写真は光がなければ何も写りません。

キレイに上手に写真を撮るためには…
『光』のことをしっかり知っておく必要があります。

いちばんはじめに覚えておきたい『光』のお話…
まず1つ目は『光の質』についてです。

例えば、これまでに撮ったお花の写真を思い出してみると…

いつか撮った写真は、しっとりと質感たっぷりに写っているけど…
別の時は、まるで造花のように花びらがカチカチに写っていたり…

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同じく、友達を撮った時でも…
いつかの時は、ふんわり優しく、肌もキレイに写っているけど…
別の時は、おでこもテカテカ、鼻の下には真っ黒な影が出ていたり…

いつも同じ感じで撮っているのに…
なんでこんなに写りが違うんだろう?

このように思ったことはありませんか?

まさにこれは『光の質』が大きく関係しているんです。

これから写真を撮るときは『どんなイメージ撮りたいか?』を頭に入れて…
『光の質』をしっかり見て、選んで撮ることが大切です。

難しそうに感じますか?
大丈夫です!

光は… 硬いか?柔らかいか?

光の質は大きく分けて…
『硬い(ハード)光』と『柔らかい(ソフト)光』に分かれます。

 

硬い光は、硬そうに写る

硬い光とは…
光源からの光が『直に』被写体に当たっている状態です。

例えば、雲一つない快晴の日、強い太陽の光がそのまま直にお花に当たっている…
そんなイメージです。

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硬い光で撮ると、硬い(強い)感じに写ります。

『硬い光』は明暗差がハッキリ、クッキリ、影も濃く強く出ます

明暗差がハッキリということは…
『白とび・黒つぶれ』が起きやすい状況です。

被写体の『明』の部分に『写真の明るさ』を合わせれば…
『暗』の部分は黒くつぶれやすくなります。

反対に、被写体の『暗』の部分に『写真の明るさ』を合わせれば…
『明』の部分は白く飛びやすくなります。

キャップを被った人の顔が、陰で真っ黒につぶれるとか良くありますよね?

写真に写る明暗差は、人間の見た目以上の差で写ります。

 

柔らかい光は、柔らかそうに写る

柔らかい光とは…
光源からの光が何かで『弱められ、拡散されて』被写体に当たっている状態です。

例えば、厚いの雲に覆われている日、雲で拡散された優しい光がお花に当たっている…
そんなイメージです。

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『柔らかい光』は明暗差が少なくなり、影はボケたように薄くなります。

雲が厚くなればなるほど、光は柔らかくなります。

明暗差が少ないので『白とび・黒つぶれ』も起きにくい状況です。

柔らかい光で撮れば、柔らかい(優しい)感じに写ります。

どちらかといえば…
『柔らかい方が好き!』という人が多いかもしれません。

なので、せっかくの撮影日が『強く硬い光の日』だと、がっかりする方もいるかもしれません。

でも大丈夫です。
森や建物などの影に入れば、柔らかい光を見つけることができます。

また、日傘などを使って、被写体を部分的に影で覆ってしまえば、自分で光を柔らかくすることもできます。

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「景色全体を」なんていうのは無理ですが…
「このお花だけを」とか「友達の顔だけを」とかであれば有効です。

ただし、陰に入って撮る場合、写真に青みがかかることがあります。
そんな時は…『ホワイトバランス』をしっかりチェックしましょう。

快晴の日は、硬くも、柔らかくも両方撮れるのでラッキーです!
逆に、柔らかい光の日に、カチカチに硬い光を探しても出会えません…


今の光は、硬いのか?柔らかいのか?

今の光は『硬い』のか?『柔らかい』のか?
写真を撮る前に、ちょっと確認しておきたいところです。

まずは、自分の手に『光』を当ててチェックしてみましょう。

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ゴツい私の手でも…
『硬い or 柔らかい』の違いが何となく分かると思います。
手の下のクロスの質感も違いますよね?

男性を撮るなら…
『硬めな光』を選んで、シャープに!カッコよく!

女性を撮るなら…
『柔らかめな光』を探して、優しく!キレイに!

