常に短いので、ボケは期待できません。
ズームも付いていますが『デジタルズーム』なので、ボケの量は変わりません。

② 『なるべく最短撮影距離まで被写体に近寄る』
これは有効です。
スマホをなるべく被写体に近付けて撮ると、後ろは(少し)ボケます。
ご自分のスマホがどれくらいまで近寄って撮れるか?を一度チェックしておくといいですよ!

③ 『なるべく被写体と背景との距離を離す』
これも有効です。

これは、カメラの性能ではなく『皆さんの撮り方』ですよね!

④ (『なるべく絞りを開ける』)
『絞り機構』が付いているスマホは無いと思います。
ただ『常に絞りが一番開いている状態で固定されている』ということなので、既に『一番ボケる状態』になっています。
iphone6の絞り値は『F2.2』で固定されているそうです。

この他にも、撮影後に『画像処理でボカす』という方法もあります。
カメラアプリ・写真加工アプリでの機能になりますが、まだちょっと不自然な感じも受けます。

ただ、今後さらに加工技術が上がって『光学のボケ味』と見分けがつかなくなったら…
どうしたらいいんでしょうか?(笑)

ご興味のある方、是非試してみてくださいね!


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