今度から、雑誌や写真集を見るときは…
意識して『硬い or 柔らかい』をチェックすると面白いですよ!

女性向けのファッション誌やビューティー誌、メンズのファッション誌、アイドルグラビアなどなど、被写体やイメージによって『光の質』が巧みにコントロールされているのが分かると思います。

ただ、手に当てた場所の『光の質』は分かりますが…
『広い風景の向こう側』はまた違うことも多いです。

硬め?柔らかめ?

光は、硬いか?柔らかいか?の2種類ですが…
白黒ハッキリと、2分されるわけではありません。

『柔らかいけどちょっと硬め』など…
中間が無数にあります。

この微妙な感覚を『見て撮れる』ようになれば、皆さんの写真力はグググッとアップします!

いろんな『光の質』を探して、見て、撮って…
自分は硬い方が好きなのか?
柔らかい方が好きなのか?
好みを決めておくといいと思います。

自分で太陽を作る

硬い光と柔らかい光を自分で作ってみて、その感覚を掴んでみましょう。
自分の部屋で撮るなら、自分の好きなように光を作れます。

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それがライティングです。

自分の好きな小物でも…
作った料理でも…
友達や恋人でも…

ちょっと工夫して光を当てるだけで、撮影が楽しくなりますよ!

ライティングの原則

まず、ライティングには…
『太陽はひとつ』という原則があります。

自然界では『太陽はひとつ』です。
なので『ライトはひとつ』で大丈夫です。

何も『ライティング』するからといって、複雑な光を作る必要はありません。
ライティングで目指す光の基本は…
まるで太陽の光で撮ったような自然な光です。

ライトがいくつもあると、影が複数できてしまいます。

撮影スタジオの現場では、たくさんのライトやストロボを使います。
でも、やはりメインとなるライトは1つです。

皆さんも初めは『1灯ライティング』で…
自然な光を作ってみましょう。

天井の灯をそのまま使ってもいいですが…
できれば、動かせるスタンドやデスクライトを使った方が『自由度』が増します。

 

硬い光と柔らかい光を作る

それでは『硬い光』と『柔らかい光』を自分で作って、何か撮ってみましょう!

 

硬い光を作るには?

① 光を『直に』当てる。

② 光を『近づけて』当てる。

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刑事が容疑者の顔に裸のデスクライトをグーっと近づける…
刑事ドラマの取り調べのシーンでよく見ませんか?

まさにあの感じです。
あの容疑者役の人に当たっている光は『硬い光』です。

ライティングで『硬い光』を作りたかったら、あのシーンを思い出しましょう。

基本的には、何もせずにそのままライトを当てれば『硬い(硬めな)光』になります。

 

柔らかい光を作るには?

逆に、柔らかい光を作るにはいろいろと工夫が必要です。

① 光を『拡散(ディフューズ)させて』当てる。

ライトと被写体の間に『雲』の代わりを入れて、光を『拡散(ディフューズ)』させます。

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スタジオでは、トレーシングペーパーなどを使いますが…
自宅では『レースのカーテン』とか『薄手の白いシャツ』とか…
『乳白色の半透明ゴミ袋』なんかでも大丈夫です。

ただ、ライトに近づけすぎると、最悪燃えてしまうこともありますので注意してください!

② 光を『バウンスさせて』当てる。

ライトを被写体に直接向けず、部屋の壁の方へ向けます(壁バン)。
壁に当たって反射した光が、ふわっと被写体へと向かうイメージです。

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光量はグッと少なくなりますが…
『柔らかくて、広い光(面光源)』を、一番簡単に作ることができます。

また、天井にバウンス(天バン)させれば…
太陽の光のように『上から降ってくる光』を作ることもできます。

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ただ、色付きの壁にバウンスさせると、光の色が染まってしまいます…
なるべく白い壁にバウンスさせましょう。

わざと赤い壁に当てて、赤い光を降らせたりなんかも面白いですけどね。

③ 光を『離して』当てる。

ライトを被写体から離すほど、光は柔らかくなります。

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もし、窓際で友達を撮る時など『写りが硬いな』と思ったら…
窓から少し離れてもらえばいいんです!
これもライティングです。

柔らかい光を作る時は、できるだけ明るいライトがオススメです。

拡散させる、バウンスさせる、離す…
これらの方法はどれも、光量をグッと落とします。

屋外でも、曇りの日は暗くなりますよね?

暗くなるということは…
シャッター速度が遅くなる…(手ブレするかも)
ISO感度が高くなる…(画質が悪くなるかも)

写真を撮る時はいつでも、なるべく明るいに越したことはありません。

背面モニターでしっかり確認

光の『硬さ』『柔らかさ』は、影を見ればよく分かります。

影の具合を見ながら、ライトもしくは被写体を動かして…
『硬さ』『柔らかさ』を調整してみましょう。

この時に大事なのは…
写真に写る影の濃さは、肉眼で見るよりも濃く写る。
ということです。

プロなら『影の写り具合』を肉眼で見ながら予想できますが…
これは簡単ではありません。

でも、皆さんのデジタルカメラには『背面モニター』が付いています!
『背面モニター』に映る明暗差は、ほぼそのまま、写真に写る明暗差です。

『仕上がりを確認しながらライティングする』という感覚です。
これなら誰でも簡単ですよね?

これもデジカメの大きなメリットです。
職人芸的な感覚はなくても大丈夫なんです。

『背面モニター』をじっくり、ゆっくり見て、自分のライティングを確認しましょう。

内蔵フラッシュでキレイに撮るのは難しい…

カメラの内蔵フラッシュの光は硬いか?柔らかいか?といえば…
そのまま当てたら『かなり硬い光』です。

しかも、内蔵フラッシュは…
拡散させにくい(ディフューズできない)…
向きを変えられない(バウンスできない)…など
基本的に、そのまま当てるしかないので、柔らかく当てるのは難いんです。

なんとか工夫できなくもないですが…
内蔵フラッシュの小さい光を、拡散させたりすれば、光量はさらに弱くなってしまいます。

また、フラッシュは一瞬しか光りません。
なので、上に書いたような『背面モニターで事前にチェック』ができません…
フラッシュで上手にキレイに撮るのは…
それこそ、プロカメラマンに残された数少ない職人技なんです。

もし、内蔵フラッシュを使って撮るのなら…
敢えて、ガチガチに『硬さ』を生かした写真にした方が面白いと思いますよ!

影を起こす

硬い、柔らかいとは直接関係がありませんが…

影を弱くしたい、薄くしたいという時は…
影に光を当てて『影を起こす』という方法もあります。

『光を当てる』と言っても…
ライトをもう1つ用意しなくても大丈夫です。

『白い板(バウンス板)』を用意して、ライトの光を反射させて影に当てます。

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バウンス板はカメラ屋さんに売っていますが…
簡単に自分でも作れます。

100均でも売っている『ハレパネ』や『画用紙』や『ダンボール』など…
『自立させられる白い板』ならなんでもOKです。

ただ、発泡スチロールのように、表面からボロボロとゴミが出るのはオススメしません。
気付かずに撮って、写ってしまったらがっかりです。

ライトで『光の質』を調整して…
影をバウンス板で調整して…

簡単ですが、これだけでも立派なライティングです。

スマホで撮る時こそ『光』がもっと大事!

今回の『光の質』のお話は、カメラの設定やテクニックとは関係ありません。
高いカメラも安いカメラも関係ありません。

スマホやコンデジで撮る時も…
フィルムで撮る時も…
共通のお話です。

特にスマホのカメラは、細かく設定を変えることができません。

友達より上手にキレイに、カッコよく撮ろうと思ったら…
写真の最も基本である『光』と『アイディア』で勝負する必要があります。

だから、スマホのカメラってすごく勉強になるんですよ。
いつも手元にありますしね!

『光の質』と『その写り方』の感覚は、様々な光の条件下で撮ってみないと掴めません。

ふっと『この光は…』と思ったら…
まずは手軽なスマホでサクッと撮ってみて…

イメージが掴めてきたら、メインのカメラで本番です!

 


